Dr.Horiiのひとりごと

徒然なるままにクルマや日々の出来事を書きとめた雑記帳です。
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DrのSUD回顧録

2011-04-24 21:04:41 | イタリア車

下取りしたAR SUD 1.5Ti

少なくとも日本の市場ではアルファスッドという車種は壊滅状態と言っても良いのじゃないでしょうか?。

市民権を得るどころか、殆どが解体になって消え去ったのでしょう

その理由は人気の有無もありますが、それ以前にボディの出来が悪く、錆びて朽ち果てての自然消滅というところでしょう。



初期型SUD 1.2

画像は1989年ですからこの辺りではまだ商品とし存在したのでしょう。

意外かもしれませんが個人的には最初期のSUDが一番好きでした。

1,2LのSOHCシングルキャブでしたから、パワフルとは言い難かったです。

しかし、天井知らずに回るスムーズなエンジンと類い希なハンドリング(回頭性)で
登りはともかく下りは敵なしのスポーツカー(セダン)でした。


ユニークなタペット調整

SUDはアルファお初のFF(FWD)や水平対抗エンジンと斬新なメカニズムでした。

シリンダーヘッドには横一直線にバルブが並び、ロッカーなしに直接がカムがバケットを叩きます。

バルブの追従性は良い半面、タペット調整は通常であれば、シム式となり面倒くさい作業を
強いられます。

なんと、カムシャフトに穴を開けてアレンキーで調整式のリフターで簡単に
タペットクリアランスを調整出来るというアイデアでした!。

まさに、アルファのエンジニアに座布団二枚はあげても良かったでしょう(笑)。

もっとも、最終型の1.5(後期)では通常の方式に変更されて、よりパワーアップされました。



最強の1.5ツインキャブ仕様


タイミングカバーは初期型では無く、ベルト剥き出しでありましたw。

交換作業はラクチンな半面、ベルトは無保護ですから異物が挟まったりと、多くの
SUDのタイミングベルトが切れたのでした


どちらかいうとSUDはアルファのバリエーションでは異端児だったのでしょう。

ジュリアは厚遇されてもSUDは冷遇されて来ましたから・・。

Tipo116(アルフェッタ)も同じ事がいえますが、GTV6あたりは未だに高人気です。



ジュルディネッタ(ワゴン)も存在した


今は壊滅状態のSUDですが、当時はそれなりの数が輸入されました。

1.2(Ti)、1.3Ti、1.5(Ti)に例のスタイリッシュなスプリントも高人気でした。



スッドスプリント1.3

DrのショップはかなりのSUDを販売しました。

もしかしたら、販売数は日本一かもしれませんネ

その理由はアルファ専門店ではSUD嫌いも多かったのです。

ちなみにDEL御大はSUD嫌いでしたから、下取SUDは全てDrに回ってきたと記憶してます(笑)。


最終型はハッチバックに!


ボディのフォルムは変わらなくても、ハッチが開くようになりました。

伊藤忠撤退後ですから日英自動車が最後に輸入したモデルです。


SUDを売ることは一生無いだろうと思っていたDrです。

パーツも入手困難故にレストアも容易ではありましぇん

現状でお安く売るか、Dr好みにオリジナルに仕上げるか悩ましいところです。



























コメント
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