この3連休は、比較的ゆとりがありました。そこで、国道19号線を途中で右折し、大町市八坂(旧北安曇郡八坂村)から、北安曇郡池田町を抜け、安曇野市明科に至るルートで実家に帰ってみました。ルート上にある「八坂の大滝」と「唐花見湿原」に寄り、ゆっくりと散策をして、憩いのひと時を過ごしました。有名な観光スポットではないので、誰も見かけずあたりには静寂が漂っていました。今夜は、トロンボーンで憩います。
CURTIS FULLER (カーティス・フラー)
SLIDING EASY (United Artists 1959年録音)
往復の車の中で聴いていたら、リー・モーガンのかっこいいトランペットばかり目立ちましたが、改めて自分の部屋で聴いてみると、ベニー・ゴルソンの編曲によるハーモニーや、フラーやフラナガンのソロも細部まで聴こえて、印象が全く異なりました。実は、右下に女性を配置したジャケットのデザインの意味がわからず、謎めいたジャケとして記憶に留めている作品でもあります。
メンバーは、カーティス・フラー(tb)、リー・モーガン(tp)、ハンク・モブレイ(ts)、トミー・フラナガン(p)、ポール・チェンバース(b)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)。しかも編曲をベニー・ゴルソンとジジ・グライスが担当しており、かなり力の入ったアルバム作りが行われたのだろうと想像したくなるパーソネルです。
曲は、フラー作が2曲で「Bit of Heaven」と「Down Home」、バディ・ジョンソン作「I Wonder Where Our Love Has Gone」、パーカーの「Bongo Bop」、ベニー・カーター作「When Lights Are Low」、ジミー・ヒース作「C.T.A.」の6曲。うち「Down Home」と「C.T.A.」をグライスが、あとの4曲はゴルソンが、アレンジをしています。
「Bit of Heaven」は、ゴルソン・ハーモニーが心地よく、中庸をいく穏やかなモブレイ(ts)のソロ、颯爽と登場するモーガン(tp)とたまりません。バラードの「I Wonder Where Our Love Has Gone」は、フラー(tb)の演奏は、ブルージーですが、抑え気味でかえってしみじみとし、フラナガン(p)のソロも寂しさを際立たせます。名曲「When Lights Are Low」は、ミディアムテンポで、イントロから3管によるカラフルなテーマ、そしてフラーを先発にチェンバース(b)までリラックスしたソロが続きます。
【八坂の大滝】
落差50メートル、滝の裏側に山道があり裏側からも見物できます。傍らのお堂には弘法大使が祀られており、大滝の弘法さまといわれているようです。冬は、氷筍ができ、その時期に訪れる方もいるようです。
手前からの全景
裏の山道からの撮影