司馬遼太郎作「坂上の雲」の主役の一人:正岡子規の句碑を初めて視た。
松山市の守り神『椿神社』の境内に鎮座していた。文武の街の文を担う
正岡子規の生まれた故郷ということを、この句碑で実感した次第である。
碑文:正岡子規(慶應三年~明治35年、35歳の生涯)
『 賽銭の ひびきに落(おつ)る 椿かな 』
解説:この椿神社は港の側にあり、湊は津、側は脇で、津脇(つばき)
とも。また、境内の森に椿が多く「椿の森」神社ともいわれた。
椿特有の花の散り方(花びらが纏まってボタっと落ちる)が、賽銭の音に
反応して落ちる様が連想されて、見事に情景を切り取っている。
参照#松山と言ったらやはり、夏目漱石も愛した「道後温泉」