27日(日)は、仕事で朝から出かけて、帰宅したのが午後3時でした。中途半端な時間だったので、遠くに出かけずに、すぐ近くの映画館「飯田トキワ劇場」で、「謎解きはディナーのあとで」を見てきました。肩の凝らないミステリーでしたが、桜庭ななみが歌手役で出演をしていて、「What's New?」、「Love」、「The End of The Wolrd」というバラードを歌っていました。実際は吹き替えですが、思わぬところで、スタンダードが楽しめました。映画の後は、イーデン・アトウッドのバラード集で。
EDEN ATWOOD (イーデン・アトウッド)
THIS IS ALWAYS THE BALLAD SESSION (Groove Note 2004年録音)
こういったスタンダード曲が映画の中で使われているのを見るのは、ヴォーカルファンの一人として嬉しく、「What's New?」のメロディが流れた途端、身を乗り出しました。誰が歌ってくれていてもいいのですが、女優としての経歴もあるイーデン・アトウッドのような歌手ならば、そんな場面にはぴったりですが、これはないものねだりですね。
メンバーは、イーデン・アトウッド(vo)、ビル・カンリフ(p、編曲)、トム・ハレル(tp, flh)、Darek Oleszkiewia(b)、Larance Marable(ds)。ビル・カンリフの行き届いた繊細なピアノや、トム・ハレルの刺激的でない柔かな音が、バラードに適しています。また、このレーベルの録音は優秀だという評価を得ていますが、ここでも彼女の声や息遣いをよくとらえています。
曲はスタンダードです。「Without A Song」(歌なしで)、「This is Always」、「Day By Day」、「Blame It On My Youth」、「Deep Purple」、「You're Nearer」、「Serenata」、「You Leave Me Breathless」、「Come Rain or Come Shine」(降っても晴れても)、「For All We Know」の10曲。よく知られている曲ばかりですが、静かで切々と歌っていて、新鮮に感じる曲が多いです。
バラード集ですが、繊細さだけでなく、意外に力強く歌っています。アトウッドの歌に加え、カンリフ(p)やハレル(tp)の伴奏やソロもよく、秋の夜長にじっくりと聴くのに相応しいアルバム。「Blame It On My Youth」はベースの伴奏だけで歌っていて、歌詞がストレートに伝わってきて印象深い。ゆったりとスイングする「Day By Day」や「Deep Purple」も楽しめます。僕の大好きな曲の「You Leave Me Breathless」を取り上げているのも嬉しいところ。
【飯田トキワ劇場 謎解きはディナーのあとで】
謎解きはディナーのあとで映画公式ホームページ トキワ劇場の上映は、公開から大分経っています。
(飯田トキワ劇場) 長野県飯田市銀座5-2 TEL:0265-22-0742