松本市のジャズ喫茶「アンの家」に寄ったら、マスターの奥様が焼いたパイがあって、美味しくいただきました。おやつは、冷涼なものが多かったのですが、秋~冬はこういう温か系がよいです。道路からの入口付近に新たに看板が設置され、環境整備も行ったようです。太くて温かな音のサックスを聴きます。
GRANT STEWART(グラント・スチュワート)
PLAYS THE MUSIC OF DUKE ELLINGTON & BILLY STRAYHORN (Sharp Nine 2009年録音)
グラント・スチュワート(ts, 1971年生)は、好きなテナーサックス奏者なので最近の新作も購入していますが、ハードバップ系主体のシャープナインレーベルで作った作品は、どれもなかなか聴かせます。これは、エリントン=ストレイホーン曲集ですが、あまり取り上げられない曲も取り上げていて、選曲も面白い。
メンバーは、グラント・スチュワート(ts)、タード・ハマ-(p)、ポール・ギル(b)、ジョー・ファンズワース(ds)。ところで、このCDをリリースしたSharp Nineレーベルは、グラント・スチュワート、デヴィッド・ヘイゼルタイン、タード・ハマ-、ディナ・ディローズなど僕好みのアーティストを多く録音しているのですが、2014年を最後に新規の録音が途絶えているのが残念です。
曲は、タイトルどおりエリントンとストレイホーンが作曲したものです。「Reincheck」、「Tonight I Shall Sleep」、「Angelica」、「I Let a Song Go Out of My Heart」、「It Don't Mean a Thing」、「Something to Live For」、「The Star Crossed Lovers」、「The Feeling of Jazz」の全8曲。ソニー・ロリンズの演奏が名高い「Reincheck」や好きなナンバーの「The Star Crossed Lovers」など親しみやすい選曲です。
太い豊かなサウンドのグラント・スチュワートのテナー・サックスが堪能できます。力強い「Reincheck」やかなりのアップテンポの「It Don't Mean A Thing」では、タード・ハマー(p)以下のリズム陣もかなり煽っていてスチュワートは熱の籠もったプレイぶり。一転して、「Tonight I Shall Sleep」や「The Star Crossed Lovers」では、過度に甘くならないけれども情緒の感じられるバラードプレイを繰り広げています。澄んだタッチのハマーのピアノソロも随所に登場するなど、優れたアルバム。
【ジャズ喫茶「アンの家」のパイや看板(訪問日:2019年10月27日)】
珈琲とパイで3時のお茶にしました。
ルバーブとブルーベリーのパイ。奥様は、いろいろと作ります。これも美味しかった。
店内。アルテックとロジャースのスピーカーは変わりません。
この看板が新たに設置されていました。デザインが凝っています。
表の道路からは、この道を抜けて奥の駐車場まで行きます。
【ジャズ喫茶「アンの家」】
住所:長野県松本市梓川梓459
電話:070-5455-1941
営業:水曜日~日曜日 13時~19時。定休日:月曜日・火曜日