お湯の国 日本

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夏目漱石 (則天去私) 探訪紀行

2018年11月01日 | 📀芸術・文学・絵画DB.

温泉探査の徒然に夏目漱石の足跡を辿った探訪紀行(2006.4.1 ~ 2019.11.15)

夏目漱石は英文学者(英語教授)から文学者へ転身していった作家だが、彼の作品
には温泉地が大きな役割を果たしている。道後温泉の「坊ちゃん」、小天温泉の「
草枕」、内牧温泉の「二百十日」、姥子温泉の「吾輩は猫である」。そして、修善
寺温泉の「則天去私」、湯河原温泉の「明暗」等と数々の佳作が温泉地で生まれた。
                  (下記アンダーラインをクリックすると本ブログの訪問記録参照可)

「・・・ふっくらと浮く二つの乳の下には、しばし引く波が・・・」・・・・熊本県小天温泉
「かんてらや 師走の宿に 寝つかれず」・・・・・熊本県小天温泉(旧前田別邸句碑)
「すぐ懸崖と見えて、眼の下に朧夜の海がたちまちに開ける]・・・草枕温泉てんすい
・・・湯槽の縁へ肘をかけて漫然と、硝子越に外を眺め・・・阿蘇内牧温泉共同浴場
・・・一週間に一度しか水をかえない(小説:吾輩は猫である)‥・愛媛県道後温泉
「・・・親譲りの無鉄砲で小供の時分から損ばかりして居る。」・・・・・愛媛県道後温泉
霞む日や巡礼親子二人なり」‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥・愛媛県道後温泉
「・・・大変うまいと云う評判だから、温泉に行った帰り」・・・道後温泉坊ちゃん団子
「・・・湯壺は花崗石を畳み上げて、十五畳敷ぐらいの広さ」・・・道後温泉本館霊の湯 
「春の川を 隔てゝ 男女(おとこおみな)哉(かな)」 ・・・京都木屋町(嵐山温泉)
「僕が昔し姥子の温泉に行って、一人のじじいと相宿になった」・・・箱根姥子温泉
「則天去私とは、私心を捨てて自然に身を任せて生きる境地也」・・・伊豆修善寺温泉
「・・・お午(ひる)から滝の方へ散歩においでになりませんか」 ・・・・神奈川湯河原温泉

所感:夏目漱石という天才も又、家庭的には決して恵まれていたとは言えない。作家
   というものは孤高なるがゆえに創作へと拍車がかかる側面もある。太宰、芥川、
   有島など心中、自殺した作家は類なく身辺の非業‣悲運があった事は否めない。

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奥薬研温泉 かっぱの湯(下北半島)

2018年11月01日 |  ♨青森おすすめ湯

映像:下北半島の野湯で全国の秘湯フアンに愛された秘湯名湯冬季間休業中

近年、問題になった薬研温泉の秘湯”河童の湯”混浴、裸が道路から見える
この2点で入浴制限、果ては浴槽に眼隠した。その結果この秘湯に気楽に
入れなくなった。しかし、無料、秘湯の魅力はまだまだ人々を惹きつける。
【温泉DATA】 単純温泉 67.2 ℃ pH7.4 源泉:かっぱの湯

🔵現在のかっぱの湯の景観・・・構造物が景観を阻害している。残念。一見
 屋根があるように見えるが、ただの格子状。バカ太い柱と言いこの無駄
 な構造は一体なんなのだ!!間と風情が台無し税金の無駄遣いの例。

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