安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジェブ・パットン(P)ライブ (5月29日 長野県上田市 レストラン柴崎)

2019-05-31 20:14:36 | 演奏会・ライブ

5月13日に甲府で行われたロバータ・ガンバリーニ(vo)のライブでジェブ・パットン(p)を初めて聴きましたが、その際の演奏がよかったので、上田市で行われた彼のライブを聴きに行ってきました。 

(出 演)

JEB PATTON (p) (ジェブ・パットン)
中村健吾 (b)
KAZUE PATTON (vo) (カズエ・パットン, 5曲)

ジェブ・パットン(p)。至近距離で聴いていました。ペダル操作までわかりましたが、左も多く使っていたのが印象的でした。

左に中村健吾(b)、右にカズエ・パットン(vo)。

(曲 目)

1  Zac (サド・ジョーンズ)
2  I'll Never Stop Loving You (ニコラス・ブロズスキー)
3  Love Walked In (ジョージ・ガーシュイン)
4  ショパンのノクターン 13番
5  Just in Time (ジュール・スタイン)  (歌:Kazue Patton)
6  Violet For Your Furs (マット・デニス) (歌:Kazue Patton)
7  Orpheo's Wish (ジェブ・パットン) 
8  Overtime (フィニアス・ニューボーン)

<休憩>

1 Long Ago and Far Away (ジェローム・カーン)
2 Everything I Love ( コール・ポーター)
3 This Can't be Love (リチャード・ロジャース)
4 Li'l Darlin' (ニール・ヘフティ)   (歌:Kazue Patton)
5 Wave (A.C. ジョビン)  (歌:Kazue Patton)
6 Royal Garden Blues (クラレンス・ウィリアムズ)
7 Fly with The Wind (ラッキー・トンプソン)

8 When I Fall in Love (ヴィクター・ヤング)  (歌:Kazue Patton)  【アンコール曲】

(感 想)

ジェブ・パットン(p)と中村健吾(b)によるデュオ中心に、真摯で熱くなるジャズを演奏してくれたライブでした。パットンはストライド奏法や両手ユニゾンによるプレイもしばしば行い、テクニシャンでもあるようでした。初めて中村さんのベースを聴きましたが、ソロも素晴らしく、さすがにトップクラスのミュージシャンです。

最初の「Zac」や「Love Walked IN」は小気味よく、ショパンのノクターンは、よいバラードに編曲されていました。まさかのフィニアス・ニューボーンの「Overtime」は、スピード感がありスリリングで、ハイライトでした。 後半では、最初の3曲のスタンダードが軽快で、中でも「This Can't Be Love」での中村さんのウォーキングベースがリズミカルで痺れました。

ジェブ・パットンの奥様のKazueさんは、5曲歌いましたが、意外によくて驚きました。アルトヴォイスで、丁寧に歌っていて、ちょっと峰純子を想いだしました。今回のツァーは、ジェブの奥様の一恵さんの郷里である上田からのスタートであり、会場にはご両親や知り合いの方がお見えになり、アットホームな雰囲気も漂っていました。

ベースの中村さんの好演もあり、リズム面もよかったのですが、全国9公演のうちドラムスが入る大阪や東京のステージを聴ければさらによいなあと思いながら長野行きの新幹線に乗り込みました。

演奏終了後の挨拶

【今回のツァーのチラシ。裏面にスケジュールが掲載されています。】

    

 

   

【レストラン柴崎】

住所:長野県上田市中央2丁目12−1
電話:0268-23-4839
ホームページ:レストラン柴崎 (食べログのページです)

外観。かなり大きな建物です。

入口。
 

ライブメニュー。飲み物のメニューは別にあります。

生ビールをいただきました。本日の料金にワンドリンクが含まれていて、このビールもワンドリンクとしていただけました。ちょっと得した気分です。

夕食に、ホタルイカと菜の花のアンチョビスパゲッティを注文。なかなかいい味で、美味しくいただきました。

後半は珈琲を飲んでいました。


雪渓歩きに備えてアイゼンとスパッツを新たに購入しました。 

2019-05-30 20:03:46 | 登山・ハイキング

5月12日に火打山へ登った際、使っていた軽アイゼンがあまり効かず一部破損もしたので、新しいものを購入するためと、スパッツも装着しやすいものがほしいので、使っている登山靴を持ってモンベルあづみの店へ出かけました。まずは店員さんに相談して選んでもらいました。

僕の靴に12本爪のアイゼンは付かないそうなので、10本爪のモンベル製を購入し、スパッツも買いました。試着する際に、登山靴の紐の結び方とアイゼンの付け方を教えていただき、勉強になりました。女性の店員さんでしたが、この前の日曜日には北穂高岳に登ったそうで、本格的な方でした。

モンベルあづみの店外観。

店内。かなり広いです。

アイゼンのコーナー。

持って行った靴。紐の結び方から教えてもらいました。

アイゼンの紐(ベルト)の長さを調節するため、余分なところを切り落とし、ほつれないように断面を処理したものを袋に入れてもらい、このままザックに入れられる形にしてもらいました。

購入したアイゼンを広げたところです。

折り畳んで、袋に入れたスパッツ。

最も装着しやすいものをというリクエストで選んだスパッツ。これからのシーズン用に夏ものにしました。

久々のモンベルでの買物で、既に会員資格が切れていたので、モンベルクラブに再度入会しました。会員特典ガイドやモンベル製品のカタログをもらいました。

【モンベル あづみの店】

住所:長野県安曇野市豊科南穂高1115 スワンガーデン安曇野
電話:0263-71-3775
ホームページ:モンベル 店舗情報


ノーマン・シモンズ THE NORMAN SIMMONS TRIO 及び「山田敏昭TRIO東京公演日程」再掲

2019-05-29 20:43:13 | ピアノ・トリオ

JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール」5月号の特集は、『時を駆ける。東京時間旅行』で、近代建築でめぐる”明治”の旅、今も昔も憩いの場”昭和”の喫茶店、世界が注目した”平成”ポップカルチャーの街へという内容です。建築物などの写真に加え、関係者の話が掲載され、読んでいると面白く、大都会、東京へ出かけたくなりました。大都会シカゴでの録音。

NORMAN SIMMONS  (ノーマン・シモンズ)
THE NORMAN SIMMONS TRIO (ARGO 1956年録音)

   

ノーマン・シモンズ(p, 1929年生)は、長いキャリアがありますが、1950年代、60年代には、アーネスティン・アンダーソンやカーメン・マクレエなど、70年代終わりから90年代にかけてはジョー・ウィリアムスの伴奏を行っていて、そういうイメージが強いですが、リーダー作にもよいものがあって、好きなピアニストの一人です。

メンバーは、ノーマン・シモンズ(p)、ヴィクター・スプロールス(b)、ヴァーネル・フォー二ア(ds)。シモンズは、シカゴの生まれですが、これは同地のArgoレーベルに録音した彼の初リーダー作です。ピアノ中心の演奏ですが、スプロールス、フォー二アともに快適なリズムを送り出しています。

曲は、シモンズの自作曲とスタンダードです。シモンズ作が4曲で「Capacity in Blues」、「Jan」、「Peppe」と「Tranquillity」で、スタンダード乃至それに準じるものが「Stella by Starlight」、「My Funny Valentine」、「Chili Bowl」、「Moonlight in Vermont」、「You Do Something To Me」、「Love is Eternal」、「They Can't Take That Away From Me」の6曲で全10曲。自作も含めて親しみやすい曲ばかりです。

ノーマン・シモンズの優雅で小粋なピアノ演奏を楽しむことができます。根底にはブルースフィーリングが流れ、タッチの美しさと相まって、シモンズの個性がうかがわれます。自作の「Jan」や「Peppe」などラテンタッチを取り入れた曲もあり、変化もあります。文字通りブルージーなシモンズの自作「Capacity in Blues」や、早めのテンポが心地よい「Stella by Starlight」、華麗な「They Can't Take That Away From Me」などと、リラックスタイムに相応しい演奏が続きます。

【山田敏昭TRIO東京公演日程】

ノーマン・シモンズの「Midnight Creeper」という曲もレパートリーにもつ、札幌のジャズピアニスト、山田敏昭さんの東京公演が迫りました。以下、日程を記します。興味のある方は出かけてみて下さい。

【日 程】 (金子健(b)さんのブログからお借りしました。)

①5/30(木) 六本木 ホオキパスクエア 〒106-0032 東京都港区六本木5-18-21 ファイブプラザビルB1 TEL 03-5570-5530 18:30 open, 19:00 Live Start
山田敏昭(p) Trio 金子健(b), 高橋徹(ds) Guest: 高田恵美(vo), 金子礼(as) MC ¥4,000 (税込) *1ドリンク付き

②5/31(金) THE GATE HOTEL雷門13F Restaurant & Bar 〒111-0034 東京都台東区雷門2-16-11 ※晦日ライブ(毎月月末日開催 / ご飲食のお客様ミュージックチャージフリー) TEL 03-5826-3877 1st 20:00~, 2nd 21:00~, 3rd 22:00~(各40分予定) 沙理(vo), 中村誠一(ts), 山田敏昭(p), 金子健(b)

 ③6/1(土) 昼ライブ 淡路町 Lydian 〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-15-1 B1 TEL 03-5244-5286 Open 13:00, 1st 13:30~14:30, 2nd15:00~16:00 ※入替なし
山田敏昭(p) Trio 金子健(b), 高橋徹(ds) MC ¥3,300
 
④6/2(日) 立川 JESSE JAMES 〒190-0012 東京都立川市曙町2-11-7 立川リージェントビル B1F TEL 042-525-7188 Open 18:00, 1st 19:00~, 2nd 20:30~
山田敏昭(p) Trio 金子健(b), 井上智(g) MC ¥2,700

【トランヴェール2019年5月号】

   

表紙

   

   

上記2枚は、見開きで秋葉原を撮影したもの。時代を重ねるごとに大きく変化を遂げてきた街。

   

ジョサイア・コンドル設計の三菱一号館美術館。平成21年に復元されたもの。

   

昭和30~40年代は、さまざまなスタイルの喫茶店文化が花開いたと記して、いまも愛され続ける名店を訪ねています。渋谷の名曲喫茶「ライオン」、新宿の「歌声喫茶 ともしび」、「ジャズ喫茶 DUG」、原宿の「カフェ アンセーニョ ダングル原宿店」を掲載。上記写真はライオンです。

   

ジャズ喫茶 DUG

   

ここでは、秋葉原、中野、池袋を取材しています。

   

中野の「まんだらけ」


野崎正俊著 「クラシック秘曲・珍曲・謎曲101選」(ハンナ)

2019-05-28 20:06:23 | 読書

書店で面白そうだったので購入した本です。クラシックの曲について、『音楽の歴史の中に埋没したままになったり、さらには等閑視されそうな曲のいくつかをピックアップして光をあてようと』した内容です。著者の野崎さんは、内外のコンサートやオペラのプログラム、CD解説書の執筆、音楽ソフトの制作編成に携わってきた方です。

   

取り上げられた101曲は、ほとんど知らない曲ですが、僕が特に関心をもった10曲を、目次代わりに記します。

モーツァルト / 交響曲第37番ト長調 K444
ベールマン / クラリネットと弦楽のためのアダージョ変ニ長調
レーヴェ / ピアノ協奏曲第2番イ長調
リスト / ピアノ協奏曲第3番変ホ長調 遺作
オッフェンバック / チェロ協奏曲ト長調
プッチーニ / 交響的奇想曲
グリエール / コロラトゥーラ・ソプラノと管弦楽のための協奏曲
イベール / モーツァルトへのオマージュ
ミヨー / ニューヨークのフランス人
ロータ / バレエ組曲「道」

(感 想)

クラシックの音楽史に関する最近までの研究成果を踏まえた曲の紹介・解説と、あわせて演奏されたCDを掲載した、内容が充実した本です。作曲家の名前だけは知っていても、初めて知る曲も多く、クラシック作品の量の多さと質の高さに目を見張る記述も多くありました。

モーツァルトの交響曲の第37番が欠番だったことは、昔からの疑問だったのですが、これを読んでようやく37番は別の人(ミヒャエル・ハイドン)の作品だということを知りました。ミヨーの「ニューヨークのフランス人」は、ガーシュインの「パリのアメリカ人」の返礼のような作品ですが、この曲も今回初めて知り、びっくりでした。

歌曲の作曲家というイメージだったレーヴェにピアノ協奏曲があり、オペレッタの作曲家というイメージのオッフェンバックにチェロ協奏曲があるというのも、僕としては発見でした。現代に近い、イベール、ミヨー、ニーノ・ロータについても魅力的な聴いてみたい曲ばかりです。CDを順次発注しています。

【「クラシック秘曲・珍曲・謎曲101選」を読んでつい最近入手したCD】

   

シャルル・デュトワ指揮モントリオール響によるイベールの管弦楽曲集。「モーツァルトへのオマージュ」を収録してありますが、他の曲の演奏も素晴らしい。佐渡裕指揮ラムルー管による「管弦楽曲集」(Naxos)も持っていて、イベールは好きな作曲家になりつつあります。

   

アーサー・フィードラ―指揮ボストン・ポップス・オーケストラによるミヨーの「ニューヨークのフランス人」。ガーシュインの「パリのアメリカ人」とピーター・ネロがピアノを弾いた「ラプソディ・イン・ブルー」も収録。


TEDDY'S DINERでの夕食と群馬音楽センターの光景 (5月25日 群馬県高崎市)

2019-05-27 20:05:26 | グルメ

群馬交響楽団は、演奏会場を群馬音楽センターから10月に高崎芸術劇場に移します。高崎芸術劇場は、高崎駅東口の競馬場跡地にオープンするホールで、そこでの公演を聴きにいくのも楽しみです。今回の群響定期演奏会が、群馬音楽センターに出かける最終予定なので、周辺をちょっと歩いてみました。

夕食は、すぐ近くの「TEDDY'S DINER」(テディ―ズ・ダイナ)に初めて入りハンバーグをいただきました。高崎市の人気洋食店で、その洒落た名前(直訳すると「テディのお客様」)が気になっていましたが、ボリューム満点の美味しいハンバーグでした。食事のあと、群馬音楽センターの建物や正面前の庭を写真に収めました。

 【TEDDY'S DINER】

住所:群馬県高崎市宮元町40−8
電話:027-322-9440
ホームページ:テディ―ズ・ダイナ (食べログのページです。)

外観

店内。まだ時間が早いので、僕の他には一人だけいただけです。

ノンアルコールビールをもらいました。サラダが先に出てきました。

グラスには、お店の名前が刻まれていました。

サラダ

ハンバーグセット

ボリュームがあり、上にかかったデミグラスソースがいい感じでした。

【群馬音楽センターなど光景】

近くにはスズランというデパートがあります。

交差点の横に大きな樹が残されています。

昔の高崎城の跡地。奥に群馬音楽センターが見えます。

正面の入口付近。

離れて庭園から撮ってみました。西日が眩しい。

一帯は広い公園になっています。

季節の花がたくさん植えられていました。