カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

飛鳥寺 花会式

2013年04月08日 | ☆ ふるさと・大和

  

  

お釈迦様の誕生をお祝いする花会式が、今日4月8日に飛鳥寺で執り行われた。 

  

 

  

 

この花会式が日本で最初に行われたのが、飛鳥寺でこの飛鳥大仏様がお座りの場所のお堂の前である。

  

普段は閉まっている本堂の扉が開き、飛鳥大仏に境内から参拝することができる。法要は僧侶の読経、声明その間に散華が厳かに執り行われた。  

 

 

 日本最古の本格的仏教寺院、飛鳥寺では609年より受け継がれた、お釈迦様ご生誕をお祝いする古からの仏事は、609年より途切れることなく受け継がれてきた仏事である。

お釈迦様の誕生の時、甘露の雨が天上より降り注いだとの伝承によって、誕生仏にはお参りする人はみんな本堂の飛鳥大仏を拝してから、本堂前の誕生仏に甘茶をかけてお参りする。

法要のあと、上のポスターにあるように、西山厚氏(国立奈良博物館学芸部長)の「母と子・お釈迦様の場合」をテーマに講演を拝聴した。レリーフや仏像の写真の印刷物を見ながら、お釈迦様誕生の1週間後に亡くなった母(摩耶夫人)へのあくなき思慕が、生涯を終えるときまで、母は子を、子は母を思う出来事が、より人間的な繫がりに強く心を打たれた。 

               

甘茶のお接待をありがたく頂き、お釈迦様がより近い存在であることだと思うのは不遜なのだろうかと、お数珠を袋に仕舞いながら、いつまでも飛鳥大仏様のお顔を拝していた。 

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明日香 石舞台春模様

2013年04月07日 | ☆ ふるさと・大和

  

4月6日撮影

昨日 大野寺へ行った帰りに明日香路を通って帰った。明日香の桜も終わりだろうと、石舞台の撮影定位置に駐車して丘に登った。雨の予報のせいか土曜日にしては人が少なかったけれど、熱心なカメラマンが、かなり時間をかけながら、何かを狙うような格好でカメラを構えていた。 

 

 

まだ残っている桜が綺麗で、青空のないのを補ってくれるように咲いて石舞台古墳のバックになってくれたのは嬉しい。  

 

 

自分の位置を変えて、だいぶ散ってしまった桜の枝越しに石舞台の大岩を見ると、サクラの優しさが古墳に咲きかかって古代にここに埋葬された貴人(多分)にも、その優しさを差し伸べているような幻想に浸れるのも明日香の好きなところである。  

 

  

この前に来た時には、まだ花丈が小さくて、石舞台とのツーショットはできないくらいだったのに、菜の花の丈も伸び、色も鮮やかな黄色になってきている。 その上に嬉しかったのは、サクラも後ろの方で控え目に春の歌を歌っているようだ。 

 

  

      

石舞台の前の丘の上から、目に入った長閑な明日香の春風景が4枚と、最後の棚田の菜の花畑は、稲淵まで行かずに途中から、R169へ抜ける途中の農道から撮った1枚である。

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大野寺 小糸しだれ・時雨れて

2013年04月06日 | ☆ ふるさと・大和

 

 

午前中は、激しい雨がきそうもなかったので、それこそ大降りになるまでに、今年の小糸枝垂桜に出会いたくて、宇陀市室生区の、大野寺まで車を走らせた。 幸なことに途中から雨もやみ、お寺に着いたときは、小雨になり、殆ど傘をささずにしっとりとした樹齢300年余と言われる小糸桜との出会いが叶った。 

 

 

 

 

青空がないのは本当の残念なことだったが、小糸枝垂桜も薄紅色の白に近い花も、境内の紅しだれも、最後の美しさを訪れる人に優しい色で、で迎えてくれた。 

             

宇陀川を隔てた対岸の岸壁の、大磨崖仏の弥勒菩薩様の線刻を拝して、「この日にお参りできたこと」への感謝に手を合わせた。 

  

 

  

  

 

   

大雨の予報にもかかわらず、観光バスが駐車場に並び、近府県以外のナンバープレートの乗用車も多く見かけた。

                                                 

花びらが濡れた境内の土の上に落ちで、この花の終わりに近いように思われたが、花自体は大風が吹かない限りまだまだしなやかな美しさを保つことができそうだ。

グレーの空の下だけに枝垂桜の存在が、明るく、華やいで見える。 

今もまだ風雨もなく静かな夜に入ろうとしている。 夜中に降るのだろうか。雷が鳴るのだろうか。どうかどうか、このまま静かなときが流れて欲しい。                                 6185 

デジブック 『大野寺の小糸しだれ』

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春の嵐の来る前に

2013年04月05日 | 季節の花

  

  

明日からの嵐の来襲が信じられないほどに、晴れ上がった青い空の下を、今朝もウォーキングした。2日間休んでいてここに来られなかったら、トリムコースの周りのソメイヨシノは、コースに散り敷いた花びらが、時々風に舞って、花びらダンスをしている。歩いている頭の上に、ヒラヒラと落ちる白い花びらが、昨日の記事と関連して、私の帽子に乗ったままコースを移動する。

前にコースの桜をUPしたが、その時は池の対岸の枝垂桜が満開の様子がなかったので、今度にしようと写真に撮らなかった。 ところが明日明後日と春の嵐が来るとの予報で、今日写しておかないと、今年の花はお終いになりそうなので、4km歩いた後、ストックとカメラを持ち替えて、池の向こうへ行った。 

  

 

 

 

八重の小さい花の集まりは、可愛くて豪華である。 その枝垂桜に負けまいとするかのように、ヤナギの新芽が細く伸びて枝垂桜と春を戯れている。

 

      

殆ど蕾はなくなって満開状態である。この紅枝垂れは、蕾の時は濃い紅で開花すると淡いピンクになる。池に映りこんでいる色は、ソメイヨシノの白っぽいピンクとはまた違った、優しい桃色と表現したほうがいいようである。

花の一番美しい時にカメラに撮っておくことができてよかった。 

                  

池の端から  上に上がってくると、花びらがまた増えている。こんな時の花びらは美しいが、雨の後べったりとくっついたのは見苦しい。同じ花びらなのに、受け取るほうの気持ちが勝手なんだなぁ~~~

                   

白モクレンのほうが先に咲いて、もう色褪せている横に、紫モクレンの開花が始まっている。明日の風雨に耐えて過ごせるかしらと心配だ。                                                                13857  

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今も好きな詩 桜の散るころ

2013年04月04日 | 季節の花

 

桜の花の散る頃になったら、必ず思い出す好きな詩がある。

 

「花ふぶき」阪本越郎

さくらの花の散る下に、小さな屋根の駅がある.

 白い花びらは散りかかり、駅の中は、花びらでいっぱい

 花びらは、男の子のぼうしにも、せおった荷物の上にも来てとまる。

 この村のさくらの花びらをつけたまま、遠くの町へ行く子もあるんだな。

 待合室のベンチの上にも、白い花びらは散りかかり、

 旅人は、花びらの上にこしかけて、春の山脈をながめている。

 

  

この町には駅が三つある。五条駅は駅員さんがいるけれど、五条駅の東にある北宇智駅は、スイッチバックのあることで鉄道フアンにはよく知られた駅だったが、それもなくなり、昔懐かしい駅舎はなくなり小屋のように小さい駅舎で、無人である。 五条駅の西にある大和二見駅も、無人駅となっている。

阪本越郎さんの「花ふぶき」の作品は3年生の児童と、国語で学んだ詩で、その長閑な情景と旅人、汽車に乗っていく少年、その少年の帽子に乗ったまま一緒に旅する。そんなイメージの駅は、前に北宇智に駅舎があったときには、そこをイメージしながら、山脈を眺める、その山脈さえも、金剛山をイメージして、子供たちも深く読み取っていった、とってもいい詩だ。

 

 

    

 

 

 

  

和歌山線の沿線の駅には、まだこのような大和二見駅のようなイメージの駅舎があるだろうけれど、JRには殆ど乗らないので、この駅が上の「花ふぶき」のイメージにいつまでも浮かぶ駅として、五十年近く経った今も、花の散る頃になると、忘れることなく大好きな詩として蘇ってくる。

有名な桜でもなく、何処にでもある1本の桜だが、何にもかえがたい人生の大切な思い出の木なのかもしれない。

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