安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

パメラ・ラス MAGNET

2018-05-31 20:01:01 | ヴォーカル(L~R)

朝、スターバックスコーヒー長野駅前店に寄ったら、旧知の店員さんから新作ケーキが入っているからどうですかと勧められたので、さっそくいただきました。朝なので重いものではなく、軽めの「レモンシフォンケーキ」にしました。シフォンケーキ自体は前から販売されていますが、そこにレモンのピールがのっていて、爽やかな味でした。甘さの中に爽やかさのある歌声の歌手です。  

PAMELA LUSS (パメラ・ラス)
MAGNET (SAVANT 2008年録音)

   

ニューヨークのクラブなどで活躍していると思われるパメラ・ラスは、ここ数年録音がなく、ホームページのスケジュールも更新されていないので、どうしているのか気になります。数作あるアルバムの中で、この「Magnet」は、選曲や伴奏がよく、もっと聴かれていい歌手ですが、コンスタントに録音を行うのは難しいのでしょうか。

編曲を主にジョン・ディ・マルティーノ(p)が行い、ジョージ・ムラーツを含む3人のベーシスト、ヴィクター・ルイス(ds)のピアノトリオを基本として、そこに曲により、ヒューストン・パーソン(ts)、ドミニク・ファリナッチ(tp)などが加わります。また、「No, Not Much」は、フレディー・コール(vo)とパメラ・ラスのデュエットです。豪華で手間をかけた録音のように思います。

曲はスタンダード中心です。「I've Never Been In Love Before」、「I Wonder Where Our Love Has Gone」、「Why Did I Choose You?」、「Magnet」、「Bewitched」、「No, Not Much」、「For All We Know」、「Day By Day」、「Moon River」、「I Could Have Told You~Glad To Be Unhappy」、「Imagine」、「Quiet Nights」、「More」、「Come To The Party」の14トラック、15曲。ジョン・レノンの「Imagine」を取り上げているのが目立ちます。

パメラ・ラスは、柔らかくて甘さもある美しい聴きやすい声の質をもっていて、バラードからアップテンポまで巧みに歌っています。選曲もよく、「I Wonder Where Our Love Has Gone」、「Why Did I Choose You?」、「Magnet」とよく見つけてきたと感心しました。特に憂愁を帯びたメロディのバラード「Why Did I Choose You?」や「Bewitched」は見事な出来で聞きほれました。声を張り上げずさらっと歌っているのですが、かえって情緒が感じられます。ジョン・レノン作の「Imagine」は、ジャズ系の編曲で、ヒューストン・パーソン(ts)がソウルフルなソロをとっています。

【パメラ・ラスのホームページ】

pamelaluss.com

パメラ・ラスのホームページには、yutubeへのリンクがあり、彼女の歌声を聴くことができます。

【スターバックスのレモンシフォンケーキなど】

レモンシフォンケーキとブレンドコーヒー

シフォンケーキ

パンフレット類。スターバックス店内では、Wi-Fiを無料で使うことができるので、小型のパソコンで作業などを行っている方をよく見かけます。僕は現在持っていないので、小型軽量のモバイルパソコンがほしいのですが、全般に値段が高く、考慮中です。

店内

通勤の光景

 


十文字峠・大山シャクナゲ登山(3)(標高 2,225m  長野県川上村・埼玉県秩父市)

2018-05-30 20:07:47 | 登山・ハイキング

十文字峠・大山登山の(3)です。乙女の森、かもしか展望台、下山、出会った花について記します。全体に渡り、天気も快晴ではなかったものの視界がきき、また、稜線上など風が爽やかに吹きわたり、登山には格好の日でした。行程を再掲します。

【行 程】

(上り)毛木平駐車場  8:25 ~ 五里観音 8:41 ~ 八丁の頭 9:39 ~ 十文字峠 9:58 ー 10:57 (十文字小屋・乙女の森・カモシカ展望台散策)

(大山登山) 十文字小屋 10:58 ~ 大山山頂 11:33 ー 12:00(休憩・撮影) ~ 十文字小屋 12:37 ー 12:59 (昼食)

(下山)十文字峠 13:00 ~ 八丁の頭 13:18 ~ 五里観音 14:11 ~ 毛木平駐車場 14:29  

【乙女の森、かもしか展望台】 

上の約5分とあるのは、水場のことで、かもしか展望台はその先で7~8分くらいかかります。

登山道の左右にはシャクナゲが咲いています。

咲き始めでしょうか、ピンクの色です。

途中左へ折れると「乙女の森」と名付けられたしゃくなげ群生地があります。

あたり一面のお花畑です。ちょっと、上から撮っています。

白い花が美しい。

こちらはピンクぽいもの。

かもしか展望台への道に戻り進みます。

水場です。左の方から水が出ています。

花の色が濃いです。

かもしか展望台に到着。昔は「かもしか新道」というのがあって、ここから先にも道が開かれたようです。現在は廃道でここまでです。

180度以上の展望が得られました。

左端の山が、これから登る大山ではないかと思いました。

多分、大山。

三宝山。

川上村、八ヶ岳方面。

手前中央の山は、太郎山(2131.7m)でしょうか。岩稜部が見えていて険しそうです。

【下山。十文字峠~毛木平駐車場】  

標示が鮮明で、新しく作られたものでしょうか。

八丁の頭のへんにミツバツツジが咲いていました。

満開にはまだ至っていません。

八丁の頭。ここから右に折れてひたすら下りていきます。

ところどころに樹木の名前の表示があり、楽しめます。

傾斜はありますが、道が巻いていて直ではないので、足への負担はそれほど感じませんでした。

五里観音に到着。

このあたりでは、樹木を見たり、花を見たりで、道草しながら歩いています。

甲武信ヶ岳へ行く道との分岐に出ました。

お地蔵様を見つけたので撮影。前に来た時には気づきませんでした。江戸道という表示があり、昔はここから十文字峠を越えて秩父へ出て、江戸へ行ったのでしょう。

天然の白樺が美しい。

駐車場着。駐車場は空いてきていましたが、道路には先の方までずっと路肩に車が停まっていました。

ずっと先まで停まっていて、甲武信ケ岳は日本百名山に選定されているせいか、人気があるようです。

パジェロに着きました。車を出していただいたAさんに感謝しました。

【出会った花】

シロバナヘビイチゴかな?。毛木平の近くあたり一面に咲いていました。

ミヤマカタバミ (ミヤマカタバミの名前は、Wさんから後日教えていただきました。)

ミヤマカタバミの閉じたところ

ミヤマエンレイソウ。これは十文字小屋の横に咲いていました。


十文字峠・大山シャクナゲ登山(2) (標高 2,225m 長野県川上村・埼玉県秩父市)

2018-05-29 20:02:16 | 登山・ハイキング

十文字峠・大山登山の(2)では、十文字小屋から大山山頂への往復について記します。大山(標高 2,225m)は、この時期、山頂でシャクナゲが咲き、眺望もきくので、登ってよかった山です。関連の行程を記しておきます。

【行 程】

(大山登山) 十文字小屋 10:58 ~ 大山山頂 11:33 ー 12:00(休憩・撮影) ~ 十文字小屋 12:37 ー 12:59 (昼食)   

【十文字小屋~大山山頂】

標識には、大山まで1.1kmとありました。

小屋の裏のあたりを大山・甲武信ヶ岳方面に進みます。

雰囲気としては八ヶ岳の森という感じでしょうか。

秩父からのルートとの交点です。右の方向へ進みます。

木の根っこや岩があります。

写真ではあまりわかりませんが、傾斜のあるコースです。

やや平らになってきました。

標識があって、右折して進みます。

歩きやすい比較的平坦な道になりました。

シャクナゲがありますが、標高が高いせいかまだ花がさいていません。

いきなり岩が出てきて、鎖場です。短いですが、3つ連続してあります。

   

足をかけるところがあり、鎖はあるものの使わなくて登れました。登りきるとほぼ山頂です。

鎖場を抜けるといきなり山頂です。

【大山山頂】

大山の表示のアップ。眺望も得ることができ、予想以上に楽しい山頂で、つい長居をしました。

甲武信ヶ岳方面。多分、右のやや平らに見えるのが三宝山。

秩父方面。

三宝山。

山頂のシャクナゲは背が低いものでした。風の影響などがあるのでしょうか。

岩とシャクナゲをいれて、川上から八ヶ岳方面。

【大山山頂~十文字小屋】

花の中を抜けて下山へ。すぐ先が鎖場です。

   

Aさんの下からのアドバイスもあって、鎖場はすんなりと通過。

左折。ここからやや急な下りになります。

十文字小屋が見えてきました。

到着。小屋の横には、シャクナゲの他にミツバツツジもあります。まだつぼみでした。

【十文字小屋で昼食 きのこうどん】

十文字小屋入口。宿泊やトイレは別棟のようです。

小屋の内部。ランプもあって雰囲気出ます。当夜はギターのコンサートが催される予定とのことでした。

この「きのこうどん」は、温かくて味もよくて、美味しくいただききました。きのこがたくさん入っています。

(3)へ続きます。(3)では、乙女の森、カモシカ展望台、十文字峠~毛木平駐車場、出会った花について記します。


十文字峠・大山シャクナゲ登山(1) (標高 2,225m 長野県川上村・埼玉県秩父市)

2018-05-28 20:02:21 | 登山・ハイキング

5月26日(土)にAさんと十文字峠と大山に上りました。二人とも前夜飲み会だったので遅いスタートでしたが、乙女の森やカモシカ展望台を散策し、さらには大山山頂などでアズマシャクナゲの花や眺望を楽しむことができました。毛木平の駐車場は、満杯で、路肩に車を停めましたが、佐久市内からAさんのパジェロミニ一台で向かって正解でした。

歩行時間は、十文字峠までが1時間34分、十文字小屋から大山往復が1時間12分、下山が1時間30分で計4時間16分。カモシカ展望台までの往復など含めると4時間30分くらいでしょうか。昼食に十文字小屋で『きのこうどん』をいただきましたが、温かくて格別の美味しさでした。

【行 程】

(上り)毛木平駐車場  8:25 ~ 五里観音 8:41 ~ 八丁の頭 9:39 ~ 十文字峠 9:58 ー 10:57 (十文字小屋・乙女の森・カモシカ展望台散策)

(大山登山) 十文字小屋 10:58 ~ 大山山頂 11:33 ー 12:00(休憩・撮影) ~ 十文字小屋 12:37 ー 12:59 (昼食)

(下山)十文字峠 13:00 ~ 八丁の頭 13:18 ~ 五里観音 14:11 ~ 毛木平駐車場 14:29  

【毛木平駐車場~八丁の頭】

 

駐車場は満杯で、路上駐車が列をなしていました。

登山届を出して出発。

甲武信ヶ岳を目指す人が多く、左へ進み直に十文字峠を目指す人は少なそうでした。

いったん下がります。案内板などがあり、道に迷うことはまずありません。

千曲川挟霧橋

橋からの上流の眺め。千曲川源流からきている水が流れています。

道が狭まり登山道らしくなりますが、歩きやすい道です。

 

岩には、苔が生えていて源流地域らしい景観です。

五里観音。ここまで15~16分くらいです。文字が消えていて一里観音と見えますが、秩父の栃本関所からの路程になるようで、秩父側には一里から四里の観音様があるようです。(十文字小屋のホームページに登山コースの記載がありました。)

アップ

道は小さな沢にそって続いています。

いくらか上りになります。

進行左手に水場がありました。

岩ものぞいていますが、全体に歩きやすい道です。

上から撮影しました。

登山道という表示。峠まで1時間30分という表記があります。

いったんやや平らになります。はじめて先をいく登山者とあいました。

次第に高度を挙げていきます。

やや急な上りになり、右に左に巻きながら進みます。

右へ

左へ

表札。十文字峠まで1時間という表記がありました。

非常によく整備されています。

尾根が見えました。

ここが多分、八丁の頭だと思います。尾根です。

【八丁の頭~十文字峠、十文字小屋】

左方向へ進みます。

尾根筋です。樹木の根が目立ちます。

緩い下りになります。

十文字小屋への表札

十文字峠の表札。到着です。

 

小屋の周囲などあたり一帯は、資源保存林に指定されていました。

小屋の横のシャクナゲ

この看板を見て、昼食は「きのこうどん」に決定。

十文字小屋近くのシャクナゲは、満開か、満開を過ぎたあたりです。今年は、少なくとも一週間程度は早いようです。このあと、乙女の森やカモシカ展望台へ散策に出かけました。(2)へ続きます。(2)では、十文字小屋から大山山頂往復の様子を記します。


アラン・ブロードベント SONG OF HOME

2018-05-27 19:53:15 | ピアノ・トリオ

先日、新潟県三条市の喫茶店「傳七茶屋」を初めて訪れました。長野市から信濃町インターで上信越自動車道に乗り、上越ジャンクションを過ぎ北陸自動車道に入り、中之島見附インターで下りて一般道を走り、休憩時間も含めて3時間ほどで到着しました。途中、米山サービスエリアで休憩しましたが、このSAからは日本海を観ることができ、佐渡島も望め、よい気分転換になりました。日本と同じ島国のニュージーランドにおいて録音されたCD。

ALAN BROADBENT (アラン・ブロードベント)
SONG OF HOME (Kiwi Pacific 1984年録音)

   

アラン・ブロードベント(1947年生)は、ニュージーランドに生まれ、ボストンのバークレー音楽院で学び、そのままアメリカで活動を続けているピアニストです。アイリーン・クラール、ナタリー・コール、ダイアナ・クラールなどの歌手に対し、編曲を提供し、伴奏を行っています。また、リーダー作も多く、このアルバムでも端正で上質な演奏を聴くことができます。

メンバーは、アラン・ブロードベント(p)、アンディ・ブラウン(b)、フランク・ギブソン(ds)。タイトルにも表れているように、故郷のニュージーランドで1984年6月のツァーの間に録音されたアルバムです。共演の二人は、オーストラリアやイギリスで活動も行っていたようですが、当時ニュージーランドに戻り活動していたミュージシャンのようです。

曲は、ブロードベント作「Song of Home」の1曲以外はよく知られた曲ばかりです。「What is this Thing Called Love?」、「Solar」、「Oleo」、「Upper Manhattan Medical Group」、「Sophisticated Lady~I've Got it Bad」の全6トラック、7曲。ブロードベントは、このトリオの音楽は、バド・パウエル、レッド・ガーランド、ビル・エヴァンスのトリオから影響を受けている旨を記しています。

和音の響きなどビル・エヴァンスからの影響が顕著なピアノトリオの抒情的な演奏が楽しめます。耽美的なところもうかがえ、バラード「Song of Home」や「Sophisticated Lady」などで幻想味も出ていて、ブロードベント(p)の個性が発揮されているようです。肌理の細かなプレイで、アグレッシブなところはありませんが、「Oleo」をはじめ全体に小気味よくスイングしているので心地よく聴けます。
 
【北陸自動車道米山サービスエリア(下り線)からの景色】