一見さんいらっしゃ~い
嫌ほど扱った105シリーズほど手馴れておりませんが、今回は軽メンテということでお預かりしました。
比較的最近購入されたようで、出所は関東の某専門店のようです 。
1961y ジュリエッタスプリント 綺麗なボディ
レストア済室内
好調のエンジン
スロットルの戻りガ悪いようですが、乗れ無くはない範囲でした。
Drチェックでは、キャブ側からのオイル漏れが結構多かったです。
ちなみにエンジンはOH済みだそうです。
オーナー様はギア鳴りを訴えられましたが、101のシンクロ(当時物純正品)は驚くほど高価です 。
今回はたいそうな修理はスルーということで、売上げは少ない代わりに気楽だと言えます(笑)。
オイル消費過多修理中の101SPIDER
ことらは例の西川氏のSPIDERで、すでにシリンダーヘッドを外しました。
バルブ廻りを分解中
すでにO/Hしてあり、比較的綺麗なエンジンですから、ここまで分解したのが良いのか悩むところです。
もし、バルブシールの硬化とかであれば、ヘッドは載せたままでも作業は可能ですからネ。
しかし、個人的にはあんまし好きではない作業には違いありません。
バルブシール装着済(汗)
製作者は気の効く人だったのでしょう、ご丁寧にエキゾーストにもシールを入れてくれてますね。
そうであれば、原因追求に悩むことになるのです。
ところが、意外な事実が判明しました。
ガビ~ン! インテークはシール無しw
給排気を逆に組んでることになり、肝心な吸気側はシールレス仕様のガイドが組んでありました。
普通は有り得ない誤作業です。
内燃機屋が間違えたのか、そうであっても製作者が気づくはずです。
もしかしたら、内燃機屋に全ての作業を丸投げする業者もありますから、組み立て済みで来たら再分解しない
限り闇に葬られます。
Drにとっては、原因が明白になりました。
バルブ廻りのガタは最小限のようで、インテークのみガイドをシールタイプに打ち換えれば最小限の作業で
済むと思います。
ガイド交換作業は内燃機屋にて進行中ですが、最終組み立ては自社にて作業します。