Dr.Horiiのひとりごと

徒然なるままにクルマや日々の出来事を書きとめた雑記帳です。
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ジュリアの異音と煙

2014-10-16 10:17:59 | 修理日記

1750ベルリーナ

破れたマフラーを交換したら、他の音がクローズアップされました 


カタカタ音に注目               縦向きでスイマセン

どこから聞いても回転音だと思われます。


各部点検測定の図

タペットクリアランスとリフターの状態を改善しても異音は消えません。


カム山は大丈夫?

目視する限り、状態や数値は正常範囲と思われました。

しかし、どこから聞いても、回転にともなう異音であると思われます。

やむなく、PF氏に相談しました。

ピストンとバルブが干渉してる可能性あり、おまけにハイカムやと言われるじゃあ~りませんか!。

あの画像だけで、ハイカムやと判別したのはさすが覗きの達人ダスw。

確かに、カムには「11」という刻印が入っており、純正カムではありませんでした。

プラグホールから、スコープで覗いたら、確かにピストンリセス部が光っているようです。

このハイカムをPF氏所有の10548純正カムと交換してテストすることになりました。

シリンダーヘッドを下ろさなくて改善できればラッキー島倉千代子ダス 

バルブ干渉の原因はピストンに堆積したカーボンとリフトの高いハイカムが原因とのことです。


煙(排気煙)の苦情が来た2,000GTV

エンジンの調子は悪くないものの、走行パターンによっては、煙幕のような煙が出るとの
ことです。

更に、その煙が室内に入り込むとのことでした。

お預かりしても、症状が出なかったのですが、高速100km/hくらいからのエンジンブレーキで
再現出来ることが判明しました。

煙はオイルが燃えているのは間違いないようです。

しかし、実用的には特に不具合もなく、好調ではありました。

とりナマズ、もっともお財布に優しい手法である、バルブシールを交換することにしました。

このエンジンは長年放置車であったので、バルブシールが硬化していることは十分考え
られます。

通常ならシリンダーヘッドを下ろしての作業ですが、作業の簡略化を図ります。

この個体ではありませんが、過去例をお見せします。


専用SSTではない汎用間に合わせ工具

バルブ脱落を防ぐ為に燃焼室に圧搾エアーを送り、カムを外して、バルブのコッターを外します。


コッター外し完了


顔を出したバルブシール

ここまで来たら後の作業はNPです。

ヘッドを下ろすのとは、大幅にコストと時間を削減出来ると言うものです。

シール交換で改善できない場合はバルブガイド交換になりますが、こちらはもちろんヘッド
下ろしは避けられません。


以上は、最近比較的ポピュラーな症例です。

エンジンO/Hはどちらのエンジンも過去に済ませているのが微妙なところで、経年変化か
二度目のO/Hが必要なのか、興味深いところです。

もっともお財布に優しい手法で探りを入れてるところでありんス 







コメント
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