英会話は、ごくごく簡単な日常会話しかできません。そこで、遅ればせながら、易しそうなところを勉強することとし、NHKテレビのEテレ「大人の基礎英語」(夜10時50分~11時)を見始めました。飲会などで飛ばすこともありますが、当面続けて、2年後くらいにはジャズやクラシックを聴きに海外に行きたいと夢想しています。フランス語も堪能な歌手。
JANET SEIDEL (ジャネット・サイデル)
DORIS & ME (La Brava 2001年録音)
ジャネット・サイデルのアルバムをゆっくりと集めています。フランス語を交えて歌う「Comme Ci Comme Ca」、ペギー・リーが歌った曲を集めた「Don't Smoke In Bed」、伴奏にウクレレが入るスタンダード中心の「Moon of Manakoora」と3作を拙ブログで既に取り上げました。この「Doris & Me」は、ドリス・デイが歌った曲を集めたものですが、ポップスヒット曲などドリスの印象が強いので、サイデル流にどう歌っているかにも興味が湧きます。
メンバーは、ジャネット・サイデル(vo, p)、デヴィッド・サイデル(b)、チャック・モーガン(g)。シンプルな編成で、彼女の弾き語りを前面に出し、3人による親密な雰囲気も出ています。ドラムス抜きの、ヴォーカル、ピアノ、ギター、ベースという組み合わせは、ナット・キング・コールの「Vocal Classic」(Capitol)と同じ編成です。
曲は、ドリス・デイが歌ったもので、24トラック、メドレーもあるので全29曲です。あまり知られていないものだけを記します。「My Dreams Are Getting Better All The Time」、「Let's Be Buddies」、「I've Got The Sun in The Morning」、「Canadian Capers」、「Please Don't Talk About Me」。これらは、ドリスがレス・ブラウン楽団などのバンド・シンガー時代や初期の映画で歌ったものなどです。初期にまで遡る選曲は、サイデルがドリスを敬愛しているからなのでしょう。
24トラックもありますが、ジャネット・サイデルのリラックスした心地よい歌声を聴いているうちに、あっという間に聴き終えてしまいました。ドリスのオーケストラ伴奏とは異なり、コンボによる伴奏で、スイングして歌い、ソロが入るものも多くなっています。僕の大好きな曲「Somebody Loves Me」から始まり、「Sentimental Journey」、「Secret Love」、「It's Magic」、「The Way You Look Tonight」、「Lullaby of Broadway」、「Close Your Eyes」など、アメリカンポピュラーの名曲を、明るく暖かいジャネットの歌声で聴くことができます。
【NHKテレビテキスト 大人の基礎英語9月号】