先週の火曜日は、東京出張で、六本木にある大使館や麻布、池袋にある商事会社などを訪問していたところ、トラブルが発生したので、早く長野へ戻れとの連絡がありました。都内のジャズクラブに予約を入れてあったのですが、キャンセルして泣く泣く長野市へ戻ってきました。仕方ないことですが、最近プライベートの予定がよく変わります。今日は「Trouble Is A Man」という曲がタイトルのアルバムです。
JUDY HOLLIDAY (ジュディ・ホリデイ)
TROUBLE IS A MAN (COLUMBIA 1958年録音)
「Trouble is a Man」は、アレック・ワイルダーの作詞・作曲になる1944年の曲。歌詞の大意ですが、「問題なのは、もう私を愛さない男。いい評判をきかないけど、彼がいないのはいや~」というようなトーチ・ソング(失恋の歌)ととりましたが、歌詞のニュアンスが難しい。クリス・コナー、スー・レイニーら多くの歌手が歌っています。
ジュディ・ホリデイは、1921年生まれで、44年にブロードウェイにデビュー。46年からの「Born Yesterday」がヒットし、50年には映画化され主演し、この映画でアカデミー主演女優賞を獲得。57年のミュージカル「Bells Are Ringing」では、トニー賞主演女優賞(ミュージカル部門)を得ました。残念ながら、65年に癌で若くして亡くなりました。
編曲はグレン・オッサーが担当していてストリングス主体の伴奏、一部に男声コーラスが入ります。曲は、「Trouble is a Man」、「How About Me」、「What I Was Warned About」、「I Got Lost in His Arms」、「What'll I Do」、「Lonely Town」、「Am I Blue」、「Confession」、「An Occasional Man」、「A Ride on a Rainbow」、「Where Have You Been」、「One of God's Children」の12曲で、あまり知られていない佳曲も選ばれています。
彼女の声の質は、ややハスキーですが、高音部分はストレートで、綺麗でふくよかです。ミュージカル出身ですが、繊細な歌唱をしており、大げさな表現はとりません。そういった特質が出ている「Trouble is a Man」、「How About Me」、「What'll I Do」、「A Ride on a Rainbow」、「Where Have You Been」といったバラードがよく、特にタイトル曲と「What'll I Do」を代表に挙げます。黒い衣装のポートレート写真を使ったジャケットも素敵で印象に残ります。
【JUDY HOLLIDAYの歌うTROUBLE IS A MAN】