出雲の阿国:回想 筆者が五所川原立佞武多で最も好きな大型立佞武多であった。
雄大さ、優雅さ、繊細さ、ネブタには珍しい女性の素材に感嘆した。
しかし、美は永遠だが命は短い。本ブログで永遠に記憶に留めたい。
(過去の記録:2016.08.05)
速報・感動絶景秘境:五所川原立佞武多2016.8.5:2016年新作『出雲の阿国』
久し振りに祭りで感動。高さが七階建てのビル並。高さ23メートル、重さ19t。
今回は大きさに加えて、完成度も増した。安定した構図と艶やかな題材。それに、
確かな制作の熟練度。どれをとっても日本一だ。ゆるやかに街中を動く。まるで、
東京スカイツリーのような存在感である。沿道の大観衆は、ただ見上げて感動するのみ。
立佞武多はしずしずと、街中を進む。逆に囃子は「ヤッテマレヤッテマレ」
と激しく脳髄を揺さぶる。ふだん、人通りの少ない、地吹雪舞う街角に人々が
集い、赤く上気した顔でオラが魂の立佞武多を見上げ、観とれる。奥津軽の夏。
制作:齊藤 忠大
参照:感動の立佞武多太鼓「えぶり太鼓」(五所川原立佞武多28)
記録:本題の「出雲の阿国」は歌舞伎の源流とされ、出雲国出身(1572年生)の
女性芸能者とされる。妙齢の30歳前後で北野天満宮に常設舞台を持ち少女
踊りと能を発展させた歌舞伎踊りで一世風靡。徳川家康も贔屓にした史実。
参照#① 青い森 ねぷた祭り 紀行
② 出雲の阿国の常設舞台があった京都「北野天満宮」