カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

雅なお田植え神事 大神神社

2013年06月25日 | ☆ ふるさと・大和

5月12日の「播種祭(はしゅさい)」で播かれた籾種は順調に成長し、「早苗」となっている。「御田植祭」は三輪山から湧き出る清らかな水を引き入れた「神饌田(しんせんでん)」にこの早苗を植える神事。謂れなど詳しいことは知らないまま、今年初めてこの神事に参加できた機会に、私の見たままを記しておこう。

  

狭井神社から山の辺の道を北へ5分ほど歩くと西側に「大美和の杜」が拡がっている。先日ササユリの栽培地を訪れたすぐ傍だった。  

  

10時から始まる神事に遅れまいと家を出たが、途中でカーナビが変な細い道へと案内してしまったので、その分遅れた。

しかし始まったばかりのようで、暫くは竹やぶの中の高い位置から眺めた。 

 

「大美和の杜」には、三輪山を源流とする清らかな狭井川が流れ、すぐ横に「神饌田(しんせんでん)」がある。

 

広さが60坪ある神饌田の四周に注連縄(しめなわ)が張られ、 お田植え前の神事は私が下に下りたときには終わり、苗が運ばれて、田男と早乙女が、古代の衣装に身を固めて待機中だった。 

 

 

いよいよ田植えが始まる。 

 

「神饌田」に映りこむ早乙女の赤と白の衣装が緑の早苗の色とが相まって美しい。田には両端に記しの綱をもつ人がいて、それに沿って11人の人が同じ間隔で植えていく。 

  

太鼓を持っているのは田長という役の男の人で、太鼓を一つ「でん」と打つと、それを合図にみんなが一斉に植えていく。田長はその進み具合を見て、次の「でん」を打つ。とても大切な役目の人だ。

  

張り渡した綱の所々に赤い印がついていてそれで間隔をとっている。昔 手で植えている子供の頃の田植えもこのような綱と印があるのを見てきた。

 

 

 

 

 

田植えが終わったら、無事終わったことを、田の神に報告するのか、三輪の神様にお知らせするかのように、この竹を打ち込んでお田植え祭の終わりとなる。 

        

お田植え神事の最後の祀りごとを済ませて、神官様に続いて田作り男、早乙女が、大美和の杜に消えていった。 

 

古式ゆかしいお田植え神事を観る機会を得たことの嬉しい1日だった。

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緑の雨の吉野山

2013年06月24日 | ☆ ふるさと・大和

 

花の吉野山の美しさは言うまでもないが、若葉の頃が過ぎて、深い緑に包まれる吉野山は訪れてみて、木々の語りかけの声を聴くことができるような、また緑の風に語り掛けたいような、自然と融合する時間が山にあることを感じる。

時々小雨の降る中だったから、訪れる人もみな無口で、自分の世界を創っているような気がした。  

 

 

道端の紫陽花の葉は、雨で生き生きとしている。その葉っぱの上に今年初めてのカタツムリを見た。もっと早く紫陽花の葉裏にいたのだろうけれど、小雨に安心したかのように、ゆっくり角を出して移動する。雨を待っていたのは紫陽花だけじゃない。カタツムリもこの雨をきっと喜んでいるこちだろう。 

 

黒門 金峯山寺の総門 高麗門

 この説明文で、日ごろ何気なく通っていたこの門が、吉野一山の総門であること。金峯山というのは、吉野山から大峯山に至る峯続きの祈りの道の格式の高い総門であることを認識した。

桜の頃の人並みのときにこの説明は、私の目にも頭にもはっきり入っていなかったのだ。 

  

 

いかめしい仁王様に護られた門をくぐって 

  

金峯山寺 蔵王堂にお参りした。堂内の何処からか洞川の龍泉寺で聴いた、荘厳な音色の法螺貝の調べが流れてきていた。 

  

 

  

先ずお参りをしてから、この日の吉野山へ来た目的の、七曲りの紫陽花の花道へと散策に出た。

紫陽花の花は次回に・・・                                            9628 

 

 

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富士山麓紀行 73歳の宝物 思い出綴り

2013年06月23日 | 世界遺産

    

 

デジ友のhirate-dさんご夫妻の、お誘いで富士五湖を巡りながら、大好きな富士山と2泊3日に渡って対座した日から、もう4年の月日が流れていった。関西からはマオママさんと共に、一生の宝物のようないい旅をさせていただけたことが、富士山のことが話題に上ると、4年前のことが昨日のことのように鮮明に蘇ってくる。

2010年1月23日から25日までの旅の記録を、私は「富士山麓の旅」シリーズとして14冊のデジブックに残した。そして最終・総集編を「73歳の宝物」と題して、訪ねた土地から見た富士山の姿を纏めて1冊のデジブックにした。

昨日富士山が世界の文化遺産として、三保の松原も含めた形で、日本で17件目の登録がされた。この機会に4年前に全ての場面から見た霊峰と、その時の感動のアルバムを取り出した。

もしご覧いただけるならば、「フルウインドーで見る」をクリックして大画面でご覧いただけたら迫力のある富士山と出会っていただけるのではないかと・・・

 

デジブック 『富士山麓紀行』

 

 

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富士山が世界遺産に登録

2013年06月22日 | 世界遺産

  

「富士山、世界遺産に登録決定 三保松原も含む」

夕方の嬉しいニュースを聞いた。先日「八ヶ岳高原ラインをバスで下る時、林の間から見えた富士山に感動して記事を書いた時、何を思い違いをしていたのか聞いたのか、世界遺産に登録されていると間違った記事を書いてしまった。

その後この日をどれだけ待っただろう。

富士山について書いてみるというよりも、思い出したいアルバムを紐解いた。今夜はBSで富士山の放映を見ることにして、明日にしようと思う。

西湖からの富士と樹海

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明日香上(かむろ)の棚田

2013年06月21日 | ☆ ふるさと・大和

  

 

 

 1週間前に作ってあった記事が、投稿しないままになっていた。だからこの写真を撮ったのはそれより前である。明日香稲淵の棚田に水が入っているか見に行った時、まだ全く田植えの準備ができていなかったので、いつか日を変えてまた来てみようと、その足で桜井市に近い集落の上(かむろ)の棚田はどうだろうかと、車を走らせた。

   

丁度水を張ったばかりで美しい水面がそらと、周りの風景を映していた。  

   

  

 同じ場所だったか、移動しながらカメラに収めていった。

  

 

ずっと下のほうの集落の田圃にも水が入っていて、沢山の鏡を不規則に並べたようで面白い。多分細川の棚田風景ではないかと思いながら撮ったが、地名には自信がないので、間違っているかもしれない。

この記事を下書きしたままにしていたので(私はよくこんなへまなことをしてしまう)、上(かむろ)の集落も細川もすっかり田植えが終わって稲株もしっかり根を張ってしまっている頃だと思う。18日から降り続いた雨のために明日香に行きたいと思いつつ、今日もまた心だけ明日香へ飛んでいた。

早苗の頃の棚田を見に行くことになりそうだ。

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