安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

指揮者パスカル・ヴェロさんによるドビュッシー「交響詩 海」のアナリーゼワークショップ。(8月28日 上田市サントミューゼ)

2022-08-31 19:30:00 | クラシック

9月4日(日)に、上田市サントミューゼで、パスカル・ヴェロ指揮群馬交響楽団によるフランス音楽の演奏会が開催されます。それに先立ち、ドビュッシー『交響詩 海』についてヴェロさんのレクチャー(簡単なアナリーゼ)が8月28日(日)にあったので、聴講してきました。

   

9月4日の公演チラシ。

(出 演)

お話:パスカル・ヴェロ(指揮者)
通訳:ファニー・ブザルグ(群響チェロ奏者)

(内 容)

   

(感想など)

ヴェロさんと、通訳のファニーさんが、前に座り、その横にスクリーンが用意され、写真や絵が写され、仙台フィルをヴェロさんが指揮して録音した『交響詩 海』が話に沿って会場内に流れれるという仕掛けで話が進みました。

ヴェロさんは、第1楽章について、コントラバスのの低い音から始まり、これは深い海の中で魚が泳いでいるようだと話していて、驚きました。第2楽章、波の戯れは、繰り返しが多く、調だけが変わっていき、テンポも速くなっていく。

第3楽章では、二つの音(タラー)で曲ができていることやティンパニが旋律を作っているのは画期的だと説明し、静かな世界に戻り、暗い中で明るさを出していくところは、ゴッホの「星月夜」を比喩に出していました。他の章では、セザンヌの絵も引き合いに出すなど、ヴェロさんは絵画がお好きなようです。

(参考)ゴッホ「ローヌ川の星月夜」。この絵も会場で映し出されました。

   

(プロフィール)

   

(あらかじめ聴いているCD)

   

ジャン・マルティノン指揮フランス国立放送管弦楽団。(1973年録音)

   

名曲解説ライブラリー(音楽之友社)の「交響詩 海」のところを読んでいきました。ヴェロさんの説明は、大きくとらえていて、初心者向けでもあり、面白いものでした。

9月3日(土)高崎、4日(日)上田での群馬交響楽団の演奏会が楽しみです。

【群馬交響楽団ホームページ】

群馬交響楽団 (gunkyo.com)


味噌川ダム、奈良井宿散策、喫茶「深山」で珈琲タイム。(夏の新そばと温泉を楽しみに松本市奈川へ(3)番外編)

2022-08-30 19:30:00 | お出かけ・その他

夏の新そばと温泉を楽しみに松本市奈川への3回目は、番外編です。奈川から木曽方面に下りて、木祖村にある味噌川ダムを初めて訪れ、そこから奈良井宿を経由して松本に戻りました。

味噌川ダムは、中京圏の水がめとして知られていますが、想像以上に規模が大きいものでした。奈良井宿は何度か訪れていますが、駐車場など整備が進み、より訪れやすくなっていました。喫茶「深山」で寛げました。

(味噌川ダム)貯水池は、「奥木曽湖」という名称。

住所:長野県木曽郡木祖村大字小木曽2058-22(管理事務所)
ホームページ:独立行政法人 水資源機構 味噌川ダム管理所 (water.go.jp)

 

水資源機構が管理するダムです。主な利水目的は、岐阜県、愛知県、名古屋市の水道用水、および、愛知県の工業用水です。

ロックフィル形式のダムで、ダムの高さは140m。

ダムの貯水池は、奥木曽湖と名付けられています。

東屋が設けられて、親水公園になっている場所がありました。

ダム湖の奥にかかっている「奥木曽大橋」。

橋の上から上流。水が流れ込んできいているのが見えます。

橋から下流方面。

(奈良井宿)

住所:長野県塩尻市奈良井
ホームページ:中山道・木曽路 奈良井宿観光協会 | 懐かしい宿場町へようこそ (naraijuku.com)

中山道の「奈良井宿は」は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

往時の町並みが1kmに渡り続きます。

タイムスリップしたような感覚になりました。

宿や喫茶店もあります。

(杉の森酒造)

杉の森酒造は、廃業したものとばかり思っていたのですが、2021年に復活したそうです。1793年の創業から2012年の休眠まで代々運営されていた醸造所が復元され、2021年「suginomori brewery」としてリブランドされたそうです。narai by suginomori brewery | 杉の森酒造 日本酒

水飲み場。北の端からここまで歩きました。距離にして500mくらいでしょうか。

(Cafe  深山)

住所:長野県塩尻市奈良井837-101
電話:0264-34-2500
ホームページ:Cafe 深山 (Cafe Miyama) - 奈良井/カフェ・喫茶(その他) | 食べログ (tabelog.com)

位置的には、奈良井宿の北のはずれになります。林に囲まれた閑静な場所です。

店内。奥に広い。

南側は開放的になっていて、テラス席もあります。

ブレンドコーヒーとチーズケーキを注文。

ブレンドコーヒーは酸味が強いものでした。野草の花を添えてくれてありました。萩の一種かと思われます。

チーズケーキ。クリームがたっぷりです。cafe「深山」にたまたま入ったのですが、休憩に最適なお店でした。このあと、松本市内に戻りました。


夏の新そばと温泉を楽しみに松本市奈川へ(2)【旅館・お食事処「仙洛」】。

2022-08-29 19:30:00 | グルメ

夏の新そばと温泉を楽しみに松本市奈川への2回目です。今回は、旅館・お食事処「仙洛」について記します。引いている温泉は、1990年に湧出した渋沢温泉ですが、泉質が肌に良さそうで、気分が良くなりました。

「夏の新そば」は、つやつやとした細めの蕎麦で、そばつゆも味わい深く、奈川まで出かけた甲斐のある美味しいものでした。なお、写真が多くなったので、このシリーズをもう一回続けます。

仙洛の看板。

「夏の新そば」の幟。

外観

玄関。「信州そば切りの店」でもあります。信州そば切りの店ホームページ:信州そば切りの店 (shinshu-sobakiri.com)

   

『夏の新そばまつり」のポスターが貼ってありました。

玄関を上がったところ。左は食事処です。

(お風呂)

まずは、温泉に入ります。

貸し切り。澄んだきれいなお湯です。ぬるぬる感もあって、心地よい。渋沢温泉から引いてきています。

風呂上がりに、ノンアルコールビールをいただきました。

(蕎麦)

   

そばのお品書き。「ざるそば」を注文。入浴とざるそばのセットで、1500円でした。

食事処。厨房の方を撮っています。

入浴の前に撮りました。お風呂から上がると満席状態でした。

漬物がまず運ばれてきました。

インゲンのおひたし。

ざるそば。

細くて、好みです。

つゆ。カツオの風味、味が効いているような気がしましたが、この汁も美味しい。

玄関には、冬に備えて大きな薪が積んでありました。奈川の夏の新そばを堪能しました。今度は、仙洛で寒い時期にとうじ蕎麦を食べたいと思いました。

【旅館・お食事処 仙洛】

住所:長野県松本市奈川1044-124
電話:.0263-79-2277
ホームページ:旅館・御食事処 仙洛 (janis.or.jp)

(参考 渋沢温泉)

野麦峠の東麓、標高1350mの奈川高原地区に、平成2年(1990)に湧出した温泉。アルカリ性の温泉で肌触りが柔らかく、成分がマイルドなため、肌の弱い人や高齢者にも安心。夏はスポーツ合宿や避暑、冬は野麦峠スキー場の足場として賑わう。9軒の宿泊施設と、日帰り入浴施設の「ウッディ・もっく」が地区内に点在する。

住所 長野県松本市奈川
TEL 0263-79-2125 (ながわ観光協会)
アクセス 公共交通:アルピコ交通新島々駅からアルピコ交通バス上高地・乗鞍方面行きで30分、バス停:奈川渡ダムで乗換え、松本市営バス奈川線で40分、バス停:奈川高原入口などで下車
車:長野道松本ICから国号158号、県道26号経由38km
温泉固有情報 泉温:29.4℃
源泉:1
泉質:アルカリ性単純温泉
効能:神経痛、筋肉痛、疲労回復、冷え性、慢性皮ふ病、切り傷、やけど、痛風、糖尿病など
宿泊施設数:9
日帰り温泉施設数:1
湯量:84.5リットル/分
飲用:不可

※情報は変更になる場合があります。おでかけ前に必ず現地・施設へご確認ください。(るるぶ&moreのホームページからお借りしました。)


夏の新そばと温泉を楽しみに松本市奈川へ(1)【安曇「風穴の里」、奈川「ながわ山彩館」】

2022-08-28 19:30:00 | グルメ

この8月は、体調が不十分で登山に行くのは控えていました。回復してきたので、低山から登ろうと考えています。ただ、27日(土)は、天気が芳しくなかったので、そばと温泉を目当てに奈川に行ってきました。

途中、松本市安曇の道の駅「風穴の里」で休憩。初めて、風穴を見学してきました。奈川では、『夏の新そばまつり」が開催中で、とれたてのそばと温泉を楽しみ、奈良井宿に回って、散策と珈琲も楽しみました。

(道の駅 風穴の里、風穴)

住所:長野県松本市安曇稲核3528−1
電話:0263-94-2200
ホームページ:道の駅 風穴の里 (fu-ketsu.com)

乗用車は満車状態で、バスも入ってきています。

売店や食堂。こちらも賑わっていました。

この橋を渡って「風穴」を見学に行きます。

風穴

岩の間から、冷たい風が出ています。中の温度は8度で、しばし涼みました。

昔から、いろいろなものの貯蔵に用いられたようです。清酒がたくさん置いてありました。

大信州のお酒が置いてあるようです。

(道の駅 ながわ山彩館)

住所:長野県松本市奈川2120-1
電話:0263-79-2815
ホームページ:お店の紹介|信州松本ながわ山彩館 (nagawashop.co.jp)

新野麦街道沿いにお店はあります。

「夏の新そばまつり」の幟。2022年(令和4年)の夏の新そばまつりは、8月20日から28日まででした。

詳しいホームページ:そばまつり年間|奈川徹底ガイドそば編 (furusatonagawa.com)

山彩館外観。

入口では、とうもろこしやインゲン、じゃがいもなどの野菜が販売されていました。

右側には、農産物加工所が。そばをうっているところです。

売店にはたくさんの品物が置いてあります。一番人気は、奈川のそばのようです。

メニュー。シンプルな「ざるそば」を注文。

食事処。お客様ですぐに満杯になりました。

ざるそば。とうもろこしが付いてきました。

そばの種類は、「ナガワカオリ」という愛称がつけられています。登録名は、「夏𠮷」だそうです。

香りがたつのと、色合いが新そばらしい。切り方が均一でなくて、今一つでしたが、蕎麦は十分美味しい。

とうもろこし。甘み十分で絶品でした。

薬味

そばつゆ。ちょっと塩辛いと感じたので、少量をつけて食べました。そうすると、結構良かった。

そば湯。奈川では、毎年5回、そばまつりが開催されるようです。安曇野市宅からそう遠くないので、秋も来てもよいかなと思いました。

(2)へ続きます。(2)では、温泉とそばの「仙絡」、奧木曽湖(味噌川ダム)、奈良井宿について記します。引き続き、ご覧いただければ幸いです。


レコードクリーナー「disco-antistat」の導入、ジャケットの入れ替え、購入した本、本日はオーディオとジャズ。

2022-08-27 19:30:00 | オーディオ

本日は、購入しただけでまだ開けてなかった、手動式のレコードクリーナーを組み立てて使ってみました。ジャズ喫茶「アンの家」のマスターが使っていて、効果があるので、購入した製品です。

確実にチリパチなど減って、音も輝きを取り戻した感じがしました。さらに部屋に飾ってあるレコードジャケットを涼しげなものに交換、あわせて、このごろ購入した本を備忘的に記します。

(レコードクリーナーの導入)

Knoti disco-antistat(ノスティ ディスコ・アンティスタット)は、1970年代から使われ続けているドイツ製の手動式レコードクリーナーです。GenerationⅡでは、洗浄時に便利な回転用ハンドルがついています。

洗浄液。500回は使えるそうですが、どうでしょうか。

この中に液を入れます。真ん中にレコード面をこするようにブラシ状のものが付いています。

レコードにラベルのプロテクターを装着するところ。

ハンドルを回して洗浄しています。

20分程度乾かして終了。4枚洗浄してみました。

使ったあと、洗浄液は濾過し、収納容器に戻します。濾過器も付属しています。

洗浄したリー・ワイリーの10インチ盤(25cm)盤「Sings Irving Berlin」を聴いてみました。さすがに古いので、ノイズも入りますが、ノイズ自体ずっと減った感じです。盤面もきれいになりました。

続いて、バーニー・ケッセル「Easy Like」。コンテンポラリーレーベルのオリジナル盤で、心なしかギターの音がくっきりと聞えます。埃のついていそうな古いレコードは、このクリーナーを使って洗浄していきます。

【Knosti Disco-Antistatの紹介】

KNOSTI Disco-Antistat Generation2 | ロジャースラボラトリー・ジャパン (rogers-japan.com)

 

(装飾用のレコードジャケットの入れ替え)

右上に、スタン・ゲッツ「Long Island Sound」(New Jazz、日本盤)。棚の上は、左から、ジュニア・クック「Junior's Cokkin'」(Jazzland, 再発)、ビル・エヴァンス「At モントルーⅡ」(CTI, 日本盤)、ビル・エヴァンス「At モントルー」(Verve, フランス盤)。

ついでに、ビル・エヴァンス「At モントルー」(Verve, USA直輸入盤)とフランス盤の試聴もしました。USA盤がオリジナルですが、フランス盤の音が良くてびっくり。

(購入したジャズ関連本)

ここ半年くらいで購入した大きめの本3冊。

   

小川隆夫著「マイルス・デイヴィス大事典」(シンコー・ミュージック)。ディスク・ガイド、演奏楽曲事典、関連人物事典など、網羅された内容です。

   

テッド・ジョイア著「ジャズ・スタンダード」(みすず書房)。聴いて弾いて愉しむ252曲。曲の解説と、代表的な演奏(歌を含む)を挙げています。曲の解説ばかりでなく、背景なども言及していて、読み物としても面白い。

   

納浩一著「ジャズ・スタンダード・バイブル」(リットー・ミュージック)。ヴォーカリストのためのセッション定番の123曲が掲載されています。123曲の楽譜と歌詞のほか、33曲についてはメロディと伴奏を演奏したインストCDも付属しています。

ジョニー・マーサー作詞、ヘンリー・マンシー二作曲「Moon River」のページ。楽譜と歌詞を読んで、CDを聴くだけでも楽しめます。