安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

上諏訪温泉「朱白」で昼食と入浴 (温泉 長野県諏訪市)

2018-03-30 20:05:13 | 温泉

すっかり春らしくなりましたが、花粉症にやられて、春なのに気分は今一つといったところです。そこで、その払拭も兼ねて、日帰りで上諏訪温泉の「朱白」に行ってきました。名前のとおり、朱色と白色の二つのお湯が楽しめる宿で、昼食付の日帰りのコースがあります。今回は、食事を挟んで二回ゆったりとお風呂に浸かり、温泉を楽しんできました。

温泉の関連は、今までは「お出かけその他」のカテゴリーに分類していましたが、この記事から「温泉」というカテゴリー(項目)を設けました。長野県内はもちろん、近県にも温泉が多いので、日帰りが中心になりますが、温泉についても書いていくつもりです。

横から撮ってみました。最上階の6階に浴槽が設置されています。

男湯の入口

長い廊下を行きます。

洗い場

白いお湯

露天風呂は、朱い湯です。

露天風呂からは諏訪湖が一望できます。

昼食会場。高齢者にはこういう机と椅子がありがたいです。

和食です。お皿の左側は、山葵の葉っぱで、爽やかでした。

山海鍋

煮物

お刺身。信州サーモンと信濃雪鱒という地元の淡水魚も供されました。

牛ステーキ。

天麩羅。この天麩羅はかなり美味しかったです。

デザートは紫芋のケーキなどです。さすがに満腹になりました。

一階エレベーターの横にあった生花の展示が華やかだったので撮ってみました。

生け花に使われている花の紹介です。

 【朱白(すはく)

住所:長野県諏訪市湖岸通り3-2-2
電話:0266-52-2660
ホームページ:suhaku.com


深田久弥著「名もなき山へ」(幻戯書房)

2018-03-29 20:01:30 | 読書

深田久弥さん(1903~71年)は、「日本百名山」や「ヒマラヤの高峰」を著した文筆家、登山家として知られています。この本は、その深田久弥さんの単行本および「深田久弥・山の文学全集」(全12巻)に未収録になっている随筆を集めたもので、2014年に発行されたものです。各随筆は、初出が1940年から1970年までに渡り、内容もバラエティに富んでいて、興味深く読みました。

   

全部で72編収録されていますが、編者によって7つの章に整理されています。まず、各章のタイトルと印象に残った随筆名を掲げます。

Ⅰ 山へのいざない  「山と日本人」、「白い山」、「春スキー」

Ⅱ 私の名山  「混まない名山」、「わが登山史の決算(日本百名山)」

Ⅲ 静かな山旅  「ヘソまがり大人とともに」、「名もなき山」

Ⅳ ふるさと今昔  「白山のみえる街」、「北陸の正月」、「金沢、人と町」

Ⅴ 東京暮らし  「川」、「歌の思い出」

Ⅵ 登山の周辺  「改悪名」、「山と文学」

Ⅶ 未知なる土地へ  「ヒマラヤの本」

(感 想)

「日本百名山」は読みましたが、著者については、ほとんど知らないままになっていましたが、この本を読んだ後、深田さんが身近に感じられるようになりました。

自然を愛し、山が観光地化するのを好まないという視点からの記述も多く、「混まない名山」(別冊文芸春秋、1958年2月)や「名もなき山」(新潮、1967年3月号)がその例として挙げられます。前者に登場する「雨飾山」(小谷村)は今や人気絶大で、時の流れとともに「日本百名山」の影響がみてとれます。

ふるさと今昔では、石川県大聖寺町(現在の加賀市)に生まれた著者の生い立ちや学生生活、兵役生活が描かれています。「金沢、人と町」(カラー旅8巻<能登と北陸>、1968年4月)は、金沢の魅力が滲み出てくるような一編で、金沢を改めて訪れたくなりました。

東京暮らしの中の「歌の思い出」(音楽の友、1970年3月号)では、著者が音楽が好きで、演奏会に通ったことが記され、著者の別の一面が窺われます。モーツァルトがお好きで、ピアノ協奏曲k595について、『一番私を揺すぶった』と書いています。

山、旅行などに関心のある方にはことに面白い本です。このところ行けていない、山登りに出かけたくなりました。

【深田久弥著「日本百名山」】

   


オリヴィエ・アントゥネス LIVE IN JAPAN

2018-03-28 20:24:47 | ピアノ・トリオ

安曇野市の自宅(実家)が建築後60年近くになり、水回りを中心として老朽化が目立ち不便なので、部分的にリフォームを行うことにしました。浴槽の取り換えも行うのですが、工事会社からメーカー(TOTO)のショールームで実際に物を見て、形や色を決めてほしいと言われ、先日長野市の店舗に行ってきました。ショールームにはいろいろと展示してあって、見るのが面白く、つい余分な時間がかかりました。実際のライブに行きたくなるCD。

OLIVIER ANTUNES (オリヴィエ・アントゥネス)
LIVE IN JAPAN (Marshmallow 2008年録音)

      

先日、出かけた横浜中華街のジャズ喫茶「マシュマロ」で購入したCDです。Marshmallow Records(マシュマロ・レコード)は、デンマークのピアニスト、オリヴィエ・アントゥネスを2008年10月に招聘し、武蔵野スイングホールで公演を行いましたが、その際にライブ録音をしたアルバムで、オーナーの上不三雄さん自ら録音を行っています。

メンバーは、オリヴィエ・アントゥネス(p)、イェスパー・ボディルセン(b)、モーテン・ルンド(ds)。実は、このアルバムで初めてアントゥネスを知ったのですが、ここでは結構スイングしてハードバップという感もあるのですが、実際にはタッチがきれいで抒情的な演奏を得意としているようです。彼に関してはあまり情報がありませんが、最近、イェスパー・シロ(Jesper Thilo)のグループで音楽祭に出演をしているようです。

曲は、ライブということもあってかスタンダード中心です。「All of Me」、「You and The Night and The Music」(貴方と夜と音楽と)、「Hi Lili Hi Lo」、「Milestones」、「Nature Boy」、「When Lights Are Low」の6曲。「Hi Lili Hi Lo」は、ブロニスロウ・ケイパー作、「When Lights Are Low」は、ベニー・カーターの作です。

今から約10年前にこんな素晴らしいコンサートが催されていたとは信じがたい気持ちです。デンマークのミュージシャンだからかもしれませんが、3人ともよくスイングした、これぞジャズといった演奏を行っています。そういった意味では昨今の北欧のジャズのイメージではありません。アントゥネス(p)の繊細さは、ことに「Nature Boy」で発揮されていて、うっとりするほどの見事さ。「Milestones」ではややアグレッシブなピアノ演奏が聴けますが、ルンド(ds)のドラムが疾走感も出ていて、ちょっとトニー・ウィリアムスを連想させました。「Hi Lili Hi Lo」では、ボディルセン(b)のソロも聴け、最初から最後まで会場にいた人がうらやましくなるようなライブです。

【TOTOショールーム】

午前10時の開店にあわせていったのですが、すでにお客様が待っていました。これには驚かされました。

新築のお客さまでしょうか。たくさんのお客様がいました。

浴槽はとりかえるので、どれにしようかと見てみました。これは一般的なものです。

浴槽に段差があるもの。

デラックスなものだそうでうs。もっとも、大きいので、古い家には入りません。

洗面台を入れるつもりですが、機能が向上していて驚きました。

パソコンで浴室のシュミレーションをしているところ。

模型まであって、実際にどうなるのか組み立ててくれます。すぐに決めました。


清雅 (洋食・パスタ 長野県安曇野市豊科)

2018-03-27 20:00:34 | グルメ

長野道安曇野インター周辺には、飲食店のチェーン店は多くありますが、一人でゆっくりと昼食を食べることのできる店が見当たりませんでした。先日、インターを下りたところで、カフェ清雅がランチ始めましたという幟を建てていたのを急に想い出したので、久しぶりに寄ってみました。

3~4か月前にランチを始めたところだそうです。パスタ中心のメニューですが、お奨めのミラノ風カツレツをいただきました。食後のコーヒーまで、ゆっくりできて気分転換にもなりました。建築後130年を経過した蔵づくりの店内では、絵の展示や演奏会の開催も行われています。

建物外観

Openの看板がかかっていました。

入口

店内。ステージが作られていてグランドピアノが置いてあります。店内には小さな音でクラシックが流れていました。

絵の展示もあり、購入も可能なようです。あとからお客さんが二組入ってきました。

二階への階段。

二階にも絵の展示がありました。

二階から一階を眺めたところ。

安曇野放牧豚を使ったミラノ風カツレツ。米も安曇野産です。

アップ

珈琲。食器が上品な柄で、土蔵造りのお店に似合っていました。

【清雅】

住所:長野県安曇野市豊科3550-1
電話: 0263-50-5541
ホームページ:蔵のカフェレストラン清雅のブログ

店内に置いてあったライブのチラシ。4月21日にこちらの清雅で古川初穂ピアノトリオの公演があります。

   


映画「坂道のアポロン」 (3月24日 長野市グランドシネマズ)

2018-03-26 20:01:06 | 映画・DVD・テレビ

長野市でも映画「坂道のアポロン」が上映されたので観に行ってきました。ざっと粗筋は、ピアノが弾ける西見薫(知念侑李)と、ドラムが得意な不良・川渕千太郎(中川大志)がジャズを通じて親しくなっていく様子と、千太郎の幼馴染・律子(小松菜奈)を交えた三角関係など、彼らの青春を描いた物語です。監督は、青春映画を多く手掛けている三木孝浩。

   

パンフレットの表紙

   

チラシの裏(表はパンフレット表紙とほぼ同じです)

青春時代の「友情や恋」を描いた作品です。そして、それらの感情を育むのにジャズ(もっというとジャズのセッション、練習)が重要な役割を果たしていました。ジャズが流れているのでジャズが好きな僕には、それだけで嬉しいのですが、ストーリー、演技、ジャズの演奏場面、時代背景など共感できるよい作品でした。バーや高校の文化祭などで、演奏場面が出てくるのですが、上手で本格的だったのには驚きました。とりわけ、ディーン・フジオカの歌はよかった。

   

高校の文化際の演奏場面

   

ディーン・フジオカは、チェット・ベイカー(tp,vo)を髣髴とさせました。

九州各地でロケを行い、物語にリアリティを与えていた点もよかった。高校へ通う道、昭和30年代初めの街、教会などは印象に残ります。物語の舞台である佐世保の戦後の様子は、アメリカ軍兵士がたむろしていたバーくらいしか出てきませんが、実際には多くの影響を与えていたであろうことも推測できました。

   

パンフレットではロケ地についても触れられています。長崎県佐世保市、長崎市、福岡県柳川市、大分県豊後高田市でロケが行われています。

演奏されたジャズのナンバーは、次のとおりです。初めに出てくるのが「Moanin(モーニン)」で昭和32年の時代設定によく似合っています。「But Not For Me(バット・ノット・フォー・ミー)」は米兵が集うバーで桂木淳一(ディーン・フジオカ)が歌っています。

   

映画の終わりに、小田和正の作詞・作曲・歌でこの映画の主題歌「坂道を上って」が流れます。歌詞の内容や歌も説得力があり魅力的で、かなりアピールするに違いないと思いました。

   

【坂道のアポロン公式ホームページ】

apollon-movie.com