安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジェブ・パットン「PRELUDES」、最近、タリーズコーヒーでドーナツやシェイクをいただいています。

2024-03-31 19:30:00 | ピアノ

最近、タリーズコーヒーによることが増えています。長野市や上田市のタリーズでいただくドリクやフードが結構いい感じで、エスプレッソシェイクが特に気にいりました。いい感じのアルバム。

JEB PATTON (ジェブ・パットン)
PRELUDES (Celler Live 2023年録音)

   

ジェブ・パットン(p, 1974年生)は、ローランド・ハナに師事したスインギーなピアニストで、ロバータ・ガンバリーニ(vo)の伴奏を行うなど歌伴も上手で、僕の好きなタイプのミュージシャンです。リーダー作はほとんど持っていますが、2023年に録音された本作も充実しています。

メンバーは、ジェブ・パットン(p)、ジョン・エリス(John Ellis  ts, ss, fl, bass cl)、マイク・ロドリゲス(Mike Rodriguez  tp, flh)、ディヴィッド・ウォン(David wong  b)、クインシー・デイヴィス(Quincy Davis  ds)。メンバーは、ニューヨークを中心として活躍中で、ジャズクラブの「SMALLS」にも出演しています。

曲目は次のとおり。

1  Prelude In C Major (Jeb Patton)  【ハ長調】   (tp, ts, p, b, ds)
2  Prelude in F# Major (Jeb Patton)   【嬰ヘ長調】     (p, b, ds)
3  Prelude in A Minor (Jeb Patton)  【イ短調】   (flh, ss, p, b, ds)  
4  Prelude in G Minor (Jeb Patton)  【ト短調】   (tp, ts, p, b ds) 
5  Prelude In B Minor (Jeb Patton)  【ロ短調】   (flh, p, b, ds)
6  Prelude In E Minor(Jeb Patton)   【ホ短調】   (tp, ts, p, b. ds)
7  Prelude In E Major (Jeb Patton)  【ホ長調】      (flh, fl, p, b, ds)
8  Prelude In D Major (Jeb Patton)  【ニ長調】     (bass cl, p, b, ds)  
9  Prelude to a Kiss (Duke Ellington)         (p, b, ds)
1から8は、ジェブ・パットンの作曲で、9の「プレリュード・トゥ・ア・キス」はデューク・エリントン作の名曲。Prelude(前奏曲)の曲名の調を日本語で記しました。参考に各曲の楽器編成を記しましたが、tpとflhの区別が誤っているかもしれません。

ジェブ・パットンが実力を発揮した良作。ピアノトリオで演じられた2「嬰ヘ長調」では、パットン(p)がバッハ以来の伝統を感じさせ、少しクラシカル。3「イ短調」におけるジョン・エリス(ss)の音色が滑らかでソロも素晴らしい。4「ト短調」では、ファンキーなテーマ、ロドリゲス(tp)、エリス(ts)、パットン(p)とジャジーなソロが繰り広げられて、かっこいい。6「ホ短調」はアップテンポでよくスイングし、7「ホ長調」は、スローテンポで、フルートを使い幻想味を出しています。8「ニ長調」ではベース・クラリネットの音色、ソロも面白い。

   

ジャケット内側にあるジェブ・パットン(p)の写真。

ジャケット裏面にある、参加メンバーの写真。左から、クインシー・デイヴィス(ds)、マイク・ロドリゲス(tp)、ジョン・エリス(tsなど)、ジェブ・パットン(p)、ディヴィッド・ウォン(b)。

(参考)本作から、Prelude In E Minor(前奏曲 ホ短調)が聴けます。

Prelude In E Minor (youtube.com)

 

【TULLY'S COFFEE (タリーズコーヒー) 長野アイビースクエア店、上田駅店】

長野アイビースクエア店外観

店内。ちょうどお客様が何組か帰ったあとです。

壁に飾られた絵

注文は、本日のコーヒーとビターカカオドーナツ。

『カカオの香ばしい風味とビターな味わいにチョコのほどよい甘みが広がるドーナツ』だそうです。

佐々木譲著「夜にその名を呼べば」を読みながら。

上田駅店外観

店内

エスプレッソシェイク

『エスプレッソショットの奥深い味わいと香りを楽しんでいただけます。ひんやりクリーミーな口あたりとともに、エスプレッソのコクが心地よく広がる』そうです。なかなかこれは良い品物。

佐々木譲著「北帰行」を読みながら。


安曇野市の一日市場駅近くにある「そば処 詠月」で天せいろそばとそば茶プリンのランチ。

2024-03-30 19:30:00 | グルメ

JR大糸線の一日市場駅の近くにある「そば処 詠月」で、ランチをいただきました。住所が三郷明盛なので、すぐ南方面は、松本市で、このあたりも、松本に通勤する方の住宅も多いところです。

天せいろを注文。そばは細くて、量が多くて、お得感があります。つゆは甘めで、しょっぱくないのが良かった。天ぷらも揚げたてでした。デザートにそば茶プリンもいただき満足。

外観。前が駐車場になっています。狭いので、僕は一日市場駅の駐車場をお借りしました。

入口

冷たいそばのメニュー。結構リーズナブルだと思いました。

温かい蕎麦のメニュー。このほかに、ごはん類やおつまみなどもあります。

つゆと薬味。つゆが、別の器にも入ってきて、多いのが良い。

薬味。葱多めです。

つゆ。甘めですが、鰹が効いています。

天せいろそば。

そばの量が多いです。

細く切ってあって、つゆが絡みやすい。

天ぷら。シイタケ、海老にカボチャなど野菜。

サツマイモとナスが隠れていました。

天ぷらは塩でいただきました。

そば湯。この器にたっぷりと入っていました。

サラサラ系です。

そば茶プリン。そば茶はごくほんのりですが、甘めで美味しかった。

壁の絵だけ撮影。店内は満席状態でした。

お店の横からは常念岳が見えています。

すぐ近くには、JR大糸線の一日市場駅があります。

【そば処 詠月】

住所:長野県安曇野市三郷明盛1494-3
電話:0263-87-9001
ホームページ:そば処 詠月 - 一日市場/そば | 食べログ (tabelog.com)


佐々木譲著「夜にその名を呼べば」と「北帰行」を読みました。詩情漂うサスペンス小説です。

2024-03-29 19:30:00 | 読書

このところ、作家、佐々木譲さんの小説が気に入って、いろいろと読んでいます。読了した2冊について、感想などを書きます。

(最新刊「警官の酒場」掲載の著者略歴)

佐々木譲(ささき・じょう)

1950年北海道生まれ。79年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞受賞。90年「エトロフ 発緊急電」で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2002年「武揚伝」で新田次郎文学賞を、10年「廃墟に乞う」で直木賞を受賞。16年日本ミステリー文学大賞を受賞する。著書に「道警」シリーズをはじめ、「ベルリン飛行指令」「警官の血」「沈黙法廷」「抵抗都市」「図書館の子」「降るがいい」「帝国の弔砲」「裂けた明日」「闇の聖域」『時を追う者』など多数。

【夜にその名を呼べば(ハヤカワ文庫)】

   

表紙

(あらすじ)

   

   

(感想など)

本書は、1992年3月に早川書房より単行本として刊行された著者の比較的早い時期の作品です。警察小説や歴史小説、冒険小説など幅広い作風の著者ですが、この手のハードボイルドサスペンスタッチの小説が僕は好みということもあり、一気に読了しました。

内容は、ココム違反事件で濡れ衣をきせられ、最愛の家族まで失った主人公、神崎の復讐劇です。物語は、ベルリンの壁崩壊前と崩壊後にまたがって続き、舞台は、ベルリン、東京、小樽です。結末部分に違和感を覚える人もいるかもしれませんが、哀惜感や詩情が漂っている点も、素晴らしい。

 

【北帰行(角川文庫)】

   

表紙

(あらすじ)

   

   

(感想など)

本書は、2010年1月にKADOKAWAより単行本として刊行され、文庫化されたもの。本作は、ハードボイルドタッチが強く、拳銃での撃ち合い場面も何カ所か登場します。本作も展開が早く、アクション映画を見ているようでもありました。

暴力団に妹を殺され、その復讐にロシアからきたターニャと、旅行業者の関口卓也が、ロシアンマフィアや暴力団と戦う小説です。近年、インバウンドで来日したり、普通に日本で働いている外国の方も多く、裏社会の話ではありますが、リアリティが感じられ、面白く読みました。

番外編、「北帰行」と言えば、反射的にこの歌を想い出します。

【小林旭が歌う「北帰行」】

♫ 北帰行 ♫ 小林旭 (youtube.com)o

歌詞は、原歌とは、異なっていますが、
『窓は夜露に濡れて 都すでに遠のく 北へ帰る旅人ひとり 涙流れてやまず』と、
歌詞とともに哀愁漂うメロディーが、当時の人々の琴線に触れたのでしょう。

(注)原歌は、旧制旅順高等学校の愛唱歌(寮歌)。1961年(昭和36年)に、小林旭が取り上げ、歌謡曲としてヒット。歌のヒットにより、小林旭が主演する映画 『渡り鳥シリーズ』(日活)の主題歌となった。


上田市の東急REIホテルで行われた職場の送別会に参加しました。

2024-03-28 19:30:00 | グルメ

アルバイトで通っている職場の定期的な人事異動が発表され、4月1日付で数人が異動になります。親睦会主催の送別会が行われたので、僕も参加してきました。会場は、上田東急REIホテルです。

会場には賑やかな話し声が飛び交い、すっかりコロナ禍以前に戻った感じでした。東急REIホテルはビジネスホテルですが、東急ホテルズ系列なので、お料理もまずまず良く、楽しい一時を過ごしました。

上田駅温泉口から、上田東急REIホテルを撮影。

入口近くから。

一階のロビーには、花がいけてありました。

二階の宴会場です。

前菜。あらかじめセットされていました。厚切りのハムや茹でた海老が美味しい。

セレモニーが終わり、乾杯で宴会開始。注ぎあっている方もいて、昔に戻ったかのようです。僕は、ビールをいただきます。

サラダ。レタス、サツマイモ、卵など、ボリュームもありました。

鶏肉。中華風です。

テーブルは5人掛けだったので、それぞれのお料理は5人分です。5人だとゆったりとしていて、ありがたい。

お魚やタケノコの炊き合わせ。

5人前のステーキ

ボリュームのあるステーキです。付け合わせは、ジャガイモやシイタケ。

ごはん。豆やニンジンが炊きこまれていました。

スイーツです。杏仁豆腐の上にクリームなどがのっています。

午後8時頃に終了し、上田駅に向かって歩いているところです。

【上田東急REIホテル】

住所:長野県上田市天神4-24-1
電話:0268-24-0109
ホームページ:【公式】上田 東急REIホテル|JR上田駅徒歩1分の好立地 (tokyuhotels.co.jp)


リー・モーガン「THE RAJAH」、ジャズが静かに流れる甲府市の「カフェ ロッシュ」。

2024-03-27 19:30:00 | トランペット・トロンボーン

先日、甲府市で、喫茶店「ロッシュ」に初めて寄りました。店内には、BGMでジャズが小音量で流れ、照明は暗めで紫煙が薄く漂っていました。珈琲が美味しくて寛げました。そんな空間が似合うアルバム。

LEE MORGAN (リー・モーガン)
THE RAJAH (BLUE NOTE 1966年録音)

   

リー・モーガン(tp  1938~1972年)は、1963年12月録音の「The Sidewinder」で、大ヒットを飛ばし、その後は、そのジャズロック路線に加え、モーダルな方向へ向かいます。ところが、1966年11月録音の本作「The Rajah」では以前のスタイルに戻っていて、それがすぐ発表されなかった原因かもしれません。

メンバーは、リー・モーガン(tp)、ハンク・モブレイ(ts)、シダー・ウォルトン(p)、ポール・チェンバース(b)、ビリー・ヒギンズ(ds)。1966年11月の録音ですが、マイケル・カスクーナが、ブルーノートの倉庫からテープを発見し、1984年になって発表されたアルバムです。

曲目は次のとおり。

1  A Pilgrim's Funny Farm (Cal Massey)
2  The Rajah (Lee Morgan)
3  Is That So (Duke Pearson,  Kim Simmonds)
4  Davisamba (Walter Davie, Jr.)
5  What Now My Love (Gilbert Becaud)
6  Once in a Lifetime (Leslie Bricusse,  Anthony Newley)
カル・マッセイ作の「A Pilgrim's Funny Farm」(巡礼者のおかしな農園)は、意味不明。「What Now My Love」(そして今は)は、原曲がジルベール・ベコー作曲のシャンソン「Et Maintenant」です。

曲目の面白さに加え、豪華メンバーがソロをとる充実したアルバム。ファンキーな「The Rajah」やアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズ風で明るい「Once in a Lifetime」では、モーガン(tp)、モブレイ(ts)がストレートなハードバップ系演奏を繰り広げています。「What Now My Love」におけるモーガン(tp)のバラードプレイには心打つものがあり、「Is That So」におけるモーガンとモブレイ(ts)の応答も楽しい。全体に、シダー・ウォルトン(p)が清涼感のあるプレイで大貢献。

(参考)本作から、「The Rajah」が聴けます。
 
(安曇野市宅で聴いているところ)

 
飾ってあるレコードは、いずれも1960年代半ばに録音されたリー・モーガンのリーダー作で、右から「The procrastinator」(Blue Note 1967年録音、輸入盤)、本作「The Rajah」(Blue Note  1966年録音、日本盤東芝)、「The Rumproller」(Blue Note  1965年録音、オリジナル盤)。
 
【カフェ ロッシュ(ROCHE)】

住所:山梨県甲府市中央1-13-9
電話:055-237-7343
ホームページ:カフェ ロッシュ - 甲府/喫茶店 | 食べログ (tabelog.com)
 

銀座通り商店街。自家焙煎「CAFE ROCHE」の看板が置いてあります。
 
 
店舗は、ビル一階の奥にありました。右手に入り扉を開けると、そこがお店です。
 

座ったカウンター席から右方向。灰皿が置いてあり、煙草が吸えます。
 
 
座った席から左方向。
 
 
バックカウンター。スピ^カーが左右に据え付けられています。低音量ですが、ジャズのピアノトリオの演奏がかかっています。
 
 
ブレンドコーヒー。丁寧に淹れてあるようで、雑味がなくやや濃い目で、美味しい。香りも立っています。
 
 
テーブル席が空いたので撮影。
 
 
通りには、ケーキのPR写真が飾ってありました。意外なところに、良いお店を発見しました。