温泉につきものの『猫』伊東温泉でも姿を見ることができた。
夕闇に溶け込むような、黒い猫。温泉街では珍しい。泉研の
仲間、下風呂温泉若女将のも黒猫、なかななか美人さんだ。
参照:下風呂温泉まるほん旅館若女将の飼猫(招き猫)
伊東温泉といえば、木下杢太郎。街のあちこちに彼の印が残っている。
この文学の路はさしずめ杢太郎道路だ。松川対岸に温泉街を見ながら
の散策は懐かしい昭和に戻った気がする。湯の街のもう一つの楽しみ。
もう一人ゆかりの人、室生犀星の詩。
じんなら魚
『伊豆伊東の温泉(いでゆ)に じんならと云える魚棲みなり
けむり立つ湯のなかに 己れ冷たき身を泳がし あさ日さす
水面に出でて遊びけり 人ありて問はばじんならは悲しと告げむ
己れ冷たく温泉(ゆ)はあつく されど泳がねばならず
けぶり立つ温泉(いでゆ)のなかに棲みけり』
解説:犀星が大正12年34才の時伊東温泉を訪れ、浄の池で「じんなら」を見て、湯けむり立つ池の中で必死に泳ぐじんならを我が身にたとえて詠んだ詩とされる。
いまでも『じんなら』の魚影を松川に見ることが出来るとか。
この文学の路はさしずめ杢太郎道路だ。松川対岸に温泉街を見ながら
の散策は懐かしい昭和に戻った気がする。湯の街のもう一つの楽しみ。
もう一人ゆかりの人、室生犀星の詩。
じんなら魚
『伊豆伊東の温泉(いでゆ)に じんならと云える魚棲みなり
けむり立つ湯のなかに 己れ冷たき身を泳がし あさ日さす
水面に出でて遊びけり 人ありて問はばじんならは悲しと告げむ
己れ冷たく温泉(ゆ)はあつく されど泳がねばならず
けぶり立つ温泉(いでゆ)のなかに棲みけり』
解説:犀星が大正12年34才の時伊東温泉を訪れ、浄の池で「じんなら」を見て、湯けむり立つ池の中で必死に泳ぐじんならを我が身にたとえて詠んだ詩とされる。
いまでも『じんなら』の魚影を松川に見ることが出来るとか。