≪速報:弘前観光劇場・百石町展示館(旧青森銀行津軽支店) 2016.12.16≫
弘前市の中心部(旧繁華街)にあった銀行が百石町(ひゃっこくまち)展示館として弘
前市民の憩の場所となっている。今日は、NPO支援大学生企業訪問のために来た
ついでに立ち寄り、二階で「ボールペンで描く”モノクロ”ノセカイ吉澤展」を覗く。
解説:大正時代の土蔵造りの呉服屋、その後青森銀行を経て弘前市に寄贈。
≪メモワール:Fleur(フルール)・白山防風(東北大学付属植物園八甲田山分園)≫
📷 PENTAX K200D・レンズPENTAX18-55Ⅱ
八甲田山は、本州中部山岳では3000メートル級の高山に匹敵する。
車で30分で高山植物を容易に観察できるのが山好きには嬉しい
白山防風(ハクサンボウフウ)はそんな高山を想起させる花である。
分類:セリカ科・カワラボウフウ属・ ハクサンボウフウ種
漢字:白山防風 薬効(葉):風邪薬、食用(若葉・根)
花言葉:清潔で高潔、貧しくも高潔(セリ科全般)
観察:大きな花に見えるがよく見るとさらに小さな花びらに分れ
その一つ一つは可愛らしい。根はヒグマの大好物だそうだ。
八甲田山の湿原で比較的多く観られるのがタチキボウシ。毛無岱はキンコウカの花
盛りの中にポツリ。群生しない竜胆に似た佇まいも可憐。夏の八甲田山に似合う花。
分類:キジカクシ(目・科)・リュウゼツラン亜科・ギボウシ属・タチギボウシ種
漢字:立ち擬宝珠 花言葉:落ち着き、沈黙、静寂、静かな人、クールオフ
薬効:食用として利用。 貧血防止・老化予防・動脈硬化予防・便秘の改善など
参考:ギボウシはおよそ40種の亜種があるとされ、タチギボウシは代表的な種
速報:学会・研究情報 本物の名湯べスト100 (石川理夫著:講談社現代新書)
久し振りに、温泉評論家:石川理夫氏の講談社現代新書を手にとった。氏の温泉評論活動の
集大成ともなる名著。内容を精査するとある事に気づくだろう。それは今様のベスト100と
なってるが、氏の本当の意図は順位ではなく日本の百名湯を表したかったのだと深読みする。
五つの指標を掲示しているが「温泉は地球の素敵な贈り物(小生標語)」に順位はつけがたい。
小生にとっては本著冒頭100位屈斜路湖畔温泉群こそベスト1に掲げてもおかしくない位だ。
そういう意味で小生座右の名著「日本百名山(深田久弥)」に匹敵する名著であると推奨する。
さあ本物の名湯ベスト100を手に日本百名山クライマー同様日本百名湯を制覇しよう。一千湯
を制覇した小生であるが本名著のベスト100にはまだあと数湯足りていない。石川理夫氏に
敬意を表し、生ある内に本書をポケットに未湯温泉地を制覇したい。皆さんへお勧めの一冊。
記録:本物の名湯ベスト100(石川理夫著:講談社現代新書)は12月14日に全国書店一斉発売
参照#石川理夫(温泉評論家)著作一覧
≪メモワール:絶景秘境・稚内フェリーターミナル 2009.08.24 ≫
映像:稚内港から利尻島・礼文島行きのハートランドフェリーが出航する光景
北海道稚内市。画面右側に昭和初期に建造された稚内港北防波堤ドームが見える。
日本の最北、ロシアとの交流拠点、遡れば太平洋戦争終了時の樺太引揚者の拠点。
このドームで雨露を凌ぎ本州帰還を果たした人々が数多。ここは最果ての絶景地。
世界遺産(平泉仏国土)を探勝しての帰り、やはり身体を癒すのが温泉
岩手県北に数ある名湯から、今回は座敷童でも著名な金田一温泉を利用、
帰路の途中でもあるのと久しぶりに温めの名湯にゆっくり浸かるためだ。
【Data】単純温泉(弱アルカリ)33.4℃ PH8.0 8.97×10-10乗キュリーラドン
源泉:金田一温泉(玉の湯)
浴感:金田一温泉は岩手県と青森県の県境にある名湯。やや源泉温度が低
いが多少のラドンを含む療養泉だが入浴適温(42℃)にするとラドン
は揮発消滅する。夏場、源泉にゆるりと浸かるのが体に良いだろう。
( 2015晩秋 奥州藤原氏世界遺産紀行 完 )
素朴な姿と、かわいらしいユニークな花を持つ山野草。花が枝に下がった姿が
鯛に似ていることから「鯛釣り草」と名付けられたそうな。大鹿村の秘湯山塩
館の女将が案内してくれた小さな山野草の花園に貴重な個体がひっそりと咲く。
分類:キンポウゲ目・ケシ科・ケマンソウ(亜科・属・種) 漢字:鯛釣草
毒性:全草、特に根茎と葉にビククリン、プロトピンを含む。誤食した場合、
嘔吐・下痢・呼吸不全・心臓麻痺などを引き起こす
花言:従順、あなたに従います、恋心、冷め始めた恋、失恋
毛越寺が中世の栄華を極めた証の一つがこの大泉ケ池だ。池の
真ん中には勾玉状の中島があり、池辺には玉石が敷き詰められ、
遣水の曲水の宴や、池の小舟遊びなど優雅な趣向が想像できる。
感動:毛越寺を立ち去ろうとした時、曇り空から微かに西陽が
射し大泉ケ池が感応し始めた。立ち木の隙間に平安の晄。
奥州藤原氏の栄華を遺す遣水の行事が、今でも受け継がれている。
それは遺跡が発見されて、再現された大泉ケ池に水を引き込む遣水
を利用の「曲水の宴」。藤原氏のいにしえの風雅にタイムスリップ。
曲水の宴:流れのふちに流れてくる盃が前を通り過ぎるまでに詩歌
を読み盃の酒を飲んで次へ流し、別堂でその詩歌を披講風雅
現況:全国12の地域で「曲水の宴」が行われているが著名なのは京都
加茂神社、福岡大宰府天満宮。毛越寺は昭和61年から始まる。
遺構:毛越寺の遣水遺構は平安時代遺構として国内最大規模である。
世界遺産平泉ー仏国土の双璧をなすのが、毛越寺である。中尊寺から移動し、
古寺の伽藍を観察する。世界遺産指定後、初めて。藤原氏三代の栄華を彷彿。
宗派:天台宗 寺格:別格本山 本尊:薬師如来 開祖:円仁(慈覚大師)
指定:世界歴史遺産、特別史跡、特別名勝、重要無形民俗文化財(延年の能)
本堂の隣に在るのが、峯薬師堂である。 お堂は目にご利益があるとされる。
目の絵馬を買い納める人も多い。勿論お札も売られている。最近はスマホ
で目を酷使している貴方。この世界遺産お堂で目を気遣うのもいいだろう。
松尾芭蕉は奥の細道を平泉中尊寺を目指して歩いて来た。と言っても過言ではないだろう。
金色堂を観て何を感じたのだろうか? その手掛かりが金色堂そばの松尾芭蕉句碑である。
句文: 「五月雨(さみだれ)の 降(ふり)残してや 光堂(ひかりどう)」
句意:年月が経ち風雨で朽ち果た伽藍には光堂は往時の輝きを保ち此処だけは五月雨を
弾き飛ばし時が止まっている。
感動:松尾芭蕉翁は奥の細道の先々で名句を詠んでいるが句碑そのものは苔生していて
も、名句は色褪せない。この句も雨と光堂の対比が17文字で巧に表現されている。
参照#中尊寺金色堂(岩手県平泉)