安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジャズとグルメの札幌・小樽旅行2024(5)【フェイスレコード、クリケットレコードなどレコード店、購入したレコード】

2024-10-14 19:30:00 | ジャズ

今回、レコード店は6店回り、初めて、フェイスレコードとクリケットレコードに寄りました。なお、行きたかった楽音舎は、閉店になり、それがとても残念でした。

前からほしかったシヴィル・シェパート「Vanilla」があり、購入できて嬉しかった。前回の昨年12月に比べると、ブルーノートレーベル関連やちょっと珍しいレコードは、全体に値段が騰っていました。

【フェイスレコード 札幌店】

住所:北海道札幌市中央区北5条西2丁目 札幌ステラプレイス センタ 4階
電話:011-209-5293
ホームページ:フェイスレコード–ショップガイド–札幌ステラプレイス (stellarplace.net)

札幌駅ビルの中にお店はあります。本店は渋谷ですが、こちら札幌店は2023年4月オープンです。

スピーカーのJBL L100が埋め込まれていて、ここから音楽が流れていました。

ソウルやブラックコンテポラリーなどなど、有名盤が紹介されていました。

在庫のレコードは、ソウルやブラックなどコンテンポラリーの洋楽が主体のようでした。

ジャズもあります。珍しいものは、結構高い値段がついていました。


【クリケットレコード】 【札幌音蔵】

住所:北海道札幌市白石区栄通8丁目1-34
電話:011-867-0130
ホームページ:Cricket Record (cricket-record.jp)

地下鉄東西線南郷7丁目駅より徒歩10分くらいです。水源地通りを豊平区方面へ、白石栄通郵便局を左折6軒目(東北通)。

ヴィンテージオーディオ販売・修理の札幌音蔵。同じ経営で、レコード販売部門がクリケットレコード。

タンノイなどヴィンテージスピーカーがずらりと並んでいます。

アンプは、ほとんどマッキントッシュばかりのように見えました。

電蓄などもありました。

Cricket Records(クリケットレコード)は、すぐ札幌音蔵のすぐ隣です。

ジャズやヴォーカルのレコードもありますが、主体は、クラシックの輸入盤です。

(文教堂書店)

南郷7丁目駅から近い、文教堂書店にも寄りました。

7インチのオールディーズ盤が展示してあり、眺めているだけでも楽しい。

 

(フレッシュエア)

狸小路にある「フレッシュエア」にも寄りました。

(ビートレコード)

大通公園から近いビートレコード。お店は地下になります。

【DISC EVANS】

住所:北海道札幌市中央区南17条西5丁目4−15 牧コーポ 1階
電話:011-513-2329

ディスク・エヴァンス。海外買付けが主体のお店です。

店内。オーディオ機器の置いてあるところを撮影。

ポスターの女性が、最初、誰だかわからず、マスターにうかがいました。マリリン・モンローでした。


【購入したレコード】

   

シビル・シェパード(vo)「Vanilla」(Peabody)。フィニアス・ニューボーン(p)が伴奏を行っているシビル・シェパード(女優として有名)のアルバム。レコードを入手出来、嬉しい。

   

上記「Vanilla」のレコードラベル。

   

エディ・トンプソン「Ain't She Sweet」(Hep)。瀟洒なピアノトリオアルバムです。実は、売却してしまい、後悔していた一枚。買い戻しができて嬉しい、

   

カーティス・ピーグラー「I'll Be Around」(Pablo)。カウント・ベイシー楽団に参加していたことのあるピーグラー(as)のワンホーン・アルバム。興味を惹かれて購入。

   

フレイザー・マクファーソン「Indian Summer」(Concord)。ズート・シムズに似ていると言われることもあるフレイザー・マクファーソン(ts)のアルバム。興味を惹かれて購入。

(6)へ続きます。(6)は、立ち寄ったジャズ喫茶やジャズクラブ「Day by Day」のライブの模様についてなど記します。


佐藤達哉著「ジャズアルバム大全」(PHPエディターズ・グループ)。楽しく参考になる本です。

2024-01-24 19:30:00 | ジャズ

今年のお正月に購入した、佐藤達哉著「ジャズアルバム大全」(PHPエディターズ・グループ)を、関心のある部分をかなり読んだので、感想を記します。  

   

表紙

(帯裏にある本書の内容紹介)

著者が、自身のブログに掲載した多数のレコードの中から70タイトルを厳選し、一つ一つについて、演奏者の略歴や演奏スタイル、レコーディングの背景、曲の成り立ちやソロフレーズ、使用楽器などの解説と、そのレコードについて、縦横無尽に述べたものです。

(著者の佐藤達哉さんの紹介)

   

佐藤達哉ホームページ:TATSUYA SATO offical web site

佐藤達哉ブログ:佐藤達哉|note (この本の元となったブログです。現在も続行中、読み応えあります。)

(目次の一部)

   

目次は、取り上げたミュージシャン名と、その関連レコード(CD)のタイトルからなります。多くのレコードを取り上げたミュージシャンは次のとおり。これは、著者の関心の順と言ってもよいです。

1位 マイケル・ブレッカー(テナー・サックス) 10枚
2位 ジョー・ヘンダーソン(テナー・サックス)  6枚
3位 スタン・ゲッツ(テナー・サックス)     5枚
4位 デイヴ・リーブマン(テナー・サックス)   4枚
5位 ソニー・ロリンズ(テナー・サックス)    3枚
5位 ウェイン・ショーター(テナー・サックス)  3枚
5位 ローランド・カーク(テナー・サックス)   3枚

著者は、テナー・サックス奏者なので、同じ楽器のものが多く取り上げられています。マイケル・ブレッカーやジョー・ヘンダーソンが多く、現代のテナー・サックス奏者に及ぼしている影響がよくわかります。

(感想など)

テナー・サックス奏者である著者の極私的なアルバム紹介の本です。ジャズの歴史とか、背景となる時代についても触れられることはありますが、重要視されていません。その代わり、一枚一枚の紹介が細部にわたり、ミュージシャンとしての観点が入っています。

ジャズが好きで、いろいろとレコード(CD)を聴いている人向けの本です。紹介されたアルバムを聴いたことがなければ、読んでもつまらないので、聴いたことがなければ、そのアルバムを用意した方がよいです。著者の記述に共感する部分も多く、『ソニー・ロリンズ・アンド・ザ・コンテンポラリー・リーダーズ』の中

で、『いつ聴いてもゾクゾクしてしまうのがバラード、「イン・ザ・チャペル・イン・ザ・ムーンライト」の最初のテーマのサビ後、メロディのアウフタクト部分に出てくるLow B♭のサブトーンです。』と記していて、あそこはそうだよなと相づちを打ちました。

(佐藤達哉さんの著書を読んで聴いてみたアルバム)

   

ソニー・ロリンズ「And The Contemporary Leaders」。上記に記した「In The Chapell In The Moonlight」が聴けます。

   

キース・ジャレット「Somewhere」。

この中の「Tonight」を論じて佐藤さんは、『イントロ無しでキースのカウントに続き曲がスタート、天から舞い降りてくるメロディを恐山のイタコ状態で身体に受け入れ、ピアノフォルテの完璧な演奏者が脱力、鼻歌でプレイしますが、これはジャズというよりもジャンルを超えた純粋音楽の領域に達しています。』と記しています。面白いので、抜き書きしました。