イグニッション・コイルについて勉強しました。
イグニッション(ignition)は点火とか発火という意味
イグニッション・コイルは、バッテリーの電圧を高電圧に変えて点火プラグに火花を飛ばす役目をする。
なぜ高電圧が必要なのか?
空気は電気に対して絶縁体であるが、高電圧をかけると絶縁が破壊されて火花放電がおこる。
シリンダー内の混合気は大気中の空気の約6~10倍くらいに圧縮されるので、火花を飛ばすにはますます条件が悪い。
そのため約1万ボルト以上の高い電圧が必要になる。
イグニッション・コイル ”公益財団法人 国際文化カレッジ 自動車講座”テキストより
高電圧はどうやって作られるのか?
1次コイルは直径0.4~1.0ミリの電線が200~500回巻いてある。
2次コイルは直径0.05~0.08ミリの細い電線が、絶縁紙を入れながら20,000回くらい巻いてある。
2種類のコイルの同じ軸に鉄心がある。
1次コイルの電流が停止すると、1次コイルは電磁誘導作用(自己誘導作用)で起電力が発生する。
さらにその起電力は2次コイルに同調(相互誘導作用)して高い電圧(1万V以上)を発生する。
電磁誘導作用とは
この電磁誘導作用を発見したのはファラデーという人
現在でも暮らしに欠かせない電気のもととなる発電機は、この人のおかげなのですね~
偉人エピソード
独学で新法則を次々発見
今でも多くの人が慕う偉大な科学者に
「電気が磁気を発生させられるのなら、その逆、磁気から電気も生み出せるはずだ!」と着目したそうです・・
それにしても、またしても恐るべし「小学校中退」ですね~
イグニッション・コイルに戻りますが、引用したイラストは古典的なもので、
前回ブログで掲載したものはペン型だったので、この辺も調べてみました。技術の変遷ですね・・
~1つのイグニッションコイルから得られた電気をディストリビューターによって各気筒に分配する方法が
かつての一般的な構成であった。
一次コイルへ電圧を与えるスイッチはコンタクトブレーカーで行う機械制御式から、
トランジスタでスイッチングを行うイグナイターを利用して接点の焼損を起こりにくくした
セミ・トランジスタ式、さらに機械的な接点機構を廃したフル・トランジスタ式へと発展した。
やがて、各気筒に1つ、あるいは2気筒を同時に1つのイグニッションコイルで点火する
ディストリビューター・レス・イグニッション(DLI)が登場した。
この方式ではディストリビュータを省略することでその内部で起こる電気接点の消耗や電力ロスを排除した。
小型化されたイグニッションコイルの普及に伴い、プラグコードも廃して電力ロスをさらに低減した
ダイレクトイグニッションを採用する車種が一般的になった。~
「イグニッションコイル」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より