11月26日(土)に群馬交響楽団の定期演奏会が高崎芸術劇場であったので、聴きました。指揮はジョセフ・ウォルフ、チェロ独奏がオーレン・シュヴリン。
チラシ表
(出 演)
指揮:ジョセフ・ウォルフ (Joseph Wolfe)
チョロ:オーレン・シュヴリン
管弦楽:群馬交響楽団
ジョセフ・ウォルフさんは、第7回リーズ指揮者コンクール入賞。ロンドン交響楽団、ロンドン・フィル、イギリス室内管弦楽団などを指揮。ヴァイオリン奏者でもあり、主宰するウォルフ・カルテットで活動。オーレン・シュヴリンさんは、1969年イングランド生まれ。2001年ロストロポーヴィチ・チェロ・コンクール第2位。1998年以来ケルンWDR交響楽団のソロチェリストで、ソリストとしてフィンランド放響、ヘルシンキ・フィル、パリ管などと共演。詳細は下記をご覧下さい。
(曲 目)
ドヴォルザーク / チェロ協奏曲 ロ短調 作品104 B. 191
J. S. バッハ / 無伴奏組曲第3番から サラバンド (オーレン・シュヴリンさんアンコール曲)
〈休憩〉
シベリウス / 交響曲第2番 ニ長調 作品43
(感 想)
名曲プログラムで、楽しみにしていた定期公演です。指揮者のジョセフ・ウォルフさんとチェロ独奏のオーレン・シュヴリンさん(ミハル・カニュカさんからの交替)は、名前を聞いたことがありませんが、二人とも英国出身なので、そういう点では良いのかもしれません。
ドボルザークのチェロ協奏曲は、予想以上の素晴らしい演奏でした。独奏のシュヴリンさんの音色は明るめで柔らかくて、第2楽章のソロ(ドボルザークの歌曲からの引用部分)などよく歌っていました。また、群響も第1楽章冒頭のクラリネットやホルンなど見事といっていいと思いました。
シベリウスの交響曲第2番ですが、ウォルフさんの指揮は、かなりティンパニを鳴らすなど、ダイナミックで荒々しく、峻厳な曲であると思わせました。CDだと、小さな音量で聴くせいもあり、この曲に抒情や静けさを感じていたのですが、コンサートでは、全く印象が異なりました。熱演でした。
(出演者のプロフィール)
【あらかじめ聴いたCD】
シベリウス:交響曲全集より第2番。オッコ・カム指揮ラハティ交響楽団。
ドボルザーク:チェロ協奏曲。ロストロポーヴィチ(チェロ)、カラヤン指揮ベルリン・フィル。