金剛寺の本堂にお参りして、その横の観音堂に手を合わせてから、ちょうど観音堂の左手に回りますと、馬酔木の花が今花を咲かせて待っていてくれます。そこからが牡丹園へと続く花の道です。
ふと足を止めて上を見ると、黄木蓮の花が半分くらい開花しているのが何輪か見えます。葉の色とよく似た花の色です。
園内の牡丹の香りの前に、この黄木蓮の香りにきっと仏様の浄土はこんな香りなのかと思うほどです。この花がみんな開花する頃、平地に育つのが珍しい大山蓮華が牡丹園のあちこちで開花を始めます。 この花だけを見に来られる方もいらしゃるほど、白い大きな花は美しく香りも、どの花よりも秀でています。
デジブック 『金剛寺牡丹園の華やぎ』