≪Mémoire(メモワール) 奥美利河温泉 露天風呂 (北海道今金町) 2006 .10 ≫
北海道へ渡らなくなってもう五年が経った。コロナウイルスで増々渡りずらくなった。
そこで今日からは、北海道の思い出深い温泉を懐かしんで再掲する。奥美利河温泉は
道南で最も秘湯と感じた温泉の一つ。清流が注ぎ込む池のような露天風呂が懐かしい。
( ⇩ 2006.10.12の掲載記事)
国縫から西に280号線を辿ると北海道でも大規模の美利河ダムが出現する。国直轄
の巨大ダムだ。その上流を遡り行き止まりにある「奥美利河(ピリカ)温泉」、何回か
、この温泉は紹介しているところだが、今回の秘湯めぐりの仕上げに実にふさわしい。
辿り着いた頃はもう17:00、管理人が下山する時間だが、今日はハウスに宿泊客があ
るので管理人が残る事となった。春に来た時は大雪の為、入山できなかった。今年は
初めて入湯、11月になるとこの温泉も閉鎖となる。4年前は暗闇の中、ヒグマの恐怖
の中での入湯だった。道南はヒグマの生息数の多い所。今日は安全でかつ快適な入浴💦
【DATA】 単純温泉 37.8℃ pH7.9 源泉:奥美利河温泉 200ℓ/m(自然湧出)
所感:小さな谷間の崖部分から清れつな温泉が染み出す。やがて清流と合流、何の不
自然もない光景だ。勿論混浴。水着不可。究極の露天風呂。大好きな野天風呂
記録:奥美利河温泉は最初は美利河温泉だった、が、町の中心部に新しい温浴施設が
出来てそこが美利河温泉と呼称して、『奥美利河温泉』と名前が変更となった。
参考:ピリカとは、アイヌ語で「美しい」「豊か」を意味し、周辺には美利河遺跡も在る。
休館:悲しいことに、その後2015年に水害が発生し、休館になったまま今日に至る。
新型コロナウイルスの災禍がある今こそこういう開放的な温泉地が貴重なのだ
が、ここは正に北海道そのものの様な大自然に抱かれた温泉場。 再開を切望。