カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

代官所跡 長屋門の桜

2013年04月03日 | ☆ ふるさと・大和

 

  

 

この道は地道だったけれど桜はその頃から沢山花の咲かせる太い幹の木だった。やっと歩くようになった頃から、私は従姉や父に連れられて、この花の道を歩いたようだ。当人は小さくて記憶すらしていないが、家からすぐ近く安心して歩き始めた子でも、遊ばせてやれる場所だったと、聞かされた。 

  

小さい頃はただ桜だけが咲いている長屋門の前だったが、歴史上日本の転機となった重要な舞台のような代官所として、今その時から「150年記念事業」が、市の行事の中にもいろいろ組み込まれている。幟旗にもそのお知らせが書いてある。

  

この長屋門の西側に地方裁判所があるため、子供の頃の思い出の中では、長屋門も含めてここは「裁判所の桜」と私の年代くらい以上の人は、いい遊びとして子供の多く集まった場所である。 その頃は、今は資料館になっている門屋の建物の一部が、裁判所に勤務している人の公舎として使っていた。東京に転勤して行った友人の家族の家だった、2年間くらいはよく遊びに行ったものだった。

 

              

この町を走る和歌山線が、SLからジーゼルカーに切り替えられたときの、最後の機関車が「金剛ハロー号」と言うニックネームをつけてもらって、この広場から和歌山線の線路の見える場所に、丁寧に保存されている。今では電車になって、1時間に一本走るその電車と、「ハロー号」はきっと挨拶をしているだろうなぁと、機関車やえもんとイメージを重ねてみている。

やはりさくらの花の咲く頃の機関車が、花簪のお洒落をしてとてもいい感じである 。 

 

   

 

枝垂桜の簾から透けて、町の様子が所々から見える。現在R24は、道路の幅や歩道の工事のため、この辺りはごちゃごちゃして走りにくくなっている。完成すれば広い道路になるのだろう。

 

         

ソメイヨシノは早くから咲いていてそろそろ散り始めている。道路が花桟敷になる日も間近だろう。枝垂桜はまだしっかりと枝に掴まって華やかな色合いがよく目立つ。

 

  

明治維新発祥の地の碑が、この代官所跡の場所にどっしりとした岩と共に、刻まれている。 

 

 

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瀧桜の里で

2013年04月02日 | ☆ ふるさと・大和

  

  

いつも本郷の駐車場につくと、又兵衛桜の真正面に駐車する。川を隔てているので先ず遠景を撮って、川に沿って下り下の橋を渡って、対岸に行くことにしている。花が咲くまでは、駐車料金も要らず、花の保全のための協力金の徴収もしていなかった。4回目の時には開花していたし「桜祭り」の期間になって大勢の観桜の人が来ていた。 

 

青いテントの下で協力金100円を箱に入れるとチケットを渡してくれる。私と友人と入金しようとした時、ちょっとした出来事があった。 「協力をお願いします」と言う地域の女性の方に、「花、見て良かったら、金払うわ」そう言ってさっさと、100円を入れずにはいった二人の男性がいた。いい歳をしたおっさんだった。私と友人と地域の人と、全く呆れ果てて、ぽかんとその二人を見ていた。

枝垂れを大切にし、周りを整備し、足元の安全を図るための工事や、手すりの取り付けなど、もっとこの花の時期までに、地域の人は労力をかけ花守をしてくれているはずである。100円は入場料ではなく「ありがとう」の気持ちなのだ。

そんなおっさんに花を見る資格がないと・・・注意をする勇気がなかった分友人と私は、情けないおっさんは何処から来た人なのかしらなど、ブツブツ言いながら歩いた。おじさんとはとても言う気がしないので、「おっさん」と書くことにした。 

 

桜の足元で土筆が沢山背伸びをしている。この棒のようなには土筆である。

  

川の土手にも土筆の坊やが沢山頭を出している。 

 

この木のベンチで昼食のおにぎりを食べた。友人がお茶とおにぎりを持ってきてくれたのがありがたかった。 

 

おにぎり弁当を食べている前の景色が上の写真である。なんと贅沢な場所でお弁当を頂くことができたのかと、何に感謝をするともなく、「良かったなぁ。綺麗やなぁ!。」と連発していた。 

 

最後に元気なおばちゃん登場。           10769

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又兵衛桜(本郷の瀧桜)

2013年04月01日 | ☆ ふるさと・大和

  

  

今日(4月1日)の又兵衛桜である。七分咲きぐらいだろうか。

宇陀市桜名所. 大宇陀本郷に咲く一本桜である。

 又兵衛桜「本郷の瀧桜」と呼ばれ殆ど開花した現在の姿は、威風堂々とした存在感が見る人の目を奪う。

 樹齢300年とも言われるシダレザクラ。この地に伝わる戦国武将「後藤又兵衛」の伝説と、この桜が後藤家の屋敷跡にあることから「又兵衛桜」と呼ばれ親しまれている。
県の保護樹。2000年のNHK大河ドラマ『葵徳川三代』のオープニング映像で使用された事で有名になった。 

 

 

 

  

木の周りを何度か回りながら、300年の花の命を繋いできた太い幹の根元に、尊敬すら覚える。

  

枝垂桜のバックスクリーンのような、桃の花は今ようやくほころび始めたようで、これから日々その色が濃くなって枝垂桜とのコントラストが、さらにはっきりしてくる。

そんな日にもう一度来てみたい。 

         

又兵衛桜を今年になって5度目の訪問である。最初が3月24日で、上の画像の左で、右が大体同じアングルの今日の又兵衛桜である。

6回目はいつになるだろうか。今は吉野山の桜がまだなので道路は渋滞なく走れるから、自宅から1時間で来られるが、吉野山の桜の頃は、いつものルートでは、大混雑しそうだ。

                                              13329 

 

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