先日、歯医者さんに行きましたが、その際歯ブラシの使い方を教えてもらいました。僕の場合、こする圧力が強すぎるので、もっと弱く小刻みに動かせという指導でした。ここ2~3日はついゴリゴリとやりたくなるのを我慢してサワサワと動かしています。でも、親しくなった歯科衛生士さんいわく、「歯は生まれついての素材がよくなきゃ結局だめなの」とのことです(笑)。ブラシの名手のアルバムです。
JOE MORELLO (ジョー・モレロ)
COLLECTIONS (INTRO 1957年録音)
ブラシの名手というと、すぐに頭をよぎるのは、スイング時代の名ドラマー、ジョー・ジョーンズで、レイ・ブライアントがピアノに座ったアルバムはモダンファンにも知られていると思います。モダンの方で、僕がすぐに思い浮かぶのは、ジョー・モレロです。
ジョー・モレロは、録音当時はデイブ・ブルーベック・カルテットの一員となり、目覚ましい活躍をはじめたところです。その前にはマリアン・マクパートランド・トリオなどで十分な実績があったわけですが、ブルーベックの下での印象が強いです。リーダー・アルバムは少ないですが、初リーダー作がこの作品です。
メンバーの顔ぶれがユニークで、アート・ペッパー(as)、レッド・ノーヴォ(vib)、ハワード・ロバーツ(g)、ジェリー・ウィギンス(p)、ベン・タッカー(b)そしてモレロのドラムスです。ペッパーが5曲に参加しているのがアルバムの価値を高めています。
モレロは、「Yardbird Suite」や「Straight Life」でブラシの名人芸を披露しています。後者におけるペッパーのプレイは、乗りのよさとスピード感が出ていて素晴らしい。他にも、ペッパーの舞いあがるようなアルト・サックスが聴ける「You're Drivin' Me Crazy」や、ハワード・ロバーツをフューチャーした「Little Girl」など、聴きどころの多いアルバムです。