安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

山田ゆき「FEELING GOOD」(伴奏:椎名豊Inspired Swing Sextet)、さかい珈琲のフレンチパンケーキで寛ぎタイム。

2024-05-10 19:30:00 | ヴォーカル(S~Z他)

5月6日に新潟県の上越市に行きましたが、午後のお茶に「さかい珈琲上越春日野店」に入りました。「フレンチパンケーキ」というさかい珈琲オリジナルのスイーツと珈琲で寛げました。寛げるアルバム。

山田ゆき (YUKI YAMADA)
FEELING GOOD (Scene-a Music 2023年録音)

   

5月6日に上越文化会館で行われた「椎名豊Inspired Swing Sextet」のライブ会場で購入したCDです。山田ゆきさんというヴォーカリストは、知らなかったのですが、椎名豊さんが編曲を行い、マックス・イオナ―タ(ts)をはじめとする当日のSextetが伴奏を行っていたので、購入したものです。

メンバーは、山田ゆき(vo)、椎名豊(p, 編曲)、ピエリック・ぺドロン(Pierricck Pedron, as)、マックス・イオナ―タ(Max ionata, ts)、篠原正樹(tp)、パット・グリン(Pat Glynn, b)、広瀬潤次 (ds)、北川弘幸(b)。曲によってバンドの編成を変えていて、セクステットによるものは5曲ですが、イオナ―タは、別の2曲にも参加しています。

曲目は次のとおり。

1  Moondance (Van Morrison)
2  Spain (Al Jarreau, Arthur J. Maren,  Chick Corea, Joaquin Rodrigo)
3  So In Love (Cole Porter)
4  Feeling Good (Leslie Bricusse,  Anthory Newley)
5  Moon River (Johnny Mercer,  Henry Mancini)
6  Danny Boy (Frederic Edward Weatherly,  Lodonderry Air)
7  No More Blues (Jon Hendricks, Jessi Cavanaugh,  Antonio Carlos Jobin)
8  Killing Me Softly With His Song (Norman Gimbel,  Charles Fox) 【やさしく歌って】
9  Tea For Two (Irving Caesar,  Vinvent Youmans)
10  Summertime (Ira Gershwin, DuBose Heyward,  George Gershwin)
11  Misty (Johnny Burke,  Erroll Garner)
12  Caravan (Irving Mills,  Duke Ellington, Juan Tizol)
ヴァン・モリソンの「Moondance」やチック・コリアの「Spain」を含めて、よく知られた曲ばかりで、スタンダード曲集といってよいでしょう。

このアルバム(CD)の発売日は、明日5月11日だそうですが、内容が良いので、早めにアップしました。山田ゆきさんの歌声を聴いたのは、初めてですが、アルトの声域で、ややダークな声の質をしていて、ブルージーなジャズを歌うのにうってつけです。椎名豊さんの編曲もあって、多彩なリズムに乗り伸びやかな歌声が聴け、そこに、マックス・イオナ―タ( ts)やピエリック・ぺドロン(as)のソロが入るなど、豪華なアルバムです。「Spain」、「So In Love」、「Killing Me Softly With His Song」、「No More Blues」など楽しめました。

(ライナーノートにある参加メンバーの略歴など)

【山田ゆきホームページ】

山田ゆき OFFICIAL WEB SITE (yuki-yamada.com)

 

【さかい珈琲 上越春日野店】

住所:新潟県上越市春日野2丁目4-19
電話:025-522-5010
ホームページ:さかい珈琲|ふわふわパンケーキと美味しい料理で癒しのひとときを (sakaicoffee.jp)

外観

店内。この一角だけ空いていました。

スイーツのメニュー。「フレンチパンケーキ」というのがあったので、注文。フレンチパンケーキとは、『パンケーキの中にバターを入れて、表面をプレスして焼き上げる、さかい珈琲オリジナルスイーツ』だそうです。

電源がとれ、フリーwifiも完備しています。メールのチェックなど行いました。

ブレンドコーヒー

フレンチパンケーキ

粉砂糖もかかっていて、美味しそうに見えます。

はちみつをかけて、クリームものせました。ちょっと、カロリーと血糖値が心配ですが、まあ、いただきましょう(笑)。

二杯目の珈琲は、ウィンナコーヒーにしました。こちらも美味しかった。


サマラ・ジョイ「A JOYFUL HOLIDAY」、ファミレス「デニーズ」創業50周年記念メニュー第2弾。

2023-12-17 19:30:00 | ヴォーカル(S~Z他)

ファミレス「デニーズ」の創業50周年記念、人気レストランシェフ監修メニューの第二弾をいただきました。「播磨灘産牡蠣と冬野菜のスパゲッティ」などで、スペシャルな一皿でした。スペシャルなCDを。

SAMARA JOY (サマラ・ジョイ)
A JOYFUL HOLIDAY (Verve 2023年録音)

   

サマラ・ジョイ(vo, 1998年生)は、「Linger Awhile」で第65回グラミー賞の最優秀新人賞に輝いたのをはじめ、今最も注目される若手女性歌手です。本作は、クリスマスソングを収録した6曲入りのミニアルバム。

メンバーは、サマラ・ジョイ(vo)、サリヴァン・フォートナー(p, Sullivan Fortner)、デイヴィッド・ウォン(b, David Wong)、ケニー・ワシントン(ds, Kenny Washington)。その他、Antonio McLendon(vo, 6の1曲だけ参加)など。サリヴァン・フォートナーのピアノも注目されます。

曲目は次のとおり。

1  Warm In December (Rob Russell)
2  Twinkle Twinkle Little Me (Ronald norman Miller,  William V. O'malley)
3  The Christmas Song (Mel Torme, Rovert Wells)
4  Have Yourself A Merry Little Christmas (Hugh Martin,  Ralph Blane)
5  O Holy Night (Adolphe Adam)
6  The Christmas Song (Live Duet with Antonio McLendon) (Mel Torme, Rovert Wells)
サマラ・ジョイお気に入りのクリスマスソングが選曲されています。メル・トーメ作曲の「The Christmas Song」は、トラック3と6に入っていて、後者は、デュエットでライブ録音です。

サラマ・ジョイ(vo)が初めてリリースしたクリスマスソング集。収録曲は限られますが、サリヴァン・フォートナー(p)トリオなどの伴奏で、「Warm In December」や「Twinkle Twinkle Litte Me」など、潤いのある歌声で、ゆったりと歌われていて、聴き惚れました。トラック3とトラック6に「The Christmas Song」が収録されていますが、3はサマラ・ジョイの丁寧なフレージングが際立ち、6では、男性歌手とのデュエットが聴かれますが、Antonio McLendonの小節を利かせたR&B寄りの歌唱に対し、サマラ・ジョイは比較的ストレートに歌っていて、対照的です。

   

サマラ・ジョイからのメッセージ。ジャケットの内側に記載されています。

(参考)本作から「Warm In December」が聴けます。

Samara Joy - Warm In December (Visualizer) (youtube.com)

【サマラ・ジョイ ホームページ】

Home - Samara Joy

安曇野市宅で聴いているところ。飾ってあるのは、右からジュリー・ロンドン「Calendar Girl」(Liberty オリジナル盤)、本CD、映画「ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅」のパンフレット。「Calendar Girl」には、サマラ・ジョイが本CDで歌っている「Warm In December」が収録されています。

 

【デニーズ長野若里店】

住所:長野県長野市若里7-6-7
電話:080-3218-3635
ホームページ:デニーズ公式サイト - いらっしゃいませ、デニーズへようこそ (dennys

外観

「シェフ監修パスタ」の幟。

店内。夕方で空いている時間ですが、二組が出ていったあとです。

シェフのおすすめセットです。『イタリアンの名店「アロマフレスカ銀座」の原田シェフとデニーズとの出会いが生んだ珠玉のひと皿をお楽しみください』とのことです。

前菜のローストポークのカルパッチョ仕立て。ライ麦パン。

このローストポークは、薄めに作ってあって、野菜との取り合わせもよくて、美味しかった。

ローストポーク。

ライ麦パン。固いかと思ったら、柔らかくて、風味も良かった。

播磨灘産牡蠣とトロトロ冬野菜のスパゲッティ。全体には良いパスタでしたが、僕にはニンニクが効きすぎていた感じがしました。

牡蠣

蕪が多く使われていました。第三弾のコラボメニューが、12月22日から販売されるようです。


ペパ・ニエブラ「En La Orilla Del Mundo」、アリオ上田の「ポムの樹」でオムライス。

2023-05-25 19:30:00 | ヴォーカル(S~Z他)

先日、上田市サントミューゼで、群響ブラスクインテットの演奏会を聴きましたが、その前に、アリオ上田店内で、初めて「ポムの樹」に入り、オムライスをいただきました。初めて聴いたジャズ歌手です。

PEPE NIEBLA (ぺパ・ニエブラ)
En La Rilla Del Mundo (SWIT 2021, 2022年録音)

   

スペイン生まれのペパ・ニエブラ(vo, Pepa Niebla)は、ベルギーに定住して、現在、ブリュッセルのジャズクラブに出演しているそうです。ブリュッセル王立音楽院で学び、ジャズ研究の学位と修士号を取得するとともに、ノーマ・ウィンストンやジョン・クレイトンなどのマスタークラスを受講したそうです。

メンバーは、ぺパ・ニエブラ(vo)、イグナシ・テラザ(p, Ignasi Terraza)、Horacio Fumero(b)、Esteve Pi(ds)。イグナシ・テラザ(p)の演奏も注目されます。Ignasi Terrza の表記は、イグナシ・テラッツァともされるようです。拙ブログでは、彼のCDを取り上げたこと(その記事へのリンク 12)があります。

曲目は次のとおり。

1  ‘Tis Autmn (Henry Nemo)
2  Les Moulins de Mon Coeur (Michel Legrand, Eddy Marnay)
3  Cuentame Un Cuento (Ignasi Terraza)
4  The End Of A Love Affair (Edward Redding)
5  Peces De Luz (Carlos Aguirre, Livia Vives)
6  Luiza (Antonio Carlos Jobim)
7  It’s Time For A Change (Ignasi Terraza, Miriam Guardiola)
8  I Can’t Say / Teaneck (Nat Adderley, Christopher Paul Caswell)
9  Alfonsina Y El Mar (Ariel Ramirez, Felix Luna)
10  Quebranto (Roberto Nieva, Julio & Karla Fowler)
11  It’s A Raggy Waltz (Dave Brubeck)
12  Sail Away (Tom Harrel,  Norma Winstone)
13  En La Orilla Del Mundo (Martin Rojas)
ミシェル・ルグランの「Les moulins de Mon Coeur」(風のささやき)やキューバのマルティン・ロハス作「En La Orilla Del Mundo」(世界の果てに)はともかく、「Cuentame Un Cuento 」(直訳「話を聞かせてください」)や「Peces De Luz」(直訳「軽い魚」)、「Alfonsina Y El Mar」(直訳「金目鯛と海」)と、スペイン語表記のタイトルの意味がわからず参りました。

ぺパ・ニエブラは、ベテランといった安定した歌唱で、タイトル曲の「En La Rilla Del Mundo」(世界の果てに)や「Les Moulins de Mon Coeur」(風のささやき)など、ドラマチックに歌い上げていて、なかなか良いです。イグナシ・テラザ(p)が変幻自在の伴奏をつけていて、「The End Of A Love Affair」(情事の終わり)などに聴けるソロも気の利いたもの。さらに、テラザの自作「Cuentame Un Cuento」も旋律の美しい佳曲です。全く知られていない歌手ですが、伴奏も含めて買って良かったアルバム。

   

ライナーノートにある写真。ニエブラ(vo)とイグナシ・テラザ(p)。

ライナーノートにある写真。

【ぺパ・ニエブラ ホームページ】

PEPA NIEBLA - Singer & Composer | New album Renaissance

スケジュールを見ると、スペインでの出演が多く、現在、スペインに住んでいるのかもしれません。このホームページは、英語、スペイン語、フランス語が選択できます。国際的ですね。

(参考)本作から、「Cuentame Un Cuento」を聴くことができます。

Cuéntame Un Cuento - YouTube

 

【ポムの樹 アリオ上田店】

住所:長野県上田市天神三丁目5番1号 アリオモール1F
電話:0268-75-2077
ホームページ:ポムの樹 | ポムフードグループ (pomunoki.com)

外観。初めて入りました。

店内。奥には、数組のお客様がいました。

オムライスとサラダを注文。

サラダ。レタス中心でした。

味噌スープ。サービスだそうです。

オムライスのSSサイズ。これでも多い気がしました。

オムライスのアップ。

チキンが入っています。美味しかったけど、もう少しあっさり目が良いなとも思いました。品物の提供時間が短いので、演奏会の前の夕食には、使えそうです。


サマラ・ジョイ「SAMARA JOY」、松本市梓川の「名古屋珈琲店」のビーフシチューセットで軽食。

2023-05-07 19:30:00 | ヴォーカル(S~Z他)

大型連休中は、松本市街地は混むと思い、郊外のお店に出かけていました。松本市梓川倭にある「名古屋珈琲店」でビーフシチューセットをいただきましたが、なかなか良かった。往復の車中で聴いたアルバム。

SAMARA JOY (サマラ・ジョイ)
SAMARA JOY (Whirlwind Recordings 2020年録音)

   

米国のヴォーカリスト、サマラ・ジョイ(vo, 1998年生)の第2作目の「Linger Awhile」がとても良かった(その記事へのリンク)ので、2020年録音のデビュー作「SAMARA JOY」を購入しました。スタンダード曲中心の選曲に加え、伴奏も良く、こちらも気にいりました。

メンバーは、サマラ・ジョイ(vo)、パスクァーレ・グラッソ(g)、アリ・・ローランド(b)、ケニー・ワシントン(ds)。ギター・トリオによる伴奏ですが、グラッソは1988年イタリア生まれで、バーニー・ケッセルやジミー・レイニーといった辺りを想い起こさせる伴奏、ソロをとっています。

曲目は次のとおり。

1  Stardust (Hoagy Carmichael, Mitchell Parish)
2  Everything Happens to Me (Thomas Adair, Matt Dennis)
3  If You Never Fall In Love With Me (Sam Jones, Donald E. Wolf)
4  Let's Dream In The Moonlight (Matt Malneck, Raoul Walsh)
5  It Only Happnes Once (Frankie Laine)
6  Jim (Casar petrill, Milton Samuels, Shawn A Nelson)
7  (It's Easy to See)The Trouble With Me Is You (Roy Alfred, Marvin Fisher)
8  If You'd Stay The Wy i Dream About You (Arthur Herzog, Irene Kitchings)
9  Lover Man (Jimmy Davis, Roger Ramirez, James Sherman)
10  Only A Moment Ago (Milton Ager, Billy Rose)
11  Moonglow (Edgar DeLange, Wkll Hudson, Irving Mills)
12  But Beautiful (Johnny Burke, Jimmy Van Huesen)
13  Sohpisticated Lady (Duke Ellington, Irving Milees, Mitchell Parish)【日本盤ボーナス・トラック】
ナット・キング・コールやビリー・ホリデイが歌った曲を中心としたスタンダード曲が主体。ほとんど録音されない「It Only Happnes Once」や「Only A Moment Ago」といった珍しい曲も入っています。

2019年「サラ・ヴォーン・インターナショナル・ジャズ・ヴォーカル・コンペティション」で優勝し、一躍注目されたサマラ・ジョイ(vo)のデビュー・アルバムです。第2作目の「Linger Awhile」を最初に聴いたのですが、それと肩を並べるくらい、こちらも飛び抜けた作品でした。曲目は、ナット・キング・コールやビリー・ホリデイが歌ったものが中心ですが、どの曲も伝統を踏まえて、大きく崩していない感じで、好感がもてます。「Stardust」や、珍しい「Only A Moment Ago」などを聴くと、本当に次の新作が楽しみです。

【サマラ・ジョイ ホームページ】

Home - Samara Joy

(参考)本アルバムから「Stardust」が聴けます。

'Stardust' from 'Samara Joy' by Samara Joy - YouTube

 

【名古屋珈琲店】

住所:長野県松本市梓川倭456-1
電話:0263-88-8571
ホームページ:名古屋珈琲店 - 新村/カフェ | 食べログ (tabelog.com)

看板。全体にコメダ珈琲店を連想させるお店ですが、独立店です。

名古屋珈琲店外観。

店内。それぞれの席が広くて良いです。無料wifiも飛んでいて、パソコンの作業もしやすい。

腰かけた席の窓から駐車場。

ビーフシチューセットを注文。

具材が大ぶりで、よく煮込まれています。

セットのサラダ。

パンは小さめです。軽食にちょうどいいくらいです。

パンの形が面白いので角度を変えて撮影。

飲み物は、ブレンドコーヒーにしました。

こちらのお店は、ネルドリップを使って抽出しているそうです。濃い目で美味しかった。


サマラ・ジョイ「LINGER AWHILE」、ジャズ批評2023年3月号特集「ジャズオーディオ・ディスク大賞 2022」。

2023-03-12 19:30:00 | ヴォーカル(S~Z他)

定期購読している「ジャズ批評誌」2023年3月号の特集「ジャズオーディオ・ディスク大賞 2022」のヴォーカル部門第1位(金賞)は、サマラ・ジョイ「Linger Awhile」で、順当な結果でした。そのアルバムを。

SAMARA JOY (サマラ・ジョイ)
LINGER AWHILE (Verve 2022年録音)

   

サマラ・ジョイ(vo, 1998年生)は、日本のジャズ、ヴォーカルファンの間でも、最も注目される若手歌手といってよい存在になっているようです。ジャズ批評誌の「ジャズオーディオ・ディスク大賞 2022」のヴォーカル部門でも、本作の「Linger Awhile」が金賞(第1位)を得ています。

メンバーは、サマラ・ジョイ(vo, 編曲)パスカーレ・グラッソ(g)、ベン・パターソン(p)、デイヴィッド・ウォン(b)、ケニー・ワシントン(ds)。ケンドリック・マカリスター(ts)、テレル・スタッフォード(tp, flh)、ドノヴァン・オースティン(tb)。カルテットの伴奏が主で、管楽器は9と11のみの参加です。

曲目は次のとおり。

1  Can't Get Out Of This Mood (Frank Losser, Jimmy McHugh)
2  Gess Who I Saw Taday (Elisse Boyd, Muray Grand)
3  Nostalgia (Fats Navaro, Smara Joy Mclendon)
4  Sweet Pumpkin (Ronnell Bright)
5  Misty (Erroll Garner, Johnny Burke)
6  Social Call (Qustin Basheer, Jon Hendricks)
7  I'm Confessin' (Al Neiburg, Doc Daugherty, Ellis Remonds)
8  Linger Awhile (Harry Owens, Vincent Rose)
9  'Round Midnight (Thelonious Monk, Bernard Hanighen, Cootie Willimas)
10  Someone To Watch Over Me (George Gershwin, Ira Gershwin)
11  I'm Grad There Is You (Jimmy Dorsey, Paul Madeira)
ほとんどスタンダード曲です。珍しいのは、「Nostalgia」、「Sweet Pumpkin」、「Social Call」といったところでしょうか。「Nostalgia」には、サマラ・ジョイが詞をつけています。

サマラ・ジョイは、本作により、グラミー賞の「ベスト・ジャズ・ボーカル・アルバム」と「ベスト・ ニュー・アーティスト」を受賞しています。滑らかな声の質感、自在なフレージング、リズムへの乗りの良さと、聴いていてとても気持ちが良いアルバムです。彼女は、バリー・ハリスを師と仰ぎ、バップへの関心も強いようで、ファッツ・ナヴァロ作「Nostalgia」やロンネル・ブライト作「Sweet Pumpkin」を選曲しています。「Gess Who I Saw Today」や「Misty」といったスローテンポの曲も良く、次作も楽しみです。

(参考)「Can't Get Out Of This Mood」がビデオで聴けます。

Samara Joy - Can't Get Out Of This Mood (Official Studio Video) - YouTube

【サマラ・ジョイ ホームページ】

Home - Samara Joy

この4月25日から30日まで、ニューヨークのVILLAGE VANGUARDに登場するなど、ひっぱりだこのようです。 

 

【ジャズ批評2023年3月号】

   

表紙。以下気になったページを掲載します。

   

マイ・ベストアルバム2022の相沢栄さん(山形市のジャズ喫茶「OCTET」店主)のチョイスです。1位と2位のアルバムは僕も持っていて、納得のベスト5。嗜好が似ているのが嬉しい。

   

白澤茂稔さん(神田猿楽町「On a slow Boat to」店主)のベスト5が、今回注目されました。1位は、今回取り上げているサマラ・ジョイ「Linger Awhile」です。

   

レコード・CD販売店のベストでは、京都のJEUGIAのものが、僕にはしっくりきました。CELLAR MUSICのものを挙げていて、ハードバップ指向で、参考になります。

(藤岡靖洋の海外探訪記)

   

今号の中で、最も面白かったのは、藤岡靖洋さんの海外探訪記です。ニューヨークの最新情報を知ることができます。

寺久保エレナ(as)がヴィンセント・ハーリングのトラで、出演したジャズクラブ「Smoke」の様子。

ジャズクラブ「ブルーノート」には、サマラ・ジョイ(vo)が出演。藤岡さんもプッシュしていて、人気もあるようです。