奥さんが昨日から東京の娘に会いにいっているので、モスバーガーに朝食を食べにいきました。モスは同業他社に比べて高価格ではあるけれど、業績は堅調なようです。それでも7月には100円台のハンバーガーを出すようなので、どのようなものが出るか楽しみです。お店のBGMで「When I Fall In Love」が、男女のデュエットにより流れていました。歌手はわかりませんが、かなりソウルフルな歌いぶりでした。今夜はナット・キング・コールで聴いてみます。
NAT KING COLE (ナット・キング・コール)
LOVE IS THE THING (Capitol 1956年録音)
背中がぞくぞくするとか、頭がしびれるとか、特に素晴らしい演奏や歌に接するとそういう瞬間があります。本アルバム収録の「Stardust」を初めて聞いたとき、ヴァースが終わりコーラスに入っていったときは本当にそのような衝撃を受けました。感動を受けた男性ヴォーカルを一枚といわれたら、これです。
コールの歌を初めて聞いたのは、中学生のときに買ってもらった東芝盤で、「キサス・キサス・キサス」、「カチート」とかを聴き、てっきりラテン歌手だと思っていました。ジャズを聴くようになってから、スタンダードを多く録音していると知ったのでした。その中でも、このバラード・アルバムは傑出しています。
「When I Fall in Love」は、エドワード・ヘイマン作詞、ヴィクター・ヤング作曲で、ゴードン・ジェンキンスが弦を使ったアレンジをしています。歌詞の大意はタイトルどおりです。本アルバムの特徴の一つは、ヴィクター・ヤングの曲が多いことで、他にも「Love Letters」、「Where Can I Go Without You?」、「Love is The Thing」が収録されています。
モス・バーガーのBGMのソウルがかった歌唱を聴きながら、今の時代に生きていたらコールもこのように歌ったのかと一瞬思いましたが、端正なコールは歌をそう崩そうとはしないだろうから、ありえないとその想像を頭から追い払いました。「Stardust」、「When I Fall in Love」はもちろん、「At Last」やゴードン・ジェンキンス作曲の「I Thought About Marie」などもよく、僕にとって永遠の一枚です。