単身赴任生活も、約2カ月が過ぎようとしています。仕事と飲会、炊事洗濯だけでは、潤いに欠けると思い、CDプレイヤー、プリメインアンプ、スピーカーを買おうと物色を始めました。土日も飯田市や下伊那郡での仕事が多く、長野市の自宅へなかなか戻れないことも理由です。CDラジカセはありますが、もう少しいい音で聴きたいと、低予算でスピーカーは場所をとらないものを探しています。試聴用によさそうなアルバム。
JAN LUNDGREN (ヤン・ラングレン)
PLAYS THE MUSIC OF VICTOR YOUNG (Sittel 2000、2001年録音)
オーディオショップを2~3軒回ってみましたが、トール・ボーイ型も含め最近の小型スピーカーは、低音も出ていて、驚きました。例えば、試聴したJBLのSTUDIO5シリーズの530CHは、ペアで実売6万円台とは思えないものでした。試聴用に持っていったのは、このアルバムですが、ピアノ・トリオにヴォーカル、テナー・サックスが曲により入り、ベースがメロディを弾く曲(「Love Letters」)もあって試聴に好都合です。
メンバーは、ヤン・ラングレン(p)、マティアス・スヴェンソン(b)、ラスムス・キールべり(ds)に、曲によりゲストとして、ステイシー・ケント(vo)、デボラ・ブラウン(vo)、ジョニー・グリフィン(ts)が参加します。デンマークのコペンハーゲンで4回に分けて録音されていて、丁寧なプロデュースが行われたものと推測いたします。
収録曲を見ると、ヴィクター・ヤングは、本当にいい曲を書いたと感嘆します。ピアノ・トリオで「Song Of Delilah」、「Golden Earrings」、「Sweet Sue - Just You」、「Love Letters」、「Alone At Last」、ステイシー・ケントを迎えた「I Don't Stand A Ghost Of A Chance With You」、「Street Of Dreams」、「My Foolish Heart」(愚かなり我が心)、デボラ・ブラウンを迎えた「A Hundred Years From Today」、「Stella By Starlight}(星影のステラ)、「Beautiful Love」、そして、ジョニー・グリフィンを迎えた「A Weaver Of Dreams」、「When I Fall In Love」の全13曲。
味わい深い作品で、ゆったりとした時間に聴きたい作品。ピアノ・トリオでは、哀切窮まりないメロディの「Golden Earrings」や歯切れのいいタッチが光る「Sweet Sue - Just You」が注目され、歌ものでは、ステイシー・ケントがスローテンポで丁寧に歌う「I Don't Ghost of A Chance」やデボラ・ブラウンが自在に歌う「Beautiful Love」が気に入りました。ジョニー・グリフィン(ts)がメロディーを吹く「When I Fall In Love」は風格が感じられます。
このCDは、いいオーディオ装置で聴きたいものです(笑)。