先週の土曜日(8月2日)には、「長野びんずる」という長野市の商工会議所が中心となって開催している夏祭りがあり、市街地の車をストップして賑やかに行われました。昔は踊りもやりましたが、最近ではひたすら飲む方に回り、友人と2軒はしごしてしまいました。街中には浴衣姿の女性が多くて、昔にタイムスリップしたかのようでした。リオ・デ・ジャネイロで録音したフェスティヴァル(お祭り)作品です。
KENNY DORHAM (ケニー・ドーハム)
HOT STUFF FROM BRAZIL (WEST WIND 1961年録音)
1961年7月にブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催されたアメリカ・ジャズ・フェステイヴァルにおける実況録音です。ケニー・ドーハム名義ですが、綺羅星のごとくのメンバーが集まり、スイング感あふれる演奏を繰り広げています。
メンバーは曲目によってかなり異なりますが、ケニー・ドーハム(トランペット)、カーティス・フラー(トロンボーン)、ズート・シムス(アルト・サックス)、アル・コーン(テナー・サックス)、ハービー・マン(フルート)、ロニー・ボール(ピアノ)、べン・タッカー(ベース)、デイヴ・ベイリー(ドラムス)、レイ・マンティラ(パーカッション)です。
お祭りですから有名曲が多く、「Wee Dot」、「A NIght In Tunesia」、「Autumn Leaves」、「It's All Right With Me」のスタンダードに、アル・コーン作の「Halley's Comet」と「The Red Door」です。アル・コーンの2作品は、アル&ズート・チームの演奏で、ズートはアルトを吹きます。ソロの入り方などテナーと同じで、すぐズートだとわかります。「We Dot」と「A Night In Tunesia」は全員によるジャム・セッション。「Autumn Leave」はケニー・ドーハム、「It's All Right With Me」はカーティス・フラーのそれぞれワンホーンです。
ピアノにロニー・ボールが座っています。「All About Ronnie」(Savoy)やクリス・コナーのFM盤で聴いて記憶に残るピアニストの一人ですが、ここではスインガーぶりを発揮しています。カーティス・フラーの迫力のあるプレイも印象深く、ズート・ファンも見逃せないだろうし、音質がいま一つですが持っているとうれしい一枚です。
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