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【山岳トレッキング 阿闍羅山 Ⅱ 完 2020.12.05】
阿闍羅山の山頂には阿闍羅山大権現が祀られている。残念ながらその手前に廃墟建物
スキー場のリフト終点駅があり、往時の趣はない。ここに祠が設置されたのは眺望の
良さだろう。東に八甲田山、西に岩木山、眼下に津軽平野。往時の人々の賢明を識る。
記録:阿闍山大権現はその昔神仏混淆時代岩木山頂に鎮座していた観音像を神仏分離
後に祀る為に勧請した。今では考えられないが、明治以前は神仏混淆であった。
道理で山頂の祠神前広場から岩木山が良く視える(スキー場の廃墟が無ければ)。
阿闍羅山の神聖な佇まいの前に、スキー場の巨大な鉄塔・回転棟を建てたのは
今思えば、その時点でリゾート計画が破綻していたといっていいだろう。自然
と歴史の重みを顧みず景観を変えた事の神罰と言える。廃墟撤去が賢明だろう。
参照#阿闍羅山Ⅱトレッキング 紀行