四万川のほとり、四万温泉地の入口付近にある共同浴場。文字通り、川原にある。
祠状態の浴室には石膏泉が注ぐ。4箇所ある共同浴場の中で最初に遭遇する施設。
【Data】石膏泉 53.7℃ PH6.6 源泉:四万温泉(河原の湯)
参照#四万温泉(河原の湯)
映像:一階の大正ロマネスク風の窓ガラス部分が名物である混浴大浴場。
国民保養温泉地四万温泉を代表する温泉旅館。四万川の両岸に渡って
形成される施設は大正ロマン建築そのものだ。懐かしい木造・ガラス。
【Data】含芒硝・石膏―食塩泉 62.9℃ pH6.8 源泉:四万温泉 900ℓ/分
参考:本物の名湯ベスト100(講談社現代新書:石川理夫著)―9位 四万温泉
学術:日本温泉地域文化資産No.49 伝統的旅館建築と浴舎(日本温泉地域学会編)
記録:アニメ映画「千と千尋の神隠し」のイメージモデルともいわれている。
浴室も、温泉マニアであれば一度は身を委ねたい
映像:温泉街中央、山側に設置されたひょうたん型の飲泉所(胃腸に効能)
四万温泉は飲泉も盛んで、温泉場には飲泉所が多い。古い温泉街中央にも、
『塩之湯飲泉所』が設える。入浴と共に飲泉も又住民の生活習慣に根付く。
【Data】:石膏泉 55.2℃ pH6.8 源泉:四万温泉 明治の湯
解説:四万温泉にはつの公共の飲泉所とその他飲泉可能な民間温泉が多数。
流石に首都圏に近い国指定、国民保養温泉地第一号の温泉地である。
飲泉は内臓が入浴する貴重な温浴施設。まさに内からの入浴施設だ。
映像:温泉探査の合間に一服。温泉茶屋『風月堂』の温泉まんじゅうと抹茶
温泉地と言えば温泉まんじゅう。四万温泉街の一角に
まんじゅう屋さんがある。今回の上州温泉探査を企画
した温泉紀行家I氏の馴染みのお店、ここで休憩した。
≪ Memoir: 四万温泉共同浴場 御夢想の湯(群馬県) 2013.5.25.≫
中之場駅から車で上州名湯四万温泉に向かう。 先ずは、四万川の辺に建つ共同浴場
入浴体験。 外観は木造りの立派な佇まい2006年1月に建て替えられリニューアルオ
ープンした新しい建物は木造の湯屋造りで懐かしい構え。ここは四万温泉由来の地。
【Data】含石膏―芒硝泉食 48.8℃ PH8.7
源泉:四万温泉湯の泉の湯・山鳥の湯・御夢想の湯混合泉
伝承:
源頼光の家臣、碓氷貞光が、夜もすがら読経していた時、夢枕に童子が現われ「私
はこの山の神霊です。あなたの読経の誠心に打たれたので四万の病いを治す霊泉を
授けよう」と言った。貞光が目を覚ますと温泉が湧き出していたという言い伝えだ。
所感:四万温泉は青森県酸ヶ湯温泉と同時に国民保養温泉地に国指定された謂わば
泉質も軽快な石膏泉が多数を占めている。共同浴場は4、町民浴場(公共)が
が2つある。此処、御夢想の湯は浴室も立派な黒御影石をくりぬいて作って
いるが二人も入れば満杯足を伸ばすと一人しかはいれない。想像するに、民
間の温泉施設を圧迫しない配慮とも思われる。ゆっくり、入るなら民間の有
料施設へどうぞということだ。納得である。
映像:埼玉県大宮駅から、長野原草津口行草津31号で四万温泉を目指す。
筆者が監事を務める日本温泉地域学会は創立10周年を迎えた。
結成大会と同じ群馬県草津温泉で開催される事となり、参加
する為に東北新幹線新青森駅から、大宮経由で草津に向かう。
草津31号:上野始発(9:00)、大宮経由(9:26)中之条
駅11時着である。およそ2時間の汽車旅。今回は大宮から乗
車中之条駅で関東の温泉仲間達が自家用車で合流、草津温泉
迄の上州温泉路(四万、沢渡、尻焼、奥草津温泉)を探査計画。
あおもり県民政策ネットワークの最終研究報告書を青森県知事に行った。
当日は、吉田代表以下本研究(東日本大震災における八戸圏域企業行動)
冊子を知事に提示し、11年間にわたった研究調査活動の終了を報告した。
あおもり県民政策ネットワーク:筆者が初代事務局長、運営委員として
関与、青森県の外郭団体として県民の調査・研究活動、地域活性化支援
を行う。平成25年2月八戸グランドホテルにて臨時総会を開催解散決定。
継続:あおもり県民政策ネットワークの地域活性化の調査部門を弘前大学
大学院内にあるNPO法人ひろだいリサーチに引き継ぐ。筆者はNPO
副理事長と現在調査研究活動を継続している。
奥入瀬渓流で観察の滝は此処で終わり。俗に、魚止めともいう、
ここから先は川魚は遡上できない。奥入瀬渓流の唯一の瀑布だ。
この先の十和田湖にヒメマス、ワカサギしか生息しない理由だ。
一句: 大瀑の 白波砕け 雑魚(ざこ)散らす (和謹呈)
参考:渓谷の滝はこの先、対岸に『五両の滝』その他、雪解け
水が流れ落ちる。ヒメマス、ワカサギは放流、養殖の結
果生息。神秘の湖十和田湖はもとゝ魚のいない湖だった。
参照:雪解け時の大瀑の様子(銚子大滝)
渓流を登り詰め、銚子大滝の手前に詩人:佐藤春夫の歌碑がある。
三本木高校の校歌作成を依頼されて十和田湖・奥入瀬渓流を周遊
したのだとか。流石の詩人にも景勝は魂を打つものだったらしい。
参考:奥入瀬渓流をうたった詩の中で、筆者が好きな部分を掲載。
碑文:奥入瀬渓谷の賦(佐藤春夫作)
『・・・・・・・・・・・・・・・・
さもあらばあれ木洩日(こもれび)の
漂ふ波に光あり
水泡(みずわ)は白く花を咲き
鶯老いて春長し
・・・・・・・・・・・・・・・・・』
参照#歌碑の眼前にある、奥入瀬渓流「銚子大滝」
国道102号線十和田湖方面に遡ると、左側斜面から流れ落ちる。
奥入瀬渓流滝めぐりも後半、残すところは九段の滝、銚子大滝
そして、五両の滝のみ。姉妹の滝は岩肌に優しい表情を見せる。
一句: 新緑を 集めた如く 苔濡れて (和謹呈)
記録:高さ28m、 分岐瀑、奥入瀬川水系
りんごの街弘前生まれの筆者にとってこんな嬉しい映画もない。
オール弘前ロケなのだ。何よりもリンゴの花咲く晩春の岩木山
は珠玉の景観。主人公が実在しているので映画の詳細は控える。
所感:有機栽培のリンゴは害虫などで難しいのを乗り越えると
いうストーリーだが画面の端々に故郷の空間が散りばめ
られ楽しい・・・藤田記念庭園、白神酒造、居酒屋わらじ、
千代田信用、ナイトバブ花と龍、茜の夕陽 水辺の学校、
独狐の森公園、小山古書店、ねぷたまつり、瑞楽園、弘
前市上下水道部、弘前大学附属図書館、弘前中央病院・・・
記録:フィレンツェ映画祭観客賞、興行収入成績10.2億円(2014年)
青森県七戸町は新幹線の有る駅で知られている。東北新幹線十和田七戸駅。
その駅から車で10分くらいのところにファーム・レストランがある。金子
ファームNARABI。循環型農業から生まれる極上ビーフの牧場に陳列牛像。
高いところから細く長く緩やかに曲がりくねりながら
流れる様は、その名の通り「不老の滝」にふさわしい。
限りある命、お互い思い合い庇い合い生きたいものだ。
一句:奥入瀬は 二人三脚の 道標(みちしるべ) (和謹呈)
記録:高さ80m、分岐瀑、奥入瀬川水系
十和田湖・奥入瀬渓流の景観はつい渓流に気を取られがち。
一寸目を休めるため頭上の木々を観察するのも良いだろう。
灌木の中に「猿の腰掛」を発見。奥入瀬の多様な自然を観た。
分類:多年生菌類・ヒダナシタケ目・サルノコシカケ科
漢字:猿の腰掛け
効能:ガン以外にも慢性気管支炎・気管支ぜんそく・白血
球減少症・冠状動脈硬化性心臓病・不整脈・急性ウ
イルス性肝炎・ノイローゼ・胃かいよう・消化不良
白布の滝に感動して、奥入瀬渓流白銀の流れで癒されて
この滝に辿りつく。奥入瀬渓流滝観察の小休止的存在だ。
大岩の表面を頼りなく落ちる滝もまた、大自然の為す技。
一句:ひとしずく 絶えぬ流れは 滝と化す (和謹呈)
記録:高さ20m、分岐瀑、奥入瀬川水系