オードリー・モリスの弾き語りアルバム「ビストロ・バラッズ」を聴いたところ、ピアノはほとんどムードを設定するのに使われていました。これはこれで上手く歌をひき立てているのですが、ピアノも活躍する弾き語りアルバムを聴いてみようかと、ダイアナ・クラールのCDを取り出しました。
DIANA KRALL (ダイアナ・クラール)
LIVE IN PARIS (Verve 2001年録音)
2001年11月29日から12月2日にかけてパリのオランピア劇場に出演した際のライヴアルバムです。DVDも出ているので、そちらをもっていらっしゃる方も多いと思います。ピアノ、歌ともによくスイングする人気アルバムです。
メンバーは、ダイアナ・クラール(vo,p)のほかジョン・クレイトン(b)、ジェフ・ハミルトン(ds)、アンソニー・ウィルソン(g)、ジョン・ピサノ(acg)、ポウリーニョ・ダ・コスタ(per)、アラン・ブロードベント(指揮)、ヨーロッパ交響楽団です。ジョン・クレイトンとジェフ・ハミルトンを入れていますから、リズムがいいわけですね。
曲によりインスト・ソロもたっぷりと聞けるので、ヴォーカル・ファンばかりでなくインスト・ファンにも楽しめるアルバムです。「I Love being Here With You」や「Devil May Care」では、早いテンポでピアノ、ギターなどの鮮やかなソロが聴けます。
「S' Wonderful」はボサノヴァで軽くやっています。ピアノソロも心地よく、こういうヴァージョンもいいです。僕ははじめて、この曲のボッサヴァージョンをここで聴きました。しっとりとしたものでは「A Case of You」(ジョニ・ミッチェル作)がよく、その他にシナトラ・ナンバーの「East of The Sun」、「I've Got You Under My Skin」などが収録されています。全12曲。
それにしても、CDが続々と発売されています。多すぎて新譜情報を見ようという気にもなかなかなりません。マイペースで楽しんでいます。ホーム・ページにオードリー・モリス(ヴォーカル)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう