羽黒山中に入る。標高414mの麓にあるのが霊塔の五重塔。随神門をくぐり、神橋を
渡り、須賀の滝を眺め杉木立のなかにやがて国宝羽黒山五重塔が現れる。残雪の中、
歴史を感じさせる建造物にしばし見とれる。神域に五重塔がある、神仏混淆の名残。
・・・出羽三山、羽黒山の独特な山岳・山伏信仰が窺える。ここも又、祈祷パワーの地。
奥の細道:漂泊の俳人松尾芭蕉が立ち寄った修験の場、ここでも名句を残している。
『 涼しさや ほの三日月の 羽黒山
雲の峯 幾つ崩れて 月の山
語られぬ 湯殿に濡らす 袂かな 』 (芭蕉)
社格:出羽神社末社 祭神:大国主命 指定:国宝(羽黒山五重塔)