安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

霧下そば処 さがや (蕎麦 長野市南県町)

2019-10-31 20:03:31 | グルメ

いまの職場の近くに2年ほど前に開店した「霧下そば処 さがや」というお店があるのですが、仲間内で評判が良いので、お昼に出かけてきました。ランチメニューもありますが、夜に蕎麦が食べられる居酒屋として利用している方も多そうです。

蕎麦は、信濃町の霧下そばを使っているそうです。蕎麦とミニ天丼のランチセットを注文したら、蕎麦がぶっかけでししたが、蕎麦自体は上質なものでした。ミニ天丼も具が多くかなりお得感があり、長野市内で、久しぶりによい蕎麦屋に出会いました。

外観。2年前までは、きのこ料理などを出す居酒屋が営業していた建物です。

入口。「新そば」の標示があります。

店内。カウンターに小上がり。お酒やおつまみも種類が豊富そうです。

冷たい蕎麦のメニュー。

温かい蕎麦のメニュー。

まず、漬物が出てきました。

蕎麦と天丼のランチセットです。

きのことワカメがのっています。この蕎麦は新そばということもあってか、風味がよかった。

ミニ天丼。ピーマン、サツマイモ、カボチャ、海老、ミニかき揚げといったところでしょうか。次回は、てんぷらせいろを食べてみます。

そば湯はさらさらとしたものでした。

【霧下そば処 さがや】

住所:長野県長野市南県町637-6
電話:026-234-7207
ホームページ:さがや (食べログのページです。)   


グラント・スチュワート「PLAYS THE MUSIC OF DUKE ELLINGTON & BILLY STRAYHORN」と「アンの家」の美味しいパイの話題

2019-10-30 20:06:56 | テナー・サックス

松本市のジャズ喫茶「アンの家」に寄ったら、マスターの奥様が焼いたパイがあって、美味しくいただきました。おやつは、冷涼なものが多かったのですが、秋~冬はこういう温か系がよいです。道路からの入口付近に新たに看板が設置され、環境整備も行ったようです。太くて温かな音のサックスを聴きます。

GRANT STEWART(グラント・スチュワート)
PLAYS THE MUSIC OF DUKE ELLINGTON & BILLY STRAYHORN (Sharp Nine  2009年録音)

   

グラント・スチュワート(ts, 1971年生)は、好きなテナーサックス奏者なので最近の新作も購入していますが、ハードバップ系主体のシャープナインレーベルで作った作品は、どれもなかなか聴かせます。これは、エリントン=ストレイホーン曲集ですが、あまり取り上げられない曲も取り上げていて、選曲も面白い。

メンバーは、グラント・スチュワート(ts)、タード・ハマ-(p)、ポール・ギル(b)、ジョー・ファンズワース(ds)。ところで、このCDをリリースしたSharp Nineレーベルは、グラント・スチュワート、デヴィッド・ヘイゼルタイン、タード・ハマ-、ディナ・ディローズなど僕好みのアーティストを多く録音しているのですが、2014年を最後に新規の録音が途絶えているのが残念です。

曲は、タイトルどおりエリントンとストレイホーンが作曲したものです。「Reincheck」、「Tonight I Shall Sleep」、「Angelica」、「I Let a Song Go Out of My Heart」、「It Don't Mean a Thing」、「Something to Live For」、「The Star Crossed Lovers」、「The Feeling of Jazz」の全8曲。ソニー・ロリンズの演奏が名高い「Reincheck」や好きなナンバーの「The Star Crossed Lovers」など親しみやすい選曲です。

太い豊かなサウンドのグラント・スチュワートのテナー・サックスが堪能できます。力強い「Reincheck」やかなりのアップテンポの「It Don't Mean A Thing」では、タード・ハマー(p)以下のリズム陣もかなり煽っていてスチュワートは熱の籠もったプレイぶり。一転して、「Tonight I Shall Sleep」や「The Star Crossed Lovers」では、過度に甘くならないけれども情緒の感じられるバラードプレイを繰り広げています。澄んだタッチのハマーのピアノソロも随所に登場するなど、優れたアルバム。

【ジャズ喫茶「アンの家」のパイや看板(訪問日:2019年10月27日)

   

珈琲とパイで3時のお茶にしました。

   

ルバーブとブルーベリーのパイ。奥様は、いろいろと作ります。これも美味しかった。

   

店内。アルテックとロジャースのスピーカーは変わりません。

   

この看板が新たに設置されていました。デザインが凝っています。

   

表の道路からは、この道を抜けて奥の駐車場まで行きます。

【ジャズ喫茶「アンの家」】

住所:長野県松本市梓川梓459
電話:070-5455-1941
営業:水曜日~日曜日 13時~19時。定休日:月曜日・火曜日


アレクサンドル・ラザレフ指揮 群馬交響楽団演奏会 グラズノフ「四季」など (10月26日 高崎芸術劇場)

2019-10-29 20:06:22 | 演奏会・ライブ

群馬交響楽団の高崎芸術劇場における初の定期演奏会は、アレクサンドル・ラザレフが指揮するロシアプログラムで、期待して出かけました。

   

(出 演)

指揮:アレクサンドル・ラザレフ
管弦楽:群馬交響楽団

(曲 目)

グラズノフ / バレエ音楽〈四季〉 作品67

〈休憩〉

プロコフィエフ / バレエ音楽〈ロミオとジュリエット〉(ラザレフ選)

(感 想)

アレクサンドル・ラザレフさんは、ロシアを代表する指揮者の一人で、74歳という年齢から巨匠風の動きの少ない指揮を行うだろうという先入観があったのですが、エネルギッシュな動きでそのイメージを完全に翻させられました。今回、座席が前の方だったので、指示を細かく出していたのが、よくわかりました。

ロシアのバレエ音楽の名作2曲ですから、弦楽器の奏する美しい旋律を浴びてくるつもりだったのですが、ラザレフ指揮は、かなりメリハリがついた演奏になっていました。冬から始まるグラズノフの「四季」では、ハープのカデンツァで春に進みますが、それをかなり強力な音を出させていました。春の目覚めという感じです。

さらに、夏のワルツや最終章の秋の場面ではきめ細やかに華麗に盛り上げていて、グラズノフの音楽の豊かさ、面白さをみせてくれました。プロコフィエフの「ロミオとジュリエット」では、冒頭の不協和音が強烈で驚かされ、鋭角的に上下する旋律が印象的な「騎士の踊り」場面の重厚な響きがすごく、エネルギーが溢れているようでした。

群馬交響楽団の3人の弦楽器の首席のソロがよく、木管金管にも大きなミスがなく、高崎芸術劇場における最初の定期演奏会は大成功だったのではないでしょうか。このホールは、響きがよいのに加え、音の分離もよく、管弦楽を堪能できるよい空間だと再び感心しました。満ち足りて帰途につきました。

【あらかじめ聴いたグラズノフ「四季」のCD】

   

エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮 フィルハーモニア管弦楽団(1977年録音)

【当日会場でいただいた群馬交響楽団の葉書】

表には、ミュージック・アドバイザーの小林研一郎さんの挨拶。

裏面には、団員全員の集合写真。記念になりました。


本屋兼喫茶店「問う tou」と明神池周辺の紅葉。(10月26日 長野県東御市八重原)

2019-10-28 20:07:52 | お出かけ・その他

雑誌「BRUTUS 2019年11月1日号」の特集「本屋好き。」に出ていた東御市の「問う」を訪れました。周りは、「芸術むら公園」と名付けられ、明神池を中心として温泉施設や美術館、キャンプ場などがあります。ちょうど紅葉の時期でもあり、周辺を散策してみました。

「問う。」は、哲学書や、料理本、音楽関係書などを中心として新刊書ばかりでなく古本も置いてありました。窓からは、浅間山方面が見渡せ、珈琲を飲みながら気分転換に好適な喫茶店でもありました。次回は、天気の良い時にでかけたい。

入口。

お奨めの本は目立つところに陳列されています。平野啓一郎さんのものがありました。

店内。

食器など雑貨もあります。

奥は喫茶店の厨房。

広いお店で、窓際は喫茶スペースになっています。

ブレンドコーヒーとトーストをいただきました。どちらもたっぷりです。

窓からは、東の方向が見えます。雲でわかりませんでしたが、浅間山の方向です。

   

「問う」で購入した池波正太郎著「夜明けのブランデー」(文春文庫 古本です)。エッセイ集ですが、これは読んだことがなかったので。

(芸術むら公園)

「問う」を出たところからの光景。芝生があり、親子連れなどが遊んでいました。

明神池。ため池です。

曇り空なので、あまり映えませんが、色づいています。

周囲には、散策コースが設けられ、自転車を楽しむ方も見受けられました。

明神池と山を入れて撮影しました。

曇天が残念ですが、なかなかよい場所です。かつて、訪れたこともありますが、周辺の整備が進んでいました。

池の周りの欄干もアートになっています。

【問う tou】

住所:長野県東御市八重原1807-1  (芸術むら公園内 憩いの家)
電話:0268-75-7488
営業日:木・金・土  営業時間:9:30~16:00  ※イベント開催時は営業日が異なります。
ホームページ:toutokai.com

【芸術むら公園】

ホームページ:芸術むら公園 (東御市観光協会のホームペーです。)


ラーシュ・ヤンソン「WHAT'S NEW」と本屋「ch.books」の話題

2019-10-27 20:06:08 | ピアノ・トリオ

先日、職場近くの『旅とアートの書店』兼喫茶店の「ch.books」に寄りました。珈琲を注文したところ、出てきた器もなかなかよく、珈琲の味もよく感じられました。気分がよくなり、こういう時には読みたい本も見つかるもので、村上春樹の紀行文集を買い求めました。スウェーデンに旅したくなるアルバム。 

LARS JANSSON (ラーシュ・ヤンソン)
WHAT'S NEW ( Spice of Life 2010年録音)

   

北欧のピアニストは、テクニックに優れ、抒情的でオリジナル曲を主に演奏するといったイメージを持っていて、スウェーデンのラーシュ・ヤンソン(1951年生)もそうだと思い込んでいたのですが、スタンダードを録音したアルバムもあり、結構よいのでたまに聴いています。

メンバーは、ラーシュ・ヤンソン(p)、トーマス・フォネスベック(b)、ポール・スヴァンベリー(ds)。フォネスベックは、歌手のシーネ・エイの「Eeg Fonnesbeck(邦題「シングス・スタンダード」)でデュオの相手を務めていて、その演奏が良かったので、改めて注目したベーシストです。スヴァンベリーは、ヤンソンの息子さんだそうです。

スタンダード曲が「Lover Man」、「The Masquerade is Over」、「What's New」、「Everything Happens To Me」、「Willow Weep For Me」、「Come Rain or Come Shine」、ビル・エヴァンス作「Very Early」、ラーシュ・ヤンソンのオリジナルが「Hilda Smiles」、「Beginners Blues」、「Latour」で全10曲。ヤンソン本人が書いたライナーノートによれば、初のスタンダード曲の録音のようです。

モード系ハードバップといった趣で、繊細で時にアグレッシブな上質の演奏が楽しめます。演奏技術が高く録音もよいので、明晰なサウンドが心地よく、ヤンソン(p)はもちろんフォネスベック(b)が素晴らしい。「Lover Man」や「What's New」はモード系の響きが新鮮で美しく、「Willow Weep For Me」におけるリズムの扱いや、フォネスベックとヤンソンのソロが印象に残ります。ヤンソンの自作曲では「Beginners Blues」におけるブルーな雰囲気が気に入りました。

【ch.books(チャンネルブックス)】

住所:長野県長野市南県町1069
電話:026-217-5687
営業:11:00~20:00 朝カフェ 7:30~
定休日:木曜
ホームページ:chan-nel (ブログ)

 

外観

 

コーヒーカップ

 

別のコーヒーカップ

 

「ch.books」は、旅とアートの新刊書店です。

 

関西で発行されているものを置いたり、バックナンバーがあるなど、雑誌も特徴のある在庫です。

 

文庫や普通の大きさの本に加え、大型の写真集などもあります。

 

購入した村上春樹著「ラオスにいったい何があるっていうのですか? 紀行文集」(文春文庫)を袋に入れてもらったところです。