お湯の国 日本

美しい日本の温泉地中心の旅記録(おんせん鑑定士:監修) 【記事・映像は著作権、人権保護法等により無断使用を禁じます】

種田山頭火(湯あがりの・・・鳴子温泉郷)

2009年07月16日 |   ✑歌碑句碑 紀行

  宮城県から山形県へ抜ける歴史街道。いまでは紅葉の鳴子峡として観光地化されている
    が山頭火が通った時代はまだまだ道は険しい山道だったのに違いない。筆者が確認した
  頭火の足跡この地が最北だった九州を中心に放浪した山頭火にはここがギリギリ。

    「湯あがりの あてもない雑草 
         つつじまっかに咲いて こんなにたまり」(山頭火)

解釈:三頭火の世界は、所詮、山頭火しか分からない💦、しかし、筆者的に感じる事は
   『目的のない旅は、松尾芭蕉の奥の細道を辿り、湯処鳴子の湯で体を整えた。
    そんな自分だけど、お湯処のツツジの花は花盛り、まるで私を歓迎してる
   

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笠の露(山中温泉)

2009年07月16日 |  🚅関東・中部紀行.
映像:総湯広場足湯・飲泉で温泉を楽しむ親子連れ

山中温泉総湯広場にある飲泉・足湯は広場に趣を添えている。それは、この足湯の屋根(天井)にある。良く見ると、屋根は奥の細道芭蕉・曽良の笠をモチーフにしている。温泉に興じる親子には何の意味を持たない天井にはこのように記されている。

笠の露:元禄二年、江戸から東北の旧跡をはじめ荒磯の日本海を巡る芭蕉と曽良の二人旅はこの山中温泉で幕を閉じた。二人は四か月にわたる旅の思い出を懐かしみ別れの気持ちを句に託している。

ゆきゆきて たふれ伏すとも 萩の原』 曽良
隊長解釈:…師よ、これから一人旅にて道中行倒れたとしても、そこが二人の目的地の萩咲く野(理想の地)でありたいと思います。

今日よりや 書付け消さん  笠の露』 芭蕉
隊長解釈…曽良や、これからは、一人旅、蓑傘に書いた二人旅の言葉を朝露か涙で消さなければいけないのか、寂しいことだ。

解説:当時の日本一級の温泉観光士の芭蕉と曽良が此処山中温泉で別れた、つまり名著「奥の細道」の終焉の地。涙の師弟愛。・・・温泉場はいつの世でもこのようなドラマの場所に相応しい。
温泉地活性化研究会は単に温泉だけを愛でるのではなく、温泉の持つエネルギー、そこに集まるマンパワー、時代が残すロマン、共鳴する景観・風俗・文化・・・それら全部を『研究』の対象としています。まさに、温泉文化の追及といってよい。


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