安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

SAMARA JOY(サマラ・ジョイ)(ヴォーカル)・ライブ (2月14日 高崎芸術劇場)

2025-02-18 19:30:00 | ジャズライブ

2月14日(金)に、アメリカのヴォーカリスト、SAMARA JOY(サマラ・ジョイ)の公演が高崎芸術劇場スタジオシアターで行われたので、聴いてきました。

   

チラシ表

(サマラ・ジョイの略歴)

1999年、NYブロンクス生まれ。高校でジャズを歌い始め、数々の賞を受賞。2019年に「サラ・ヴォーン・インターナショナル・ジャズ・ヴォーカル・コンペティション」で優勝。2021年にアルバム・デビューし、2022年の『リンガー・アワイル』でグラミー賞最優秀新人賞と最優秀ジャズ・アルバム賞の2冠を獲得。世界各地のジャズクラブやフェスに登場するなど活躍中。詳しくは、下記のプロフィールをご覧ください。

(出 演)

サマラ・ジョイ(vo)(Samara Joy)

(伴奏バンドのメンバー)
Paul Sikivie(b)
Connor Rohrer(p)
Evan Sherman(ds)
Donavan Austin(tb)
Jason Charos(tp)
David Mason(as)
Kendric McCallister(ts)

(演奏曲目)  曲名のあとの括弧には、作曲者、作詞者を記してあります。

1  You Stepped Out of a Dream (Gus Kahn, Ncio Herb Brown)
2  Three Little Words(Harry Ruby, Bert Kalmar)
3  I Got It Bad And That Ain't Good (Duke Ellington, Paul Francis Webster)
4  Beware My Heart (Betty Carter)
5  Peace of Mind~Dreams Come True (Sun Ra,  Samara Joy)
6  Reincarnation Of A Lovebird (Charles Mingus, Samara Joy)
7  Left Alone  (Mal Waldron, Billie Holiday)
8  No More Blues (Antonio Carlos Jobin, Jon Hendricks)    (アンコール)
9  Day by Day (Sammy Cahn, Axel Stordahl, Paul Weston)    (アンコール)
サマラ・ジョイの最新アルバム「Portrait」の収録曲からと、その中に入っていない、3「I Got It Bad」、4「Beware My Heart」、7「Left Alone」というリストです。よく聞き取れなかった曲名もあり、漏れや誤りがあるかもしれません。

 (感想など)

高崎芸術劇場のスタジオシアターは約500人の収容人数ですが、満席で、しかも、僕の左右は女性で、サマラ・ジョイは、男性ばかりでなく、女性にも人気があるので、まずはびっくり。オープニングのバックバンドの演奏に乗り、サマラ・ジョイが登場。「You Stepped Out of a Dream」から快調です。

歌は凄くて、音域がとても広く、リズムへの乗り、ディクション、声の強さと、素晴らしい。MCも丁寧で、その点も好感がもてました。バラードの「I Got It Gad」、ボッサの「No More Blues」、賑やかな「Day by Day」など、とても楽しめました。会場内は、最後はスタンディングオベーションでした。

曲により、伴奏バンドのTutti(トゥッティ)にサマラ・ジョイが加わり、声を楽器のひとつとして扱い、バンドの一員という面を強調している場面もありました。僕は、それに馴染めなく、バンド各人のソロも長いものがあったので、ピアノトリオくらいの小編成の伴奏で、彼女の歌を聴いてみたいとも感じました。

 

   

チラシ裏

 

(サマラ・ジョイ・プロフィール)

 

【サマラ・ジョイ・ホームページ】

Home - Samara Joy

ホームページには、歌が聴ける映像やスケジュールも掲載されています。

【サマラ・ジョイの最新作「Portrait」(Verve)】

   


ジャズとグルメの札幌旅行(5)。すすきのの「バー81」、ジャズクラブ「デイ・バイ・デイ」で新年会。

2025-01-30 19:30:00 | ジャズライブ

今回は、2泊3日の札幌旅行の2日目、1月25日の夕方以降の行程について記します。まず、ジャズバーの「BAR81」へ。同店は、本格的なBARですが、明朗会計で、僕の支払いは、いつも1,000円~2,000円です。

20時からは、ジャズクラブの「デイバイデイ」で、ジャズ友のdukeさんと新年会を行い、とても楽しい一時を過ごしました。当夜は、お店のバンドのピアノが佐藤香織さんだったので、素晴らしい演奏が聴けました。

【大まかな行程】

24日(金)
16:30 札幌東急レイホテル → 17:30 スープカレーマタレー → 19:00 ライブハウス「D-Bop」 

25日(土)
10:20 ジャズ喫茶「グルーヴィー」 → 12:20 レコード店「クリケットレコード」 → 13:30 板東珈琲 → 14:30 根室はなまる時計台店 → (ホテルで休憩) → 17:30 ビートレコード → 18:30 ジャズバー81 → 20:00 ジャズクラブ「デイ・バイ・デイ(DaybyDay)」 

26日(日) 
8:10  アトリエ森彦(朝食)→  ホテルチェックアウト →11:30  札幌駅 

Beatレコードから、すすきの方面に移動中です。市電が華やかだったので撮影。

ジャズ喫茶・バーの「Bossa」の前に来ました。ちょっとだけなら入ってもいいかとビルの二階へ。

Bossaの入口。扉を開けたら、お客様の話し声がやたらうるさく、音楽を聴く環境ではないので、入るのは断念。昼間なら、寄ってもよいかもしれません。

すすきの交差点前を通過中。

【BAR81(バー エイティワン)】

住所:北海道札幌市中央区南6条西3 第2桂和ビル 4F
電話:011-531-7280
ホームページ:今宵JAZZに身を任せ・・・[BAR81]

入口

店内。バックバーのアルテックのスピーカーが、当夜も良い音で鳴っていました。

札幌やジャズ関連の雑誌や本も置いてあります。

ハイボール。薄めに作ってもらいました。

次に、コーラをいただきました。かかったレコードは、レッド・ガーランド(p)の「The Nearness of You」、フィル・ウッズ(as)の「Phil & Quill with Prestige」で、好きなアルバムばかりで寛げました。

【DayByDay(デイ・バイ・デイ)】

住所:北海道札幌市中央区南5条西2 中銀ビルB1
電話:011-521-6635
ホームページ:ホーム | DayByDay (jimdosite.com)

中銀ビルの地下1階にお店はあります。市営地下鉄東豊線すすきの駅が至近です。

お店の入口

本日は、お皿に盛ったお料理食べ放題と、アルコール1杯、ミュージックフィーも込みで、4千円というリーズナブルな価格での新年会仕様です。

ビールのサッポロクラシックをいただきました。続いて、dukeさんのボトルで、シーバスリーバスを。今回もdukeさんのお世話になりました。

ハウスバンドのリーダー、佐々木慶一(ds)さん。上手です。

ベース(ウッドもエレキもどちらもやります)の鈴木由一さん、ピアノは、本日は佐藤香織さん。佐藤さんの本業はお医者さんで、本日は久しぶりの出演だそうです。ブルージーで、メロディアスに弾いてくれ、歌伴も上手です。

ギターの志藤奨さん。

ヴォーカルは、当クラブのオーナーの黒岩静枝さんです。

当夜は、2セットやってくれました。バンドの演奏曲目に、ミシェル・サルダビー(p)作の「Night Cap」が含まれていましたが、dukeさんのリクエストだそうです。黒岩さんは、「Lover Man」や「What A Defference A Made(縁は異なもの)」、「My Sweet Road」などを歌い、とても良かったです。

いまこれを書きながら聴いていた黒岩静枝さんのアルバム(CD)。

   

ジュニア・マンス(p)の伴奏で、歌ったもの。   

   

ジョン・ヒックス(p)の伴奏で歌ったもの。黒岩静枝さんのアルバムは、他にもいくつかあり、ほぼ全部持っていますが、伴奏の豪華な上記2枚が話題性があります。

ジャズとグルメの札幌旅行(6)へ続きます。(6)で最終です。


ジャズとグルメの札幌旅行2025冬(2)。重松忠男(b)クインテット・ライブ(1月24日 札幌市 D-Bop)。

2025-01-27 19:30:00 | ジャズライブ

1月24日(金)の夜、重松忠男クインテットの演奏を聴きにジャズクラブ「D-BOP」に行きました。一番聴きたかったのは、奥野義典さんのサックスですが、トランペット、ピアノの若手奏者にも注目。

   

チラシ

(出 演)

トランペット:金澤緋彩(かなざわひいろ)
アルト・サックス:奥野義典
ベース:重松忠男
ピアノ:小板橋弦太
ドラムス:舘山健二 

(曲 目)

1  Grew's Tune (Mulgrew Miller)
2  グレゴリーズ・チューン (不明)
3  Songs for アムーラ (不明)
4  Chick's Tune (Chick Corea)

〈休憩〉

1  Beatrice (Sam Rivers)
2  Humpty Dumpty (Chick Corea)
3  When a Man Loves a Woman (Andrew Wright, Calvin H. Lewis)
4  It's All Right with Me (Cole Porter)
5  One Note Samba (Antonio Carlos Jobim) (アンコール曲)

(感 想)

重松忠男(b)グループの演奏は、チック・コリアやサム・リヴァースなど少し新しめのものが中心でしたが、スタンダード曲やボサノヴァも取り上げていました。会場の雰囲気も良く、盛り上がった楽しいライブでした。

今回、初めて奥野義典(as, ts, fl)さんの演奏を聴きましたが、特にテナーサックの音色がダークで、プレイには、ハンク・モブレーやジョー・ヘンダーソンを思い起こさせるところもあり、僕は好みです。また、聴いてみたいと思いました。

二度目の金澤さん(tp)、初めて聴く小板橋さん(p)は、若手で、バリバリとプレイしていました。小板橋さんは、チック・コリアあたりの曲では、和音の連打で演奏していましたが、全体にもう少し、長いメロディラインを弾いてほしいと感じました。

重松忠男グループ

奥野義典(as, ts, fl)

金澤緋彩(tp)

重松忠男(b, リーダー)

小板橋弦太(p)

舘山健二(ds)

奥野義典さんは、マルチプレーヤーで、アルトサックス、テナーサックスに加えてフルートも演奏していました。

札幌“D-Bop”Jazz Club】

住所:札幌市中央区南1条西19丁目291番地 山晃ハイツB1F(山崎建設工業ビル)
電話:011-613-3999
ホームページ:HOME - 札幌で大人気のLIVE&BAR“D-Bop”(札幌)ディーバッブ

壁には、出演ミュージシャンの写真が飾ってあります。ドナルド・ハリソン(as)やエリック・アレキサンダー(ts)、ヴィンセント・ハーリング(as)など。

ビールをいただきました。サッポロ樽生黒ラベルです。

休憩時間中に珈琲も注文。また出かけたいジャズクラブです。


佐藤達哉(ts, ss)カルテット・ライブ(1月12日 吉祥寺SOMETIME)

2025-01-17 19:30:00 | ジャズライブ

1月12日(日)の午後、東京吉祥寺のジャズクラブ「サムタイム(SOMETIME)」で行われた、佐藤達哉さん(ts, ss)のライブへ出かけました。

ts,ss

佐藤達哉(ts, ss)、早川哲也(b)。

(出 演)

佐藤達哉(ts,ss)(Tatsuya Sato)
瀬田創太(p)(Sota Seta)
早川哲也(b)(Tetsuya Hayakawa)
関根豊明(ds)(Toyoaki Sekine)

(曲 目)

1  Wabash (Julian Cannonball Adderley)
2  New Quantum(Tatsuya Sato)
3  The Breeze and I (Emesto Lecuona)
4  Yes, We Love Eel! 〈Dedicated to Richard Tee〉(Tatsuya Sato)
5  三星堆(Tatsuya Sato)

〈休憩〉

1  There's No Greater Love(Isham Jones)
2  Sage(Bob Mintzer)
3  It Lives in the Past(Tatsuya Sato)
4  Because the Cat Smiles(Tatsuya Sato)
5  Recoda Me(Joe Henderson)
6  Danny Boy 〈アンコール曲〉

(感想など)

サムタイムの当日のライブは、佐藤達哉さん(ts, ss)のCD「The Brreze and I」の発売記念ライブで、収録メンバーによる演奏です。佐藤さんは、1957年東京生まれ。早大モダンジャズ研究会の出身で、現在は、自己のカルテットなどで活動し、洗足学園音大の講師を務めています。今回のCDが、9枚目のリーダー作です。

演奏曲目は、アンコールの「Danny Boy」以外は、全てCD「The Breeze and I」からのものでした。佐藤さんの演奏は、ジョー・ヘンダーソンやマイケル・ブレッカー路線という感じでした。他のメンバーもそれに合わせたプレイで、特に、瀬田創太さんのアグレッシヴなピアノが面白かった。

キャノンボール・アダレイ作「Wabash」は、大好きな曲なので、ライブで聴けてすっかり嬉しくなりました。ジョー・ヘンダーソン作「Recode Me」は熱演で、1960年代のブルーノート新主流派路線という感じで、気に入りました。佐藤さんのオリジナルでは、リズムが変化する「New Quantum」が面白かった。

新作CDの「The Breeze and I」。会場で購入し、出演者全員のサインをもらいました。

   

(メンバーの写真・ホームページなど)

座った席がピアノの後方で、位置的にミュージシャンがうまく写せず、全体にお客様の姿が写ってしまうので、写真はほとんど撮りませんでした。下記は、佐藤さん(ts)と早川さん(b)です。CDのジャケットにあるメンバー全員の写真を掲載します。

佐藤達哉HP:TATSUYA SATO offical web site

瀬田創太HP:ジャズピアニスト瀬田創太 OFFICIAL | ライブスケジュール

早川哲也HP:(20+) Facebook

関根豊明HP:関根豊明 Toyoaki Sekine Official Website

 

【SOMETIME(サムタイム)】

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町 1-11-31 B1F
電話:0422-21-6336
ホームページ:吉祥寺SOMETIME(サムタイム)

入口

お店は地下1階です。

本日のライブが貼りだしてあります。

座った席から店内。ライブ開始時には、予約のお客様でほぼ満席になりました。

ランチにカルボナーラのパスタ。

セットのサラダ。珈琲もついているのですが、撮り忘れました。サムタイムは、好きなライブハウスです。出演者によってですが、また、訪れたい。


平田晃一(g)カルテット・ライブ(1月11日 練馬区江古田そるとぴーなつ)

2025-01-14 19:30:00 | ジャズライブ

1月11日(土)に、東京江古田のJAZZBAR「そるとぴーなつ」で行われた、平田晃一(g)さんのライブへ出かけました。

平田晃一カルテット

(出 演)

平田晃一(g)(Koichi Hirata)
石田衛(p)(Mamoru Ishida)
吉田豊(b)(Yutaka Yoshida)
柳沼佑育(ds)(Yusuke Yaginuma)

(曲 目)

1  Come Rain or Come Shine (Harold Arlen)
2  不明 (Clifford Brown)
3  Waltz New (Jim Hall)
4  A Nightingale Sang In Berkeley Square (Manning Sherwin)
5  The St. Vitus Dance (Horace Silver)

〈休憩〉

1  Frame for the Blues (Slide Hampton)
2  These Are Soulful Days (Calvin Massey)
3  Triste (Antonio Carlos Jobim)
4  My Old Flame (Arthur Johnston,  Sam Coslow)
5  Seven Come Eleven (Benny Goodman,  Charlie Christian)
6  But Beautiful (Jimmy Van Heusen,  Johnny Burke) 〈アンコール曲〉

(感想など)

平田晃一さん(g)は、2002年7月26日札幌市生まれ。 小学生からギターを始め、12歳でジャズに傾倒。 高校時代から札幌でライブ活動を始め、大学進学で上京し、都内のライブハウスを中心に演奏活動を行っています。独学でギターを習得していて、それも驚きです。

初リーダー作「Introducing Koichi Hirata」(CD)は聴いていました(その記事へのリンク)が、初めて実際に目の前で聴くと、特に低音の響きや使い方が素晴らしくて、印象に残りました。最初の「Come Rain or Come Shine」からブルージーで、すごく楽しめたライブです。

リズムにも変化をつけて、ワルツの「Waltz New」やボサノヴァの「Triste」を取り上げ、アンコール曲のバラード「But Beautiful」は、美しく、名曲だと思わせてくれる演奏でした。石田さん以下リズム陣もよく、特に柳沼佑育(ds)さんのサウンドが柔軟で、ギターに合っていました。

平田晃一(g)

ホームページ:平田晃一(@koichi_hirata_gt) • Instagram写真と動画

石田衛(p)

ホームページ:石田衛スケジュール

吉田豊(b)

ホームページ:Yutaka Yoshida – bassist

柳沼佑育(ds)

ホムページ:柳沼佑育のブログ

 

【Jazz Bar そるとぴーなつ】

住所:東京都練馬区栄町 4-3 グレーシーマンション43(B1F)
電話:03-3993-3400
ホームページ:JAZZ BAR そるとぴーなつ | 西武池袋線江古田駅 JAZZ BAR そるとぴーなつウェブサイト

看板

本日の出演者。『SOLD OUT』になっていました。

僕はギネスビール飲みながら、ナッツ食べていました。平田さんについて、次は、管楽器入りのコンボで、演奏を聴いてみたいと思いながら、宿泊先に向かいました。