群馬交響楽団の第592回定期演奏会が、10月28日(土)に高崎芸術劇場で開催されたので、聴きました。
(出 演)
指揮:井上道義
ピアノ:仲道郁代
管弦楽:群馬交響楽団 (コンサートマスター:伊藤文乃)
井上道義さんは、1946年生まれで、新日本フィル音楽監督、大阪フィル首席指揮者、オーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督などを歴任、現在、同アンサンブル桂冠指揮者。2024年12月にて指揮活動の引退を表明している。仲道郁代さんは、ジュネーヴ国際コンクール、エリザベート王妃コンクールに入賞以降、国内外の主要オーケストラと共演、CD多数。桐朋学園大学教授。詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
(曲 目)
モーツァルト / ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.288
第1楽章 アレグロ、第2楽章 アダージョ、第3楽章 アレグロ・アッサイ
〈休憩〉
ショスタコーヴィチ / 交響曲第4番 ハ短調 作品43
第1楽章 アレグレット・ポーコ・モデラート ー プレスト、第2楽章 モデラート・コン・モート、
第3楽章 ラルゴ ー アレグロ
(感 想)
指揮者の井上道義さんと群響との最後の共演ということもあってか、チケットは完売でした。また、ショスタコーヴィチの交響曲第4番は、演奏会で滅多に取り上げられる曲ではないので、それを聴こうというお客様も多かったように思われました。
前半は、モーツァルトのピアノ協奏曲第23番。金管楽器やティンパニが入らない編成の伴奏で、ピアノが旋律を綴り、特に第2楽章の哀感に満ちた美しい主題は、とても魅力的な曲です。ところが、今回、座った席の関係か、ピアノの音が明晰に聴こえず、輪郭がはっきりしないように感じたのは、残念でした。
ショスタコーヴィチの第4番は、巨大な編成による大迫力の大曲で、CDで予習するも難しそうで、期待せず聴き始めました。ところが、曲想は様々変化し映画的で、たまに出る弦楽器による合奏部分がメロディアスで楽しめ、また、第1楽章のプレスト部分は、井上さんの指揮に群響が応え、迫力満点ですごい演奏でした。
指揮:井上道義。(群響公式facebookからお借りしました。)
ピアノ:仲道郁代。(群響公式facebookからお借りしました。)
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番演奏時の写真。(群響公式facebookからお借りしました。)
(カーテンコール時の様子)
拍手に応える指揮者の井上道義氏。
大編成がわかる写真です。フルートが4。木管では他に、オーボエ4、クラリネット4、バス・クラリネット、ファゴット3など。
ホルンは8本でした。
(出演者のプロフィール)
今回の演奏について、井上氏がブログに書いています。
その記事へのリンク:群馬交響楽団 第592回定期演奏会 | 指揮者 井上道義 オフィシャルウェブサイト (michiyoshi-inoue.com)
【井上道義 オフィシャルウェブサイト】
指揮者 井上道義 オフィシャルウェブサイト | Conductor Michiyoshi Inoue Official Web Site (michiyoshi-inoue.com)
【群馬交響楽団ホームページ】
群馬交響楽団 (gunkyo.com)
【あらかじめ聴いたCD】
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番。ロベール・カサドシュ(p)、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団。(1959年録音)。5枚組CDのモーツァルトピアノ協奏曲集の中に収録されているもの。弱音の美しさ、モーツァルトらしいリズムの闊達さで、この協奏曲集はお気に入りです。
ショスタコーヴィチ:交響曲第4番。ルドルフ・バルシャイ指揮ケルン放送交響楽団。1992~2000年録音のショスタコーヴィチ交響曲全集に収録。