安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

池波正太郎著「映画を見ると得をする」(新潮文庫)を読みました。

2020-07-31 20:14:48 | 読書

池波正太郎さん(1923~90年)の書いたものは昔から好きで、「剣客商売」や「鬼平犯科帳」といった小説、「散歩のとき何か食べたくなって」といったエッセイなどかなり読みましたが、読了後は古書店へ売却しているので、その点は後悔しています。

今になって再読したいものや新たに読みたいものが出てきて、新たに購入してぼつぼつと読んでいます。この「映画を見ると得をする」は、今回、初めて読みました。

   

表紙。カバー装画は、池波正太郎さん自身が行っています。フィルム状の写真が映画のことを書いているんだと主張していて、記憶に残る表紙(カバー)です。

   

裏面にある本書の紹介文。

(目 次)

第一章 何を観ようかと迷ったときは
第二章 見方によってもっと面白くなる
第三章 なぜ映画を観るのかといえば

(感 想)

著者の池波さんは、まさにシネマディクト(映画狂)で、縦横無尽かつ率直に映画について語っています。

『一週間に一本は映画を観なくてはいけない。映画くらい観て得するものは他にない』とし、『映画というものは、いろいろな人生を教えてくれるし、さまざまな芸術全般に対する導入の役割というのかな、それが大きい」と記しています。まさにそのとおりですが、一週間に一本は忙しい中ですごい。

圧巻だったのは、映画文法について語った部分(107~116ページ)です。同じ場面を描くにしても、小説、芝居、映画では描き方に違い(特徴)があって、それを踏まえてそれぞれ作る必要があることを実例を交えて記しています。

著者は芝居の脚本を書き、上演にも関与していること、さらに自分の小説がいくつも映画化されているなど、文学、演劇や映画に関する豊富な経験が背後にあっての上記の文章であり、説得力があります。

映画のタイトルがたくさん出てきますが、ビットリオ・デ・シーカ監督の「終着駅」(149~151ページ)を観たくなりました。

(池波正太郎が愛した松本の喫茶店 まるも)

松本を代表する喫茶店です。ぼけていますが、先日の松本の街散策の際に撮りました。

【珈琲 まるも】

住所:長野県松本市中央3丁目3−10
電話:0263-32-0115
ホームページ:まるも (食べログのページです。)


老朽化した実家をどうするか検討を始めました。

2020-07-30 20:00:49 | お出かけ・その他

自宅(実家)について、一昨年リフォームをした会社が「住まいの健康診断」をこのごろ行いましたが、築60年の木造家屋母屋部分は不具合が多く、どうするか検討を始めました。備忘的に経過を記していきます。

(住まいの健康診断の概要結果)

1 屋根関係に不具合が認められる  
屋根瓦に割れ、凍害、ズレ、変退色。屋根鋼板に錆、色褪せ。軒に野地板の腐朽や天漏れ跡、垂木の割れ、変色

2 外壁関係に不具合が認められる
外壁にひび割れ、仕上げ材の浮き、反り。外壁塗膜にチョーキング(白亜化)が目立つ。

3 廊下床に傾斜が見られる
特に二階の廊下は明らか。

(問題点、原因と対策)

上記3の廊下床の傾斜が一番問題で、基礎の一部の沈下が原因だろうということです。一階でいくつかの柱をみると、それに伴うひび割れが確認できました。

(今後の対応)

まだ使い続けるのか、取り壊すのかの判断が必要になりそうです。

①屋根の応急処置など当面の対策を行い、当分(10年~15年)使い続ける。大地震でもこなければ多分大丈夫だとは思いますが。

②地震や台風災害などが心配なので、母屋は取り壊し、トイレや台所など最小限の家を建築。現在も使っている離れを活用。

母屋には立派な座敷などがあり、取り壊しだともったいない気もしますが、資金面がクリアできるくらいの見積もりになれば、②でいくかなど、検討を始めました。


ウィントン・ケリー「KELLY AT MIDNIGHT」と草刈りのご褒美にスタバでケーキの話題

2020-07-29 20:00:32 | ピアノ・トリオ

今年は雑草が繁茂して、いままで鎌でなんとなく刈っていたのですが、とうとう草刈り機(通称「ビーバー」)を購入しました。たまに駐車場として使っている場所ですが、元は畑なのでよく伸びます。綺麗には刈れませんでしが、疲れたのでスタバに行ってケーキをいただきました。元気のでるアルバムを。

WYNTON KELLY (ウィントン・ケリー)
KELLY AT MIDNIGHT (Vee Jay 1960年録音)

   

ハードバップ期に大活躍したウィントン・ケリー(p, 1931~71年)の代表作の一枚です。初めて聴いたのは、仙台のジャズ喫茶「Count」においてですが、フィリー・ジョー・ジョーンズのドラムスがやけに大きく聴こえてうるさく、ケリー(p)のプレイを邪魔していると思ったのを昨日のように想いだします。

メンバーは、ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。3人は、当時のマイルス・デイヴィス(tp)グループのリズムセクションを務めています。多分三者対等に録音しているので、ドラムスの音が前面に出てきているのではないかと推測しています。

曲は次のとおり。

1  Temperance (Wynton Kelly)
2  Weird Lullaby (Babs Gonzales)
3  On Stage (Rudolph Stevens)
4  Skatin'  (Rudolph Stevens)
5  Pot Luck (Wynton Kelly)
曲名は麻薬に関連したものです。「Pot Luck」はスラングで麻薬を意味し、「Temperance」は禁断症状、「Weird Lullaby」は幻覚状態で聴こえる子守唄という塩梅で、曲想にはそんな感じもあります。

三者が実力を発揮した傑作アルバムで全曲素晴らしい。特にウィントン・ケリー(p)の生き生きとしてニュアンスに富んだプレイを堪能できるスローナンバーの「Weird Lullaby」が良く、「On Stage」では、出だしの華麗なフィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)のハイハット・プレイ、続くケリーの躍動するソロ、ポール・チェンバース(b)の弓弾きソロと、まるで深夜のジャズクラブにいるような気分になってきます。大きめな音量で聴きたくなるアルバム。

【たまには草刈~スタバ安曇野豊科店でケーキ】

コメリに行って草刈り機を買ってきました。

購入した草刈り機。混合燃料を使います。

これでも刈った後です。雨で草も濡れているので刈りにくかったけど、腕を磨かないとだめですね。

スタバ店内

見るからに美味しそうです。ピーチ&マンゴー・ケーキ。

美味しくいただきました。

【最近の音楽部屋の様子】

「Kelly at Midnight」の立てかけたジャケットの左右に飾ってあるジャケットは、マイルス・デイヴィスの日本盤帯付のものです。今回聴いたトリオは、全員マイルスグループの一員でした。

ボリュームはやや大きめです。この部屋は、離れになっていることもあり、深夜でも大音量で聴くことが可能です。ポール・チェンバース(b)の弓弾きの音がいくらか好ましいものに聴こえましが、それはMCカートリッジと昇圧トランスの導入の成果かもしれません。なお、レコードはUSA盤の再発ものです。


連休中に松本の街を散策しました。【サツキBOOKS、想雲堂、アガタ書房と街の光景】

2020-07-28 19:41:42 | お出かけ・その他

先の連休は、天気が良くなくて、友人と出かける予定だった山にもいけず、松本市街地などを散策していました。古本とレコードの「サツキBOOKS」に初めて入りましたが、レコードも結構あり、一枚購入しました。

続いて、上土の古本喫茶「想雲堂」で本棚を物色しながらコーヒーをいただき、高砂通りまで歩き、アガタ書房でレコード一枚購入。縄手通りや蔵の街「中町」を通りましたが、観光客が多く、さすがに四連休でした。

【サツキBOOKS】

住所:長野県松本市元町2丁目1−10 
電話:0263-87-8218
ホームページ:サツキBOOKS (facebookです。)

外観

入口

店内。レコードやCDの在庫は予想以上にありました。

本棚。店舗はこちらだけですが、在庫は多数あるようです。

    

購入したレコード。ケニー・クラーク=フランシー・ボラーンビッグバンド「 Live at Ronni's」(MPS 日本盤)

(上土界隈)

松本は、湧水の多い街です。

【想雲堂】

住所:長野県松本市大手4丁目10−15
電話: 0263-87-8422
ホームページ:想雲堂 (食べログのページです。)

古本喫茶の想雲堂に久しぶりに寄りました。

入口

カウンターに腰かけました。

スピーカーからはジャズが流れています。バップ~ハードバップで、音量は控えめです。

平積みの本。最も左に、こちらのマスターが発行人になっている「松本の本」第2号がありました。

コーヒー。浅煎りのブレンドです。

器がなかなかよかった。

水を入れるグラスが美しい。棚の本もいくつか手に取ってみるなど、ゆっくりと休憩できました。

(縄手~中町)

縄手です。こちらも人通りは、いつもより多い感じでした。

カレーのデリーがあった建物です。どんなお店が入ったのかみてみました。

「壱の蔵」松本店だそうです。どうやらお土産屋さんでしょうか。

中町。このあたりは訪れる人の多い場所です。

【アガタ書房】

住所:長野県松本市中央2丁目6−8
電話: 0120-665-336
ホームページ:アガタ書房 (facebookです。)

外観。高砂通りにあります。

美術関連の本が目にとまりました。

   

購入したレコード。クリス・コナー「Chris Craft」(Atlantic)。

   

レコードのセンターレーベル。オリジナルではありませんが、特にジャケットが綺麗だったので購入。

女鳥羽川にかかる橋の上から上流方面。水量がいつもより多いです。


信州で富山湾のお魚が食べられるお店「くろべえ」(和食 長野県松本市岡田)

2020-07-27 20:10:28 | グルメ

よく通りががる道沿いにあり、気になっていたお店「くろべえ」にランチに入りました。幟がたっていて魚料理がメインだとは思っていましたが、ランチのメニューが豊富でした。看板商品の「富山恵み丼」の倍盛を注文しました。

その倍盛りの「富山恵み丼」ですが、普通の海鮮丼の3倍くらいはお刺身がのっていました。御主人は、富山湾に船を持っているようで、魚を釣り上げた写真が飾ってありました。近くで富山湾のお魚をいただけて、びっくりでした。

安曇野市方面から松本市街地に向かって撮った写真。

外観

ランチのメニュー。商品が豊富で、どれを注文しようかと迷います。

いくらは自家製だそうです。

普段のランチにも良さそうな定食類もあります。次回は煮魚定食でも食べてみたい。

店内。居酒屋メニューになりそうなものもたくさん貼りだしてありました。

   

入口のドアに張りだしてありました。

富山恵み丼の倍盛です。

お刺身がこれでもかとのっています。マダイ、アジとか説明を受けたのですが、見とれていて忘れました。刺身が48個(48枚)盛ってあるようです。

味噌汁もお魚系の出汁でした。

丼のアップ。

丼のアップ。

醤油も、富山県のものです。

松本市街地から安曇野市方面に向かって撮影。すっかり満腹になりました。

【おさかな食堂 くろべえ】

住所:長野県松本市大字岡田下岡田88−2
電話: 0263-87-4021
ホームページ:くろべえ (食べログのページです。)