20年近く使ってきた、プリメインアンプ「デンオン PMA-S10Ⅱ」の故障のせいで、スピーカーから雑音が発生し、音が途切れるといった不具合が生じたので、それを修理に出しました。うまく直るといいのですが。そこで、ROTELの小型アンプのRAー05で、JBL4425MKⅡを鳴らしています。結構いいのですが、中低音を中心として音の厚みに欠けるのはやむを得ません。最近の録音ならこのアンプでもいけるかと思い、取り出したCDです。
EMILIE-CLAIRE BARLOW (エミリー・クレア・バーロウ)
LIVE IN TOKYO (eOne Music 2013年録音)
カナダの女性ヴォーカリスト、エミリー・クレア・バーロウが、2013年の10月14日と15日に、東京のコットン・クラブで行った公演を収録したCDです。コンスタントに新作をリリースしてきていますが、2014年発売のこのアルバムが、多分最新作だと思います。ライブということもあるかもしれませんが、スタンダードに限らず、ポップスなども選曲していて、彼女の多様な魅力に触れることができます。
伴奏ですが、バーロウは、自己のバンドを連れてきていて、商業的にも音楽的にもすごいことだと感心しました。メンバーは、Reg Schwager(g)、Kelly Jeferson(sax)、Mark kieswetter(p)、Ross Maclntyer (b)、Fabio Ragnelli(ds)。ギターのReg Shcwagerは、バーロウばかりでなく、ダイアナ・パントンの伴奏もやっていますが、ここでは、グルーヴィーでかっこよく、リーダー作を聴いてみたいギタリストです。
曲は、スタンダード、1960年代のヒット曲、ボッサなど様々です。「Raindrops Keep Fallin On My Head」(雨に濡れても)、「All I Do Is Dream Of You」、「Aguas De Marco / Waters Of Match」、「Surrey With The Fringe On Top」(飾りのついた四輪馬車)、「Just About Evelrything I Need」、「Sunshine Superman」、「Like A Lover」、「La Belle Dame Sans Regfets」、「These Boots Are Made For Walkin'」(にくい貴方)、「The Beat Goes On」、「Blame It On My Youth」の全11曲。
エミリー・クレア・バーロウは、張りのあるクリアな声で歌っていて、まさに旬の歌手。伴奏陣のソロも楽しめます。編曲が工夫されていて、「Raindrops Keep Fallin On My Head」では、チック・コリアの「La Fista」のメロディが登場します。ナンシー・シナトラのヒット曲「These Boots Are Made For Walkin'」は、嬉しい選曲。リズミカルなものばかりでなく、「Like A Lover」や「Blame It On My Youth」といったバラード系も澄んだ声がきれいで、表現力もあるように思います。歌詞が印刷されたライナー付きの国内盤がほしいところ。
【アンプ修理中のオーディオ装置】
ラックの最下段に入っていたDENONのアンプを修理に出しました。出てくる音は、悪くはないものの軽い感じです。