≪Mémoire:東北推奨湯処 カルデラ温泉館(黄金温泉)2016.8.19≫
肘折温泉郷の山側にある公共の温泉施設。カルデラ温泉館の素晴らしさは
入浴よりも「飲泉」にある。冷たくシュワシュワした炭酸泉は飲泉としては
筆者が味わった中では日本一。そして、この炭酸泉飲泉場の湯殿がこれだ。
(
【Data】含重曹ー食塩泉 49.3℃ Ph6.9 源泉:組合一号源泉
説明:冷たい炭酸泉はこの湯船の反対側に足湯的に入れて温冷の交互浴可
参照:#①肘折温泉共同浴場上の湯 ②カルデラ館炭酸泉飲泉場 黄金温泉
映像:袰月海岸高野岬キャンプ場に設置された方言詩人:高木恭三の詩碑。
僻地の苦しみ悲しみを一身に背負ったように流れでる津軽弁詩は圧巻である。
碑文: (青い文字をなぞって、声を出して読んでください)
この村サ一度(イヅド)だて 陽(シ)コあだたごとあるガジヤ 家(エ)の土台(ドデ)
コアみんな 潮虫(スオムシ)ネ噛(カ)れでまてナ 後(ウスロ)ア塞(フサ)がた高(
タ)ゲ山ネかて潰(ツプ)されで海サのめくるえンたでバナ見ナガ あの向(ムゲ)の
陽(シ)コあだてる松前(マヅメ)の山コ あの綺麗(キレ)だだ光(シカリ)コア一度(
イヅド)だて 俺等(オランド)の村サあだたごとアあるガジヤ みんな貧ボ臭せく
てナ 生臭せ体コしてナ 若者等(ワゲモノンド)アみんな他処(ホガ)サ逃(ニ)げで
まて 頭(アダマ)サ若布(ワガメ)コ生(オ)えだえンた爺媼(ジコババ)ばりウヂヤウ
ヂヤてナ ああ あの沖(オギ)バ跳(ハネ)る海豚(エルガ)だえンた倅等(ヘガレンド
)ア 何処(ド)サ行(エ)たやだバ 路傍(ケドバダ)ネ捨(ナゲ)られでらのアみんな昔
(ムガシ)の貝殻(ケカラ)だネ 魚(サガナ)の骨(トゲ)コア腐たて一本(エッポ)の樹コ
ネだてなるやだナ 朝(アサマ)も昼(シルマ)もたンだ濃霧(ガス)ばりかがて 晩(バ
ゲ)ネなれば沖(オギ)で亡者(モンジャ)泣いでセ
この詩は彼が今別で4ケ月間代用教員をしていた頃を回顧、地元民の苦しみを表現。
参考:高木恭三 ・・・ 方言詩人 (医師:旧制弘前高校・満州医科大学卒、弘前で眼科医院開業)
参照:まるめろの花(弘前城植物園)
≪速報:Art(アール)藝術鑑賞 遥かなルネサンス(青森県立美術館)2017.8.11≫
特別展「遥かなるルネサンス 天正遣欧少年使節がたどったイタリア」展
が青森県立美術館で開催されている。本展は国内の数ヶ所で開催され、漸
く青森県に来た。やや遅いが地方でじっくり名作に触れる事は貴重である。
所感:ルネサンス画家が描いた「伊東マンショ」肖像画が2016年に発見され
話題になった。その作品とルネサンス珠玉の「ピア・デ・メディチ」
肖像画が素晴らしい。そして隠れたビッグアートは数年振りで再会
したシャガール製作の舞台画の全4幕が圧倒的な臨場感で迫る事だ。
シャガール舞台絵が揃った常設展示空間をもう少しアピールすべき。
左下:ピア・デ・メディチ肖像画 右下:伊東マンショ肖像画
(購入したポストカードよりデジタル化)
展示記録:プロローグ・・・2点
第一章・・・トスカーナ大公国 14点 (「ピア・デ・メディチ」肖像)
第二章・・・ローマへの旅 5点
第三章・・・ヨーロッパ都市の女王:ローマ 9点
第四章・・・ペーザロとイモラ 3点
第五章・・・エステ家の都市:フェッラーラ 3点
第六章・・・ヴェネツイア、「驚嘆の都市」11点
第七章・・・パドヴァ、ヴィチェンツァ、ヴェローナ 7点
第八章・・・ゴンザーガ家の宮廷 7点
第九章・・・ミラノ 4点
エピローグ・・・1点 (「伊東マンショ」肖像)
全:66点鑑賞
弘前市土手町の赤湯旅館跡地ハイパーホテルに投宿。目的は赤湯のDNAを引き継ぐ
ねぶたの湯を味わいたかったから。隣接するお好み焼き風月で晩御飯がわりの一杯。
お勧めのとんぺい焼きをゲット。弘前は棲んで良し、泊まってよし。朝はお城散歩。
参照#ねぷたの湯(ハイパーホテル弘前)
(古都弘前での眠れぬ夏の一夜 完)
映像:タチアオイ花が教会を背にやさしく揺れていた眠れぬ夏の夜
夕涼みで土手ブラをする。一番町からかくみ小路を覗いて弘南電鉄
中央弘前駅を右に見ながら土淵川を渡る。ルネス街はやっていなく
寂しく品川町に向かう。坂を登り切ると煉瓦の昇天教会がほほ笑む。
宗派:プロテスタント(イギリス国教会)日本聖公会弘前昇天教会教会堂
設計:ジェームズ・ガーディナー 建築:林緑 指定:県指定有形文化財
花言葉:大望、野心、豊かな実り、気高く威厳に満ちた美
参照:五月のバラが似合う 弘前昇天教会釣鐘堂
参考:土手ブラとは特にアテもなく土手町商店街を歩くことを指す。
昭和の時代、土手町に行けば何かが起こる?そんな街だった。
喫茶ひまわりでジャーマンティーを飲んで名曲を聴く、今泉
書店で文学書を漁ったり、聖愛の姉ーちゃんをチラ見したり・・・
参照#思い出の名曲喫茶「ひまわり」
弘前城の魅力に取り付かれ緑風に誘われ北の郭に至る。
石垣工事の足場を横目に濠を見やれば蓮の花が照れる。
この花はまるで歓迎するかのよう。可愛い花が三連だ。
分類:ヤマモガシ目・ハス(科・属・種) 漢字:蓮
効能:心穏やかに、胃腸を強めてアンチエイジング
花言:清らかな心、神聖、雄弁、沈着 語源:一蓮托生
参照:三の丸堀に咲く色が綺麗な 古代ハス(弘前公園)
映像:温泉マニア兼鉄道マニアに垂涎の名湯姉戸川温泉が背景にある鉄道&駅景観
鉄道で行ける温泉。そこで注目されるのがこの駅。筆者が夏場に通う温泉の真ん前
にある。JR東北本線を引き継いだ青森県第三セクター鉄道「青い森鉄道」小川原駅。
青森県は鉄道で行ける温泉がある県として鹿児島県に並ぶ日本でも有数の温泉県だ。
記録:JR貨物機関車はEH-500型電気機関車。仙台総合鉄道部に70車両配置。
参照#①温泉番付(八岩まどか:青春18) ②参照:姉戸川温泉(青森県東北町小川原)
≪Mémoire(メモワール) :動物観察 アイヌ犬(阿寒湖畔コタン集落)2011.7.26≫
北海道:阿寒湖畔のアイヌ集落を訪問。一軒の軒下に精かんな犬が一匹。
よく見ると、耳が三角にピンと張っている。これが北海道犬(アイヌ犬)。
勇敢でヒグマをも撃退する。ご主人様には忠実だ。よき人間の友である。
参考:アイヌ犬は「死の雪中行軍」の八甲田山中遭難でも捜索に活躍した。
映像:徳島県とくし丸本部で代表者:住友氏(画面中央)ヒアリング様子
調査日:県内6月~7月中、県外(四国全域)7月6日~9日、8月 纏執筆
2017年の調査研究事業は、青森県の人口減少及び高齢化の進展に伴う
「買い物弱者問題」に着目。移動販売による買い物弱者支援の動向調査
を行う事としNPO法人ひろだいリサーチで研究調査チームを結成した。
青森県内(深浦町、八戸市よこまちストア、青森県民生活(協))及び
移動販売先進地徳島県(とくし丸)、愛媛県(セブンスターとくし丸)を
訪問ヒアリングし、実態と現況、課題、提言等を分析まとめをしている。
参考:移動販売とくし丸調査メンバー
弘前大学大学院教授 佐々木純一郎(NPOひろだいリサーチ監事)
青森大学経済学部教授 井上 隆 (NPOひろだいリサーチ理事)
日本温泉地域学会理事 谷口 清和 (NPOひろだいリサーチ副理事長)
弘前大学大学院客員研究員 竹ケ原 公 (NPOひろだいリサーチ理事長