9月4日(日)に、上田市サントミューゼで、パスカル・ヴェロ指揮群馬交響楽団によるフランス音楽の演奏会が開催されます。それに先立ち、ドビュッシー『交響詩 海』についてヴェロさんのレクチャー(簡単なアナリーゼ)が8月28日(日)にあったので、聴講してきました。
9月4日の公演チラシ。
(出 演)
お話:パスカル・ヴェロ(指揮者)
通訳:ファニー・ブザルグ(群響チェロ奏者)
(内 容)
(感想など)
ヴェロさんと、通訳のファニーさんが、前に座り、その横にスクリーンが用意され、写真や絵が写され、仙台フィルをヴェロさんが指揮して録音した『交響詩 海』が話に沿って会場内に流れれるという仕掛けで話が進みました。
ヴェロさんは、第1楽章について、コントラバスのの低い音から始まり、これは深い海の中で魚が泳いでいるようだと話していて、驚きました。第2楽章、波の戯れは、繰り返しが多く、調だけが変わっていき、テンポも速くなっていく。
第3楽章では、二つの音(タラー)で曲ができていることやティンパニが旋律を作っているのは画期的だと説明し、静かな世界に戻り、暗い中で明るさを出していくところは、ゴッホの「星月夜」を比喩に出していました。他の章では、セザンヌの絵も引き合いに出すなど、ヴェロさんは絵画がお好きなようです。
(参考)ゴッホ「ローヌ川の星月夜」。この絵も会場で映し出されました。
(プロフィール)
(あらかじめ聴いているCD)
ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送管弦楽団。(1973年録音)
名曲解説ライブラリー(音楽之友社)の「交響詩 海」のところを読んでいきました。ヴェロさんの説明は、大きくとらえていて、初心者向けでもあり、面白いものでした。
9月3日(土)高崎、4日(日)上田での群馬交響楽団の演奏会が楽しみです。
【群馬交響楽団ホームページ】