安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

THE EUROPEAN ALL STARS 1961

2015-09-30 22:14:23 | ヴァイブ、オルガン他

TUTAYAのお薦めの棚にあった映画「パリは燃えているか」を借りてきて見ました。第2次世界大戦中の占領下のパリで、レジスタンス運動の様子とパリ解放、並行して「パリを燃やせ」というドイツからの指令をパリ駐在のドイツ軍指令官が実行に移さなかった経緯を描いたドキドキものの映画でした。史実に基づいているようですが、パリの街がその時の破壊を免れて現在の姿があることがわかる映画でした。ヨーロッパ中のミュージシャンが出演したライブ盤。

THE EUROPEAN ALL STARS 1961 (Sonorama 1961年録音)

   

12か国のミュージシャンがベルリンに集まって開催された演奏会の記録です。こういうメンバーが集えるのもヨーロッパが地理的にも歴史的にも一体感があるからでしょうか。元々は、テレフンケンレーベルからのリリースですが、Sonoramaレーベルが再発してくれたCDです。Monica Zetterlund(モニカ・ゼタールンド)がバス・ガイドさながらに出迎えをしている構図のジャケットはユーモラスで面白い。

曲によって楽器の編成が変わりますが、主な出演者を記します。ダスコ・ゴイコヴィッチ(tp)、アルバート・マンゲルスドルフ(tb)、アルネ・ドムネラス(as)、ハンス・コラー(ts)、ロニー・ロス(bs)、テテ・モントリュー(p)、マーシャル・ソラール(p)、フランコ・チェリ(g)、ファッツ・サディ(vib)、モニカ・ゼタールンド(vo)といった各国を代表するミュージシャンが顔を揃えています。

曲は、チャールス・ミンガス作で12人のコンボによる「Haitina' Fightsong」、ドムネラス(as)をフューチャーした「Gone With The Winds」、サディ(vib)をフューチャーした「Hittin' The Blues」、モントリュー(p)をフューチャーした「Blue Monk」、大型コンボによる「Avertissez-moi」、ゼタールンドのヴォーカルをフューチャーした「Am I Blue」、大型コンボによる「That Old Devil Love」、ドムネラス(as)やコラー(ts)をフューチャーした「3+3」、大型コンボによる「High Notes」という9曲です。

ヨーロッパ各国のミュージシャンが一堂に会した記録として興味深いアルバム。いろいろな編成ですが、傑出しているのは、テテ・モントリュー(p)がトリオで演奏した「Blue Monk」で、少しモンクの曲らしくないのですが華麗。アルネ・ドムネラス(as)も「Gone With Wind」等でソロをとっていて目立ちます。モニカ・ゼタールンドが「Am I Blue」でフューチャーされているので、ヴォーカルファンは、ジャケットといい歌といい持っていてもいいかもしれません。

【パリは燃えているか】

1966年公開。ルネ・クレマン監督。カーク・ダグラス、グレン・フォード、ジャン・ポール・ベルモンド、アラン・ドロンらが出演。

   


北横岳、縞枯山、茶臼山登山 (長野県茅野市) (2)

2015-09-29 20:45:35 | 登山・ハイキング

【縞枯山】

   

坪庭から見た縞枯山。

   

坪庭から左に折れて、木道を進むと平らな草原のような場所に出ます。登山する人ばかりでなく坪庭の散策を目的とした方も、このあたりには足を伸ばす人が多いようです。パット目の前が開けたいい景色です。

   

縞枯山荘。大勢のお客様がいました。

   

雨池峠。ここを右折して縞枯山山頂に向かいます。

   

少しきつい上りです。

   

縞枯山山頂。ここは道標があるくらいで、他にはなにもありませんし、視界も開けていません。展望台に向かいます。

   

岩が積み重なった展望台。数人の方がいました。ここで昼食。

   

縞枯山展望台から茶臼山。

   

茶臼山の左手には、南八ヶ岳方面が見えます。少し拡大してあります。

【茶臼山~大石峠~八ヶ岳ロープウェイ山頂駅】

   

縞枯山から下りて鞍部を行き、緩い上りになります。

   

茶臼山山頂。すぐに展望台に向かいます。

   

茶臼山展望台。

   

茶臼山展望台から八ヶ岳方面。雄大な景色を臨むことができます。

   

展望台近くの林の様子。つい見とれて、写真に収めました。

   

茶臼山から大石峠を目指します。

   

大石峠道標。

   

大石峠からオトギリ平を目指します。途中は緩斜面で視界が開けていて快適でした。

   

オトギリ平の様子。ベンチに腰掛けて小休止しました。

   

オトギリ平から出逢いの辻への道。リボンがたまにあって道に迷うことはありませんが、あまり整備されていません。

   

出逢いの辻。ここで二人連れの登山者から、麦草峠への道を尋ねられました。

   

五辻。

   

花は見かけなかったのですが、このあたりには何種類かありました。

   

しばらくいくと散策路になります。木道ですが、結構長く続きます。

   

山頂駅近くになってきました。

   

山頂駅到着。


北横岳、縞枯山、茶臼山登山 (長野県茅野市) (1)

2015-09-28 22:07:22 | 登山・ハイキング

9月22日に、初心者に人気の高い北八ヶ岳方面の北横岳(標高 2480m)、縞枯山(標高 2403m)、茶臼山(標高 2384m)に登ってきました。標高の高いところは、秋がやってきたといった光景で、ことに七ッ池から見た北横岳方面の景色は絶品でした。北横岳と茶臼山はこの夏に行ったのですが、撮った写真を全て誤って消去してしまい(泣)、今回その埋め合わせの登山でもありました。しかし、秋の美しい景色にも出会い、埋め合わせを遥かに超えた素晴らしい時間を過ごすことができました。

【行 程】

長野市自宅発 7:30 (上信越自動車道経由。途中コンビニで買物)
北八ヶ岳ロープウェー山麓駅 9:30

山頂駅(坪庭)出発 10:05
北横岳ヒュッテ 10:38 
北横岳北峰 10:55
北横岳ヒュッテ 11:08~11:19(七ッ池散策含む)
坪庭着(北横岳登山道道標地点) 11:42

縞枯山荘 11:54
雨池峠 11:59
縞枯山山頂 12:22
縞枯山展望台 12:35~12:54(昼食休憩)

茶臼山山頂 13:16
茶臼山展望台 13:19~13:24 
大石峠 14:03 
おとぎり平 14:15~14:20(小休憩)
出逢いの辻 14:34
五辻 15:02
山頂駅 15:30

山麓駅出発 16:00
長野市自宅着 17:45

【北横岳】

   

ロープウェーから山麓駅

   

坪庭

   

登山者で賑わっていて、ゆっくりの上りになりました。

   

北横岳ヒュッテ

   

北横岳ヒュッテからの上りの道。少し急です。

   

北横岳(北峰)山頂。

   

頂上には多くの登山者がいました。

   

北横岳北峰から蓼科山。

   

北横岳ヒュッテの横にある七ッ池への道標。1~2分で池に着きます。

   

七ッ池(手前の一の池)。

   

七ッ池(手前の一の池)から、北横岳方面の光景。

   

七ッ池。奥の方のニの池。

   

下りている途中ですが、葉っぱが輝いていたので思わず撮影しました。

   

坪庭内の北横岳登山道標識へ到着。


ケニー・ドリュー PAL JOEY

2015-09-27 09:46:12 | ピアノ・トリオ

先の連休は、山へ行ったのを除きほぼ安曇野市にいましたが、空いた時間に足を伸ばして伊那市高遠で開催されている「高遠古本まつり」へ行ってきました。高遠城址の桜や高遠まんじゅうは有名ですが、他にも特徴を出そうとしている商店街の取り組みです。こじんまりとまとまっている街並みは、歩いて回るのにいい大きさで、3~4か所ほど古本の置いてある場所を回り、ニ冊買い求めました。「I Could Write a Book」の収録されているアルバムを。

KENNY DREW (ケニー・ドリュー)
PAL JOEY (RIVERSIDE 1957年録音)

   

「Book」(本)が題名にあるスタンダード曲には、「My Coloring Book」もありますが、リチャード・ロジャース=ロレンツ・ハートの「I Could Write a Book」を聴いてみます。ミュージカル「Pal Joy」中の曲で、映画化された「夜の豹」にも出てきます。ヴォーカルはもちろん、インストにも沢山のヴァージョンがあります。マイルス・デイヴィスの「Relaxin'」(Prestige)中のものがなんといっても代表ですが、ケニー・ドリューのものにしてみました 。

メンバーは、ケニー・ドリュー(p)、ウイルバー・ウェア(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。これは、ケニー・ドリューのリバーサイドレーベルにおける最終作です。彼の次のリーダー作は1960年録音の「Undercurrent」(Blue Note)で、その後はヨーロッパに渡ってからで、1973年からのスティープルチェイスへのものが多数あります。こうしてみると、60年代は彼のような名手にも厳しい時代でした。

曲は、ミュージカル「Pal Joey」と、映画「夜の豹」で使われたロジャース作の別のミュージカル中のものです。「Bewitched」(魅惑されて)、「Do It The Hard Way」、「I Didn't Know What Time It was」(時さえ忘れて)、「Happy Hunting Horn」、「I Could Write a Book」、「What is a Man?」、「My Funny Valentine」、「The Lady is a Tramp」の全8曲。スタンダードが多いですが、「Do It The Hard Way」や「What is a Man?」といった聴く機会の少ない曲もあります。

ドリュー(p)は、ブルージーなものばかりでなく、歌ものにも抜群のセンスを示し、ミュージカル曲集のこのアルバムでも素晴らしいプレイが聴けます。最初の「Bewitched」は、アルペジオで始まるイントロから終わりまで見事なバラード、「I Didn't Know What Time It was」は、意表をついてスローでスイングしています。「I Could Write a Book」ですが、歯切れよくテーマを弾いた後の長いソロでは、時々和音をはさみながらよく歌っています。

【高遠古本まつり】 

   

長野県伊那市高遠の街並み。歩道が整備されていて歩きやすいです。

   

メインの会場。冷麦茶の無料サービスもありました。

   

会場内、数人のお客様がいました。こちらで、ビル・クロウ著・村上春樹訳の「さよならバードランド」の単行本(新品)を購入しました。登山など山関連の本が多くありました。

   

古書店「陽炎堂」。
住所: 伊那市高遠町1655-1
電話:080-3552-0260
ホームページ:Kageroudou 

   

会場の一つ。信州長野県関係の本が陳列されていました。

   

会場の一つ。幟も立てています。


SILVER BEAT (シルバービート) (長野県長野市)

2015-09-25 21:26:38 | ジャズ喫茶

長野市郊外にジャズを流しているSilver Beat(シルバービート)というお店があります。ロケーションから住宅街の喫茶店という感じが強いのですが、オーディオが充実し、また、毎月最終日曜日にはジャズレコード鑑賞会を開くなど、ジャズ喫茶といっていいお店です。久しぶりに先月(2015年8月30日)の鑑賞会に行ってきたので、お店の模様を記事にしました。

   

お店の外観。相当大きな建物です。

   

表の道路からも見えるように設置してある看板。

   

お店の中は広いです。スピーカーに向かって撮っていますが、右側にオーディオ室やレコードラック、後方にはカウンターがあります。

   

部屋の中央にはピアノとギターが置かれていました。

   

カウンター背後には、ジャケットが飾られています。

   

壁に作りつけられているレコード棚。1500枚くらいあるようです。

   

スピーカー:ALTEC 820A  ポール・デズモンドのアルトサックスが暖かでプリティに鳴っていました。

   

備えられているオーディオ装置。

   

プレイヤー:GARRARD 301  カートリッジ:オルトフォン  プリイメインアンプ:ウェスタン製 真空管アンプ WE118A

   

本日のアルバムは、デイブ・ブルーベック(P)のものでした。鑑賞会用に曲目などを記載したパンフレットが用意されていました。改めて聴いてみると、アルバム「TIME OUT」(Columbia)にはヒット曲「Take Five」ばかりでなく、いい演奏が詰まっています。聴衆は、僕を含めて7~8名といったところでしたが、質問をしている女性の方もいて、それぞれ熱心に耳を傾けていました。14時からはじまり、2回同じレコードがかけられます。

   

コーヒー。上品な味でした。

【Silver Beat (シルバービート)】

住所:長野市金箱438
電話:026-295-9680
営業時間:11:00~19:00くらい(定休日 水曜)