安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

マイク・ルドン「PARTNERS IN TIME」と雑誌「男の隠れ家」の特集「癒しの山城・古戦場・歴史道」の話題

2020-05-31 19:08:39 | ピアノ・トリオ

雑誌「男の隠れ家2020年7月号」の特集は、『癒しの山城・古戦場・歴史道 ベスト36』で、お勧めの歴史スポットを36箇所紹介しています。お勧めの歴史道に「真田の道」(片品村~上田市)があり、その沿道にはお勧め山城の「岩櫃城」と「名胡桃城」もあるので、そこへドライブに行くつもりです。ドライブ感が半端でないピアノの演奏を。

MIKE LeDONNE (マイク・ルドン)
PARTNERS IN TIME (SAVANT 2019年録音)    

   

ピアノとオルガンを演奏するマイク・ルドン(1956年生)は、1980年代にはベニー・グッドマンやミルト・ジャクソンのバンドで活動し、90年代にはソニー・ロリンズやベニー・ゴルソンと共演するなど幅広く対応してきたミュージシャンです。このリーダー作ではハードバップに根差したやや新しめの演奏を行っています。

メンバーは、マイク・ルドン(p)、クリスチャン・マクブライド(b)、ルイス・ナッシュ(ds)。普段共演しているメンバーではなく、マクブライド(b)とナッシュ(ds)を迎えていて、意欲が感じられます。非常にいい組み合わせで、それだけでも食指が動きます。

曲は、ルドンの自作3曲に、スタンダード、ジャズオリジナルとバラエティに富んでいます。
1  Lined with a Groove (Ray Brown)
2  My Funny Valentine (Richard Rodgers)
3  Soud (Mike LeDonne)
4  Lament (J. J. Johnson)
5  Recovery Blues (Mike LeDonne)
6  Here's That Rainy Day (James Van Heusen)
7  N. P. S. (Cedar Walton)
8  Bopsolete (Mike LeDonne)
レイ・ブラウン(b)作「Lined with a Groove」は、マクブライド(b)の参加があって選曲されたもので、「Soud」はマッコイ・タイナー(p)への尊敬を込めて作られた曲です。

マクブライド(b)とナッシュ(ds)が繰り出す、柔軟で鋭いリズムをバックにマイク・ルドン(p)が縦横無尽に弾いています。最初の「Lined with a Groove」では、マクブライドが長いソロをとり、ナッシュが最後の方で歌っていて、かっこいい仕上がり。マッコイ・タイナー風の「Soud」では、ルドンのプレイが圧倒的で、普段はオルガンを弾いているとはとても思えません。「My Funny Valentine」は、ミルト・ジャクソンの影響を受けて倍テンポ、「Here's That Rainy Day」も早めのテンポと活きがよく、かなり楽しめる作品。録音も良い。

   

ジャケットの裏面にはトリオの3人の写真が載っています。ルイス・ナッシュ(ds)だけは、実演を2回聴いたことがあります。

【マイク・ルドンの ホームページ】

mikeledonne.net

略歴やディスコグラフィーなどが掲載され、充実したホームページです。

【男の隠れ家2020年7月号】

   

表紙

(目次)

(是非出かけたい場所)

   

「歴史道を旅しよう」に出てくる『真田の道』。長野県上田市から鳥居峠を越えて群馬県片品村までです。ドライブに最適そうです。

   

山城を旅しように出てくる『岩櫃城』(群馬県東吾妻町)は、上記の『真田の道」沿いにあります。訪れてみたい。

      

山城を旅しように出てくる『名胡桃城』(群馬県みなかみ町)は、上記の『真田の道」沿いにあります。こちらも訪れてみたい。

(機会を作って訪れたい場所)

   

明知鉄道には乗ったことがあるのですが、その際には岩村城(岐阜県恵那市)を訪れませんでした。規模が大きそうだし、城下町もあるようなので、訪れてみたい。長野県からは近い場所です。

   

歴史道の『信玄棒道』(山梨県北杜市~長野県富士見町)は、八ヶ岳の麓でもあるし、一度歩いてみたい。

   

山城の山中城(静岡県三島市)は、富士山と駿河湾を一望する場所にあり、景観が素晴らしそうです。ちょっと遠くですが、機会があれば訪れてみたい場所です。

   

古戦場の『三方ヶ原の戦い』(静岡県浜松市)に紹介されている当時家康が本拠とした浜松城(天守閣と門が再建されている)を訪れてみたい。浜松や静岡近辺のジャズ関連のお店にも行きたいと願っています。


北アルプス展望の「カフェ 風のいろ」 (安曇野喫茶店巡り 長野県北安曇郡池田町)

2020-05-30 19:31:05 | グルメ

安曇野市の北隣の池田町には、北アルプスの展望が良いことから、いくつかレストランや喫茶店が立地しています。そのうちの一つ、カフェ「風のいろ」に初めて寄りました。大町市に近く展望できる山の範囲が広い場所でした。

ランチにパスタのセットをいただきましたが、丁寧に作られていました。お店はギャラリーも兼ね、外には望遠鏡が設置されていて星空観察会が開かれています。店内は落ち着く空間で、ゆっくりとでき、また寄りたくなりました。

看板。場所はわかりやすい。

外観

入口

最も奥の方から入口の方へ向かって撮影。こちらから正面に見えている窓の手前に座りました。

座った席から反対に撮影。大きな窓のせいもあって、広々とした感じがする店内です。

店内には電子ピアノやストーヴがあります。

ギャラリーも兼ねていて、絵の展示があります。「山麓の風景 三人展」を開催中でした。

展示の一部。

セットのパンとサラダ。

トマト味のものにしたのですが、ホールトマトがのっていて、それもあわせて美味しい。

デザートのバニラアイスクリーム。

コーヒー。

座った席から窓越しに北アルプス方面を展望。天気が良ければ、燕岳の燕山荘がよく見えるそうです。

こちらは、大町市に近い方で、桑ノ峰が見えています。

外に設置されている天文台。

有明山を撮影してみました。

駐車場わきには花も。

お店から北アルプスを撮影した写真。400円でしたが、便利なので購入。左が南の方角になります。右手前の「大洞山」へルートがあれば登ってみたい。

続きで、北方向の大町・白馬方面。2つに分けて掲載してありますが、横長の一枚の写真です。「蓮華岳」と「爺ヶ岳」がきれいに写っています。

【カフェ 風のいろ】

住所:長野県北安曇郡池田町池田919-2「
電話:0261-85-0005
ホームページ:cafe-kazenoiro.com


デアゴスティーニ・ジャパン「DVD オペラコレクション」全65巻をやっと揃え、ぼつぼつ観ています。

2020-05-29 20:16:33 | クラシック

デアゴスティーニ・ジャパンが、2009年9月1日から2012年2月14日まで隔週で発行した『DVDオペラコレクション』全65巻をようやく揃えました。当時、観ている時間がとれず6巻までで新刊の購読を中止したのですが、鑑賞に便利なので、昨年夏までには65巻のうち15巻分を入手していました。

ところが、昨年のセイジオザワフェスで、チャイコフスキーの「エフゲニー・オネーギン」を観て、オペラに対する関心が再び高まり、残りの50巻の入手に努め、最近全巻達成しました。時間に余裕もでてきたので、オペラ映像を観る時間も増えつつあり、このコレクションは役立ちます。

なお、付属の冊子もオペラの粗筋や名曲の紹介、作曲家の生涯などが記載されていて充実しています。

書棚に収納しています。

冊子はまとめて収納しています。「原色日本の美術」という父の本の右横です。

『DVDオペラ・コレクション』のタイトル一覧を備忘的に記します。

  1  カルメン(ビゼー)
  2  椿姫(ヴェルディ)
  3  魔笛(モーツァルト)
  4  蝶々夫人(プッチーニ)
  5  アイーダ(ヴェルディ)
  6  フィガロの結婚(モーツァルト)
  7  ラ・ボエーム(プッチーニ)
  8  セビリャの理髪師(ロッシーニ)
  9  トゥーランドット(プッチーニ)
10  こうもり(ヨハン・シュトラウス2世)
11  ドン・ジョヴァンニ(モーツァルト)
12  リゴレット(ヴェルディ)
13  トスカ(プッチーニ)
14  ローエングリン(ワーグナー)
15  エフゲニー・オネーギン(チャイコフスキー)
16  コジ・ファン・トウッテ(モーツアルト)
17  タンホイザー(ワーグナー)
18  魔弾の射手(ウェーバー)
19  フィデリオ(ベートーヴェン)
20  天国と地獄(オッフェンバック)
21  イル・トロヴァトーレ(ヴェルディ)
22  ばらの騎士(リヒャルト・シュトラウス)
23  ホフマン物語(オッフェンバック)
24  さまよえるオランダ人(ワーグナー)
25  オテロ(ヴェルディ)
26  ファウスト(グノー)
27  愛の妙薬(ドニゼッティ)
28  マノン・レスコー(プッチーニ)
29  ノルマ(ベッリーニ)
30  夢遊病の娘(ベッリーニ)
31  後宮からの誘拐(モーツァルト)
32  ドン・カルロ(ヴェルディ)
33  サムソンとデリラ(サン=サーンス)
34  ランメルモールのルチア(ドニゼッティ)
35  清教徒(ベッリーニ)
36  ファルスタッフ(ヴェルディ)
37  トリスタンとイゾルデ(ワーグナー)
38  ペレアスとメリザンド(ドビュッシー)
39  オルフェオ(モンテヴェルディ)
40  ニュルンベルクのマイスタージンガー(ワーグナー)
41  仮面舞踏会(ヴェルディ)
42  ヴェルテル(マスネ)
43  パルジファル(ワーグナー)
44  ナブッコ(ヴェルディ)
45  連隊の娘(ドニゼッティ)
46  ラインの黄金(ワーグナー)
47  イドメネオ(モーツァルト)
48  ナクソス島のアリアドネ(シュトラウス)
49  運命の力(ヴェルディ)
50  ヴァルキューレ(ワーグナー)
51  ドン・パスクワーレ(ドニゼッティ)
52  ボリス・ゴドゥノフ(ムソルグスキー)
53  皇帝ティートの慈悲(モーツァルト)
54  ジークフリート(ワーグナー)
55  アンドレア・シェニエ(ジョルダーノ)
56  神々の黄昏(ワーグナー)
57  ルサルカ(ドヴォルザーク)
58  ヘンゼルとグレーテル(フンパーディンク)
59  チャールダーシュの女王(カールマン)
60  ラ・チェネレントラ(ロッシーニ)
61  シモン・ボッカネグラ(ヴェルディ)
62  メリー・ウィドウ(レハール)
63  サロメ(リヒャルト・シュトラウス)
64  西部の娘(プッチーニ)
65  真珠採り(ビゼー)

プッチーニの「ラ・ボエーム」を棚から出して観ました。出演は次のとおりで、歌、演奏、演出となかなかよいと思いました。

クリスティーナ・ガイヤルド=ドマス(S)、マルセロ・アルバレス(T)など出演。ブルーノ・バルトレッティ指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団。フランコ・ゼッフィレッリ (演出)。2003年収録。アルチンボルディ劇場(ミラノ)

ミミ役のクリスティーナ・ガイヤルド=ドマス(ソプラノ)がアリア「私の名はミミ」を歌っている場面。

なお、65巻の中に含まれていない重要作や有名作品の新規映像についても、良さそうなものがあれば購入しています。次はラインナップになく観たかったので購入した一例です。

マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」/レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」(Arthaus Musik)

   

ホセ・クーラ(T)、リリアーナ・ニキテアヌ(MS)フロレンツァ・チェドリンス(S)など。ステファノ・ランツァーニ(指揮)、チューリヒ歌劇場管弦楽団&合唱団、グリシャ・アサガロフ(演出)。2009年収録。

【新版オペラ・オペレッタ名曲選(音楽の友社)】

オペラの有名作を知るために、新版オペラ・オペレッタ名曲選(音楽の友社)という本を最近購入しました。207作品を網羅していて、簡潔な解説もわかりやすい。

   

表紙

   

裏表紙に記載された本書の特徴

   

ページの例。


ルード・ブリンク「DOUBLE FACE」とスピーカーを替えたジャズの流れる洋食店「バックドロップ」の話題

2020-05-28 20:01:42 | テナー・サックス

長野市内のジャズの流れる洋定食店「バックドロップ」に月に2回ほど寄っています。先日訪れたら、スピーカーをアルテックに変更してあり、ケニー・バレルのギターがやけにブルージーに聴こえていました。ポークソテー定食をいただきましたが、リーズナブルで美味しい。レコードは手がでないけど、最近再発されたCDはリーズナブルでした。

RUUD BRINK (ルード・ブリンク)
DOUBLE FACE (artesonora  1988年録音)

   

オランダのテナー・サックス奏者、ルード・ブリンク(1937年~90年)は、シーズ・スリンガー(p)のバンドやアン・バードン(vo)の伴奏などで名前は見かけますが、本人のリーダー作は少なく、しかも入手困難でした。今回のCD復刻は、朗報です。

メンバーは、ルード・ブリンク(ts)、Marcello Tonolo(p)、Giko Pavan(b)、Valerio Abeni(ds)。イタリアのVerona(ヴェローナ)で録音されていて、リズム陣はイタリアのミュージシャンです。ヴェローナは、クラシックファンには「アレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭」でお馴染みだと思います。

曲は、ルード・ブリンクの自作とスタンダードです。イタリア録音の故か、「Anema E Core」(With All My Heart)を取り上げています。
1  Double Face (Ruud Brink)
2  Cynthia Blue (Ruud Brink)
3  Conte (Ruud Brink)
4  Deep in a Dream (JImmy van Heusen)
5  Anema E Core (salve D'Esposito) 
    Body and Soul (Johnny Green)
6  What's New? (Bob Haggart) 

ルード・ブリング(ts)のゆったりとしたスイング感と、スタン・ゲッツに通じるようなメロディアスなプレイが堪能できます。自作3曲の中では、「Cynthia Blue」が哀愁味もあり、ブリンクの演奏にぴったりの佳曲。歌うように吹いてくれた「Deep in a Dream」が最も印象に残りましたが、早めのテンポの「Double Face」では乗りのよさが感じられ、闊達なピアノソロも入ります。「What's New?」でブリンクはヴォーカルを披露していて、強い思い入れがあるセッション(録音)だったに違いありません。

(参考:ルード・ブリンクの他のアルバム)

WHERE OR WHEN (BLUE JCAK  1983年録音)

ライブ録音です。ブリンクは快調で、熱気も感じられる演奏になっています。

【ジャズの流れる洋定食店「バックドロップ」】

住所:長野市鶴賀上千歳町1137-5
電話:026-237-8887
ホームページ:back-drop.jp

以下、スマホによる撮影です。

店内。逆光でうまく撮れていません。

スピーカーはJBLからアルテックのものに変更になっていました。50年代、60年代のジャズに似合います。

店内の模様替えを少し行ったみたいです。この冊子棚は初めて見ました。

ケニー・バレル「BLUE MOODS」がかかりました。スピーカーを替えたせいものあるのか、ブルージーでこれぞバレルといった音が出ていました。ブルー・ミッチェルの「OUT OF THE BLUE」もかけてくれました。

ポークソテー定食。ぼけてしまいました。他に珈琲も注文。

ポークの上には、デミグラスソースときのこがのっています。これ結構好きです。美味しくいただきました。


「だんとコーヒー」と「木馬」再訪 (ジャズ喫茶 長野県小諸市・佐久市)

2020-05-27 23:08:43 | ジャズ喫茶

先日、東信方面に行ったので、久しぶりに小諸市の「だんとコーヒー」と佐久市の「木馬」を訪れました。「だんとコーヒー」は、庭が広く6月にはバラが咲くなど、草花を楽しめます。また、食事などもあり、女性を中心に人気があります。「木馬」は地域の常連さんに愛されています。

両店ともにそう大きな音ではありませんが、店内に流れるジャズを楽しみながら珈琲をいただきました。

【だんとコーヒー】

住所:長野県小諸市加増719-4 
電話:0267-22-5888
定休日:木曜日 (営業時間、年末年始、お盆、臨時休業等はホームページをご覧ください)
ホームページ: だんとコーヒー

お店の入口。

玄関は、この道を少し行くとあります。花を楽しみながら下りていきます。

入口

店内。以前とほどんど変わりありませんが、人形などが増えたような気がしました。

スピーカーは、EXCLUSIVE 3401です。ビリーホリデイの写真が飾ってあるなど、ジャズムードが出ています。 ジャズについては、パソコン経由だと思われる海外のジャズ番組が流れていました。

ストーヴ。

天井の飾りが面白い。

マイルス・デイヴィスの「Kind of Blue」のジャケットが飾ってありました。

コーヒーのセットをいただきました。珈琲豆は自家焙煎していて、新鮮さを大事にしているとこのことです。

コロンビアをいただきましたが、雑味のないすっきりとしたものでした。

コーヒーとスイーツセット(500円とリーズナブルです。)のお菓子。3種類から選べます。

横にある第2駐車場の方では、バラが咲いていると言われ、撮影しました。6月に入れば、バラが見ごろになってきて、それを目当てに訪れる方も多いようです。僕も6月中旬くらいに来てみようと考えています。

【木馬(佐久市)】

住所:佐久市中込3090-1
電話:0267-62-4039
営業:火~土曜 10:00~18:00 (詳細は電話で確認してください)
定休日:日曜、月曜

5年ぶりでしたが、健在でした。

スピーカーは、JBLのL220です。

レコードもかけてもらえます。本日は、他にお客様もいたので、パソコン処理されて流していると思われるキース・ジャレットの演奏を聴いていました。

コーヒー。リーズナブルです。次の予定があったので、短めの時間でお暇しました。