安曇野市にある田で草取りをしてきました。きのうの土曜日に5時間近く素足で泥の中を中腰で草を取りながら歩いていたので、腰とふくらはぎがパンパンにはってしまいました。近頃では除草剤をまかないので、これをやらないと雑草だらけになります。体は疲れましたが、ストレスがいくらか解消したような気がします。その気分を持続させながら、帰りの車中は、スカッとした曲で始まるアルバム(CD)を聴いてきました。
RICHARD WYANDS (リチャード・ワイアンズ)
THEN, HERE ADN NOW (JAZZCRAFT 1978年録音)
デンマークのジャズクラフト・レーベルが制作したリチャード・ワイアンズ(ピアノ)の初リーダー作です。録音時彼は50歳で、ハード・バップ期から活躍しているベテランにしては、遅い自己名義のアルバムです。あまり目立たない存在ではあったかもしれませんが、ロイ・ヘインズの「JUST US」(1960年、Prestige)に参加しています。なお、ジャケット写真は2006年に発売された国内盤CDのものです。
メンバーは、ワイアンズ(ピアノ)、ライル・アトキンソン(ベース)、デヴィット・リー(ドラムス)です。サイドの二人は、堅実なところですが、アトキンソンは僕にはノーマン・シモンズ(ピアノ)との共演が記憶に残っています。
曲目はCDには3曲追加されて全9曲です。「Yes It Is」、「Lament」、「As Long As There's Music」、「Leonora」(Take5)、「Never Let Me Go」、「Yesterdays」、「Blue Rose」(Take3)、「Leonora」(Take2)、「Blue Rose」(Take2)です。まずはワイアンズの自作「Yes It Is」と「Leonora」が注目されます。なんといっても「Yes It Is」の出だしがかっこいいです。タッ、タッ、タッーと和音を変えながら、ドラムスをはさみ同じリズムで4回繰り返します。ここでもう引き込まれます。
その他では、CDになって追加されたエリントンの「Blue Rose」がアップテンポで小気味よいです。右手と左手のバランスがとれ、時にユニゾンで弾いたりして快調です。同様に「As Long As There's Music」も。派手なフレーズの連発はありませんし、ブルージーさを強調するところもないので渋いといわれるかもしれませんが、中庸をいく好ましいピアニストです。