ベニー・グリーン(p)のライブが、Tokyo Tucであったので聴いてきました。CDは何枚か持っているのですが、ライブを聴くのは初めてです。 サイドメンも素晴らしく、かなり期待できそうです。
(出 演)
ベニー・グリーン (Benny Green) (p)
ピーター・ワシントン (Peter Washington) (b)
ルイス・ナッシュ (Lewis Nash) (ds)
井上 智 (g、ゲスト)
(曲 目)
ベニー・グリーンが曲の紹介も行っていましたが、聞き取れない曲があり、ケニー・バロン作曲のものはよくわかりませんでした。
第1セット
Split Kick (Horace Silver)
Hipsippy Blues (Hank Mobley)
ケニー・バロン作曲の曲(曲名不詳)
Newest Blues (Cedar Walton)
Theme for Ernie (Fred Lacey)
Just One of Those Things (Cole Porter)
第2セット
Dat Dere (Bobby Timmons)
Hi-Fly (Randy Weston)
Chant (Duke Pearson)
It Might as Well be Spring (Richard Rogers)
(北陸新幹線最終に乗るために、この曲の途中で、お店を出ました(涙)。まだまだ続いたと思います。)
(感 想)
座った席は、ルイス・ナッシュ(ds)の左すぐ後方でドラミングがよく見える位置でした。最初の「Sprit Kick」は、ナッシュの打ち出すラテンリズムから演奏が開始し、ハードバップ全盛期を想わせる熱いソロが続き、興奮。この曲は、アート・ブレイキーのアルバム「A Night at Birdland」(Blue Note)の1曲目に収録されていますが、それをオープニングに演奏してくれたので、それだけで感激。
ベニー・グリーン(p)は、「Just One of Those Things」など早い曲では、32分音符の連続かと思うような細かな音によるアグレッシブなソロをとるなど迫力十分で、一転して「Theme For Ernie」などのバラードでは、美しいイントロもつけて、和音の響きを大切に情緒豊かでした。
ピーター・ワシントン(b)、ルイス・ナッシュ(ds)のリズムの立ち上がりの速さと多彩なプレイもよく、ワシントンのソロは、メロディアスなことに加えて、同じフレーズの繰り返しがほとんどないのに驚きました。ゲストの井上智(g)は、各セット初めの2曲に加わっていました。
ピアノトリオでやったシダー・ウォルトン作「Newest Blues」のブルージーこの上ないサウンドと各人のソロが強く印象に残るなど、スイングしたメインストリーム系のジャズを堪能できました。本来なら宿泊してゆっくり聴きたかったのですが、翌日の日程のせいで中座せざるを得なかったのが、残念でした。
ベニー・グリーン(p)
ピーター・ワシントン(b)、ルイス・ナッシュ(ds)
お店は地下になります。
休憩時間中のクラブ内。満席です。