松尾芭蕉は奥の細道を平泉中尊寺を目指して歩いて来た。と言っても過言ではないだろう。
金色堂を観て何を感じたのだろうか? その手掛かりが金色堂そばの松尾芭蕉句碑である。
句文: 「五月雨(さみだれ)の 降(ふり)残してや 光堂(ひかりどう)」
句意:年月が経ち風雨で朽ち果た伽藍には光堂は往時の輝きを保ち此処だけは五月雨を
弾き飛ばし時が止まっている。
感動:松尾芭蕉翁は奥の細道の先々で名句を詠んでいるが句碑そのものは苔生していて
も、名句は色褪せない。この句も雨と光堂の対比が17文字で巧に表現されている。
参照#中尊寺金色堂(岩手県平泉)