今朝は、まだ暗い午前6時から10人程が参加して、近くの公園(長野市の児童遊園)の清掃をしました。草取りや、落ち葉集めをしたのですが、男性の参加は数少ないので、僕は、スコップで穴を掘り、集めた落ち葉を運んできて、穴に入れて土を被せるというややハードな作業(笑)を今回も行いました。土を掘り返してみると、近くに埋めた去年の落ち葉は既にほとんど分解されて土に還っていました。自然の力は凄いものです。今夜は幅広い音楽性をもっているミュージシャンのデビュー作を聴いてみます。
ROY AYERS (ロイ・エアーズ)
WEST COAST VIBES (United Artists 1963年録音)
東芝EMIから定価999円で、最近発売されているJAZZ名盤シリーズは、ラインナップが充実していて、手に入りにくかった作品が含まれていて、ありがたいものです。1970年代以降は、フュージョンやジャズ・ファンク色の濃い路線で活躍するロイ・エアーズ(ヴァイブ)ですが、彼のデビュー作が、その中に含まれていたので、ゲットしました。タイトルは、エアーズの活動の場をとって「ウエスト・コースト・ヴァイブス」としたものでしょう。
ロイ・エアーズ(vib)、カーティス・アミー(ts,ss)、ジャック・ウィルソン(p)、ビル・ブラマー(b)、トニー・バズレー(ds)で5曲、エアーズ、ウィルソン、ヴィクター・ガスキン(b)、ケニー・デニス(ds)で5曲の計10曲が演奏されています。エアーズの他に、なんといってもジャック・ウィルソンのプレイが注目されます。
曲は、エアーズの2作品「Sound And Sense」と「Ricardo's Dilemma」、パーカーの「Donna Lee」、モンクの「Well You Needn't」、ベニー・ゴルソン作「Reggie of Chester」、J・ウィルソン作「Out Of Sight」に、スタンダードの「Days Of Wine And Roses」(酒とバラの日々)、「It Could Happen to You」、「Young and Foolish」、そしてこのアルバムのプロデューサーでもあるレナード・フェザー作「Romeo」で全10曲。非常にバラエティに富んだ選曲です。
「Sound And Sense」は、躍動感、グルービーさがあり惹きつけられます。「Days of Wine And Roses」は、ボサノヴァで奏され、ヴァイブが柔かいサウンドを出していて心地よく、「Romeo」は、テンポの遅いバラードで、後を引くような長い音を使ったヴァイブ・プレイに浮遊感が出ています。モンクの「Well You Needn't 」は、短いながらエアーズとウィルソンがスイングしまくり、意外な拾いもの。全体にカルテットによる演奏が面白く、欲を言えば、J・ウィルソン(p)のソロをもう少し聴きたいところでした。