先週日曜日の札幌は曇天で小雨がぱらつく天気だったのですが、ちょうど大通公園では、「花フェスタ」が行われていたので札幌駅へ向かう道すがら散策してみました。造園会社など専門家が作ったものから高校生のものまで様々な花壇が並び目を楽しませてくれました。直訳すると「花は愛である」という「A Flower is a Love Something」という曲が収録されたアルバム。
IGNASI TERRAZA (イグナシ・テラザ)
HIGH UP ON THE TERRAZA (SWIT 2018年録音)
スペインのピアニスト、イグナシ・テラザは、アンドレア・モティス(vo,tp,as)のグループで来日していて、僕も東京丸の内のコットン・クラブで一度聴きましたが、間口が広く柔軟で、曲によってはファンキーな演奏をするテラザにすっかり感心してファンになり、CDを購入するようになりました。これはピアノトリオによる新しいアルバムです。
メンバーは、イグナシ・テラザ(p)、Pierre Boussaguet(b)、ビクター・ジョーンズ(ds)。フランスのPierre Boussaguetは、日本語カタカナ表記だと、「ピエール・バウサエ」といったところですが、難しい。ベース、ドラムスの二人は、いづれも実績のあるベテラン奏者ですが、テラザとは共演経験があり、旧知の間柄です。
曲は、イグナシ・テラザの自作が「Take The Boussline」、「Grooving For Jaume」、「Cris」、「High and Up」、Pierre Boussaguet(b)の自作が「Beess & Flowers」、ビリー・ストレイホーン作「A Flower is A Love Something」、Joan Manel Serrat作「Paraules damor」、スペインの民謡だと思われる「Voem Pa aAb Oli」、あとはスタンダード曲で、「You Took Advantage of Me」、「What is This Thing Called Love」、「Time On My Hands」の全11曲。ジャズで取り上げられるのが珍しい「Paraules damor」はテテ・モントリュー(p)も演奏しています。
アート・テイタム以来の伝統を感じさせるスィンギーかつグルーヴィーなイグナシ・テラザ(p)の演奏が楽しめます。バーチュオーゾぶりは見事で、「Time On My Hands」における右手で細かなフレーズを弾きながら左手でメロディを綴っていくところなどは最高です。花(Flower)関連の2曲もよく、「A Flower is A Love Something」では詩的で叙情豊かなテラザ、「Beess & Flowers」は明るく躍動するBoussaguet(b)のプレイが印象的。「High and Up」はトレインソングのような楽しい曲想で、ビクター・ジョーンズ(ds)も活躍します。
【札幌大通公園の花フェスタ】
小雨が降っているにもかかわらず大勢の方がいました。
専門業者による花壇
農業高校生のガーデニングコンテストの結果が発表されています。これだけの高校が応募するのは、すごい。
中標津農業高等学校の花壇。