JR東日本の新幹線車内誌トランヴェール2022年4月号の特集「湯・花・食でめぐる、お殿様の旅」では、伊達政宗や松平定信が登場します。中でも、定信の命で作られた「南湖公園」が素晴らしく、出かけてみたい。ライブに出かけたい3人のアルバム。
LARRY GOLDINGS (ラリー・ゴールディングス)
Perpetual Pendulum (SMOKE SESSION 2021年録音)
ラリー・ゴールディングス(org, 1968年生)、ピーター・バーンスタイン(g, 1967年生)、ビル・スチュワート(ds, 1967年生)の3人による新作が発売されたので、購入しました。SMOKE SESSIONS レコードからの発売で、ニューヨークの現在の第一線のジャズを聴けるのが魅力です。
メンバー(英文表記)は、Larry Goldings(or))、Peter Bernstein (g)、Bill Stewart (ds)。それぞれよく知られていますが、ビル・スチュワート(ds)は、ジョン・スコフィールド(g)・グループへ参加していました。
曲目は次のとおり。
1. United (Wyane Shoter)
2. Let's Get Lots (Larry Goldings)
3. Libra (Gary Bartz)
4. Prelude (George Gershwin; arr. Goldings)
5. FU Donald (Bill Stewart)
6. Come Rain or Come Shine (Harold Arlen, Johnny Mercer)
7. Little Green Men (Peter Bernstein)
8. Reflections in D (Duke Ellington)
9. Perpetual Pendulum (Peter Bernstein)
10. Lurkers (Bill Stewart)
11. Django (John Lewis)
参加メンバーの自作曲が5曲、ジャズオリジナルが4曲、スタンダード曲が1曲(「Come Rain or Come Shine」)と、ガ―シュイン作曲の「前奏曲」というバラエティに富んだ選曲です。
ポストハードバップという感じのかっこいい演奏が楽しめます。3人とも好演していますが、特に、ビル・スチュワート(ds)のドラミングが、繊細かつスリリングで心躍るものがありました。ウェイン・ショーターの名曲「United」はドラムスからスタートし、バーンスタイン(g)の奏するテーマも癖になりそう。アップテンポの「Libra」はグルーヴィーですし、ビル・スチュワート作「FU Donald」は多彩なドラムスが聴け、最後の「Django」まで魅力的です。
ジャケットにある録音風景写真。
【ラリー・ゴールディングス ホームページ】
Larry Goldings - recording artist, composer, songwriter
Tourのページを見ると、ゴールディングス、バーンスタイン、スチュワートというこの3人のトリオで、2022年3月~5月にかけて、全米、ヨーロッパツァーが行われています。人気があるようです。
(参考)本アルバムの「United」の演奏が聴けます。
United - YouTube
【JR東日本新幹線車内誌トランヴェール2022年4月号特集「湯・花・食でめぐる令和版、お殿様の旅」】
表紙
特集は、湯・花・食でめぐる令和版、お殿様の旅です。
青根温泉にある温泉旅館「不忘閣」は、仙台藩主とゆかりが深い宿だそうです。青根温泉は、東北新幹線白石蔵王駅から車で約40分。
不忘閣の「大湯」。浴室は、青森産の総ヒバ造りだそうです。
仙台市の南にある亘理町は、鮭の身と卵のイクラを使った「はらこ飯」で有名なところで、視察に訪れた政宗に献上した料理といわれているそうです。写真は、仙台市内の料理店「せり草庵」のもの。
江戸時代中期、白河藩藩主となった松平定信(若くして幕府老中になった。)は、甲子山の風景と甲子温泉を愛し、たびたび訪れたそうです。上の写真は、甲子温泉「大黒屋」の大岩風呂。甲子温泉は、東北新幹線新白河駅から車で約40分。
上の写真は、定信の居城「小峰城」の三重櫓。復元されたものだそうです。小峰城跡は、東北新幹線新白河駅から車で約10分。
享和元(1801)年、松平定信の命で造園された南湖公園。東北新幹線新白河駅から車で約10分。ここは僕も訪れてみたい。
茶人としても知られた定信の影響から、白河には和菓子の文化が根付いているそうです。南湖公園の茶室「松葉亭」では、抹茶と生菓子を楽しむことができるそうです。