今日からインドネシア・ジャワ東部を旅行します。
お昼にチャイナ・エアラインで鹿児島空港を出発し、現在台北の空港。インドネシア・スラバヤには深夜到着予定です。
今回の旅行でひとつ問題が。
インドネシアは世界最大のイスラム国家ですが、今月初旬からラマダン(断食月)に入っています。
もちろん、異教徒である観光客は断食の必要はありませんが、日中現地の人々が食事しないということは、たいていの食事をする店が閉まってしまうということになります。
数年前にエジプトを旅行した際もラマダンにぶつかりました。
そのときは現地ガイドがいたのですが、それでも食事場所を探すのに苦労する場面もありました。
今回はガイドなしの予定。苦戦は必死。
そこで、日本から、長持ちするパン、缶詰、ソーセージなどを持参。
はたして、これらの活躍の場面があるでしょうか。
ラマダンなど異教徒にとっては風変わりな習慣は多々ありますが、下記の“喜捨(ザカート)”の習慣などは、現地のイスラム教徒も困っているようです。
****(特派員メモ イスラマバード)断食前の預金引き出し****
イスラム教の断食月が始まる前日のこと。口座を開きに銀行へ行くと、窓口が異様に混み合っていた。みんな大量の現金を引き出している。「この銀行、やばいかも」と思ったが、事情は違った。
イスラム教では貧しい人への喜捨(ザカート)が義務だ。それにちなんでパキスタンでは、断食月の初日、すべての普通預金口座から預金残高の2・5%を喜捨として徴収する法律があるのだそうだ。それを嫌う人々が預金を引き出しているという。
銀行は資金ショートしないのかと心配になるが、窓口の人は「大丈夫。預金はすぐに戻って来る。抜け道も色々ある。不払いを宣言する書類を裁判所で作るとか、当座預金に換えておくとか」。
結局、口座から喜捨を徴収される人は年々減り、今では全預金者の1%程度という推計さえある。預金者の男性は「集めた喜捨を活用するのは政府。どう使われるかわかったものじゃない」と言った。
断食月の間、中流層以上のほとんどが貧困家庭に寄付したり、路上で炊き出しをしたりする。政府への信頼は失われても、宗教心は揺らいでいないようだ。(武石英史郎)【7月19日 朝日】
****************
エジプトではこんな話題も。
こちらは募金でも、イスラムとは関係ないようです。
****エジプト:経済危機克服へ銀行が募金活動****
軍事クーデターでモルシ前大統領が解任されたエジプトで、中央銀行や国内銀行が連携し、経済危機を克服するために募金活動を始めた。募金の使途は中央銀行が決める。銀行関係者は「国民が一致団結して危機に立ち向かう雰囲気を作りたい」と意気込む。銀行による「救国募金」は今の日本でなじみはないが、エジプトではイスラエルと戦った1973年の第4次中東戦争や、92年のエジプト地震、2011年の革命の際にも行われた。
募金活動は、クーデター後に放映された民放テレビ局のトーク番組の出演者が発案し、中央銀行が実施を決めた。クーデターの契機となる大規模な反モルシ政権デモが行われた6月30日にちなみ、中央銀行が「306 306」という番号の口座を国内の39銀行に開設。賛同者が振り込む。
政府系紙アルアハラムなどによると、内務省は、人気のある組み合わせの文字や数字が入った車のナンバープレートをオークションにかけ、売り上げを寄付することを決めた。モルシ前政権に反発してきた裁判官らも協力を表明。7〜11日に1億エジプトポンド(約14億1700万円)以上集まったという。
エジプト最大の民間銀行「バンク・ミスル」によると、5エジプトポンド(約72円)といった少額の寄付も多い。海外支店や外国人の寄付も受け付けており、アラブ首長国連邦(UAE)では1000万ディルハム(約2億7000万円)を寄付した人もいたという。同銀行のエファト・イシャク氏は「金額ではなく、危機を共に乗り越えようというメッセージが大切だ」と語る。
エジプトでは11年の革命後に治安が混乱。主要産業の観光や海外からの投資が低迷し、財政難が深刻化した。輸入決済の信用度の指標となる外貨準備高も減少し、小麦や石油など生活必需品の輸入に支障が出ることが懸念されている。財務省によると、12予算年度(12年7月〜今年6月)の財政赤字は200億エジプトポンド(約2835億円)を超える見通しだ。【7月19日 毎日】
* **********
もうすぐ、搭乗時間なので、これまで
お昼にチャイナ・エアラインで鹿児島空港を出発し、現在台北の空港。インドネシア・スラバヤには深夜到着予定です。
今回の旅行でひとつ問題が。
インドネシアは世界最大のイスラム国家ですが、今月初旬からラマダン(断食月)に入っています。
もちろん、異教徒である観光客は断食の必要はありませんが、日中現地の人々が食事しないということは、たいていの食事をする店が閉まってしまうということになります。
数年前にエジプトを旅行した際もラマダンにぶつかりました。
そのときは現地ガイドがいたのですが、それでも食事場所を探すのに苦労する場面もありました。
今回はガイドなしの予定。苦戦は必死。
そこで、日本から、長持ちするパン、缶詰、ソーセージなどを持参。
はたして、これらの活躍の場面があるでしょうか。
ラマダンなど異教徒にとっては風変わりな習慣は多々ありますが、下記の“喜捨(ザカート)”の習慣などは、現地のイスラム教徒も困っているようです。
****(特派員メモ イスラマバード)断食前の預金引き出し****
イスラム教の断食月が始まる前日のこと。口座を開きに銀行へ行くと、窓口が異様に混み合っていた。みんな大量の現金を引き出している。「この銀行、やばいかも」と思ったが、事情は違った。
イスラム教では貧しい人への喜捨(ザカート)が義務だ。それにちなんでパキスタンでは、断食月の初日、すべての普通預金口座から預金残高の2・5%を喜捨として徴収する法律があるのだそうだ。それを嫌う人々が預金を引き出しているという。
銀行は資金ショートしないのかと心配になるが、窓口の人は「大丈夫。預金はすぐに戻って来る。抜け道も色々ある。不払いを宣言する書類を裁判所で作るとか、当座預金に換えておくとか」。
結局、口座から喜捨を徴収される人は年々減り、今では全預金者の1%程度という推計さえある。預金者の男性は「集めた喜捨を活用するのは政府。どう使われるかわかったものじゃない」と言った。
断食月の間、中流層以上のほとんどが貧困家庭に寄付したり、路上で炊き出しをしたりする。政府への信頼は失われても、宗教心は揺らいでいないようだ。(武石英史郎)【7月19日 朝日】
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エジプトではこんな話題も。
こちらは募金でも、イスラムとは関係ないようです。
****エジプト:経済危機克服へ銀行が募金活動****
軍事クーデターでモルシ前大統領が解任されたエジプトで、中央銀行や国内銀行が連携し、経済危機を克服するために募金活動を始めた。募金の使途は中央銀行が決める。銀行関係者は「国民が一致団結して危機に立ち向かう雰囲気を作りたい」と意気込む。銀行による「救国募金」は今の日本でなじみはないが、エジプトではイスラエルと戦った1973年の第4次中東戦争や、92年のエジプト地震、2011年の革命の際にも行われた。
募金活動は、クーデター後に放映された民放テレビ局のトーク番組の出演者が発案し、中央銀行が実施を決めた。クーデターの契機となる大規模な反モルシ政権デモが行われた6月30日にちなみ、中央銀行が「306 306」という番号の口座を国内の39銀行に開設。賛同者が振り込む。
政府系紙アルアハラムなどによると、内務省は、人気のある組み合わせの文字や数字が入った車のナンバープレートをオークションにかけ、売り上げを寄付することを決めた。モルシ前政権に反発してきた裁判官らも協力を表明。7〜11日に1億エジプトポンド(約14億1700万円)以上集まったという。
エジプト最大の民間銀行「バンク・ミスル」によると、5エジプトポンド(約72円)といった少額の寄付も多い。海外支店や外国人の寄付も受け付けており、アラブ首長国連邦(UAE)では1000万ディルハム(約2億7000万円)を寄付した人もいたという。同銀行のエファト・イシャク氏は「金額ではなく、危機を共に乗り越えようというメッセージが大切だ」と語る。
エジプトでは11年の革命後に治安が混乱。主要産業の観光や海外からの投資が低迷し、財政難が深刻化した。輸入決済の信用度の指標となる外貨準備高も減少し、小麦や石油など生活必需品の輸入に支障が出ることが懸念されている。財務省によると、12予算年度(12年7月〜今年6月)の財政赤字は200億エジプトポンド(約2835億円)を超える見通しだ。【7月19日 毎日】
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もうすぐ、搭乗時間なので、これまで